再びタロットカードが特典に

 個人的には今年最大の話題作となるPSP版タクティクスオウガ~運命の輪~の発売日が決定した。
 11月11日にUMD版とダウンロード版が発売となり、価格はそれぞれ5,980円と4,980円になる。
 データのロードの早さを考えるとダウンロード版の方が良さそうな感じもあるが、おそらくUMD版でもデータはインストール可能だろうから、お好みで選べばいいと思われる。
 そして発売日と同時に発表となったのが、予約特典。
 なんとその特典は、オリジナルのタロットカードと決定した。

 伝説のオウガバトルシリーズの特典では、過去にもスーパーファミコン版の第一作、伝説のオウガバトルの特典でタロットカードが存在した。
 この伝説のオウガバトルのタロットカードは大アルカナ22枚のセットで絵もとても綺麗だったが、今回のタクティクスオウガのタロットカードもキャラクターデザインを担当する吉田明彦氏の描き下ろしであり、“大アルカナ”と呼ばれる22枚がセットになっている。
 このタロットカードの為だけでもこのソフトを買う価値がある!…と私は個人的に思っていたりするのだが、ゲームの面白さも一級品である事はわかりきった事であるため、ゲーム、特典共にお薦めできるものと言えよう。


 ちなみにタロットカードの事をちょっと書いておこう。
 本来のタロットカードは大アルカナ22枚、小アルカナ56枚の合計78枚で構成されている。
 この小アルカナ56枚はいわゆるトランプの原型であり、ワンド(Wand)、ソード(Sword)、カップ(Cup)、コイン(Coin)の4つのスートがあり、それぞれ1〜10までの数字とペイジ(Page)、ナイト(Knight)、クィーン(Queen)、キング(King)で構成されている。ちなみにワンドがトランプで言うところのクラブ、ソードがスペード、カップがハート、コインがダイヤになる。また、ワンドはものによってはバトン(Baton)と表記されるものもある。
 この小アルカナには1枚1枚に意味があり、占いで78枚使用する時にはその微妙なニュアンスも表現できるらしい。もちろん、占いの大元は大アルカナにあると言えるが、より詳細な占いには小アルカナも大きな意味を持つと思われる。
 で、その大アルカナだが、これは他サイトに説明は任せよう。多分そっちの方が詳しいハズ。Google等で検索してもらいたい。
 ただ、ちょっとだけ説明しておくと、22枚にはそれぞれ番号がふられているが、それは1~22ではなく、0~21となっている。当初は0は存在せず無記名であったらしいが、今は0が存在しそれが愚者にあたる。
 タロットカードとは、この愚者が21の出来事にめぐり合う物語である。
 そしてこの愚者こそがトランプで言うところのJOKER…という説があったのだが、現在はその解釈は否定されているらしい。
 まぁ、タロットカードも起源からして結構不確定なものが多く、古代エジプト起源説や古代ユダヤ起源説も存在するがその根拠は薄く、現在では15世紀のヨーロッパで作られたゲーム用カード、と考えられている。そもそも、タロット占いが占いとして文献に登場するのが18世紀以降らしいため、古代エジプトや古代ユダヤで行われていたという説は考えにくいと言えそうだ。
 まぁ、タロットカードは実に奥深いものであるため、興味のある人はいろんな文献を調べてみるといいだろう。
 ただの遊びで始まったものだったとしても、その後につけられた意味などは実に面白く、占星術や宗教的要素に深く絡んでくるあたりは、オカルトっぽい面白さが満載である。
 で話をPSP版タクティクスオウガ~運命の輪~に戻すが…ダウンロード版でも予約特典とか出るのだろうか?
 それがちょっと気になるところ。
 詳細はまた後日発表らしいため、続報を待ちたい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. アバター画像 ruser より:

    今週にA.C.E.Rが、9月はFFXIV、10月(11だっけ?)にG.E Burst、12月にMHP3が…と、年末に向けて買う予定のゲームがコンスタントに出ますが、コレも買う予定です。昔のタイトルやってないし。どのタイトルもやり込むタイプなんで、じっくりまったりやろうかなと。
    …まぁ、世界樹3とか真・女神転生(Strange Demonica!)とか、やるの山積みデスガw
    特典はタロットですか。
    私が初めてタロットを見た時を思い出しました。大アルカナから一枚引くだけと言う、占いなんだか良く分からない事をやらされましたっけ。
    …で、出たのは13、DEATHの正位置。
    テンション上がるネ!

  2. アバター画像 武上 より:

    タクティクスオウガ、ぜひプレイしてください。
    やり込み要素だけで言えばものすごい量があります。
    それに今回はスーパーファミコン版では入りきらなかったエピソードなども入るので、いわば全部入りのスペシャル。
    プレイして損はないでしょう。
    是非、その手を汚してください(爆)
    タロットですが…まぁ死神が出る確立は1/22ですからwww
    星座でいうとさそり座(というか天蠍座)なので、あまり悪い悪いと思ってしまうと、さそり座の人すべてがそうなっちゃいます。なので死神には別の意味もあるという事で理解してくださいな。
    ちなみに…死神という名前、マルセイユ版のタロットカードでは記載されていないそうです。
    番号が未記載の愚者に名前が未記載の死神…要するに、この死神のカードに描かれている骸骨は愚者であるとされているようです。
    奥が深い!w

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