ひかり電話、その後

 ひかり電話が使えなくなってから2日。
 相変わらずRT-200NEのCONFIGランプは赤点滅が繰り返し、ひかり電話の設定エラーを告げ続けていた。
 インターネットに関しては、RT-200NEをブリッジモードで使用しているため、その信号はそのままスルーしており、WR8700Nにてつながっている事に変わりはない。要するに、RT-200NEだけが問題なのだろう事が伺える。
 NTT東の故障サービスセンターに電話する事、数度。
 何度かけても「混み合っています」と言われ、直接つながっていく感じが見えないため、録音サービスにて連絡先と状況を吹き込み、先方からの連絡を待った。
 すると、30分後くらいだろうか、先方から連絡がきた。
 事細かく事情を説明し、光終端端末の電源を落としたり、ルーターの電源落としたり、再起動させてみたりの繰り返しを行い、あとは局の回線と照らし合わせていろいろと調べたが、そういった所に異常は全く見られなかった。
 正直、心の中では「もうRT-200NEに異常があるのは明白だろうに…」と思っていたのだが、まぁ向こうはプロなので、あえてそれも言わず、早いところ工場出荷状態に戻してみましょう、という言葉を待っていた。
 まぁ、本当は私がNTT東に電話する前に工場出荷状態に戻してしまえば早い話だったのだが、工場出荷状態に戻した事で別の問題を起こしては意味がないため、今回は手順通りに進めたワケである。
 そして…オペレータも万策尽きたのか、とうとう「では最後に工場出荷状態に戻してみて様子を見てみたいのですが…」と言い出した。
 ま、それが妥当ですな。


 RT-200NEの工場出荷状態に戻す手順は非常に面倒な手順である。
 本体背面にある、奥まった所にある初期化ボタンを細い針金みたいなもので押しながら通電させ、しかもしばらくその状態を維持し続けねばならないのである。
 本体はとても軽いため、針金で初期化ボタンを押す際には、本体を左手(あるいは右手)で固定し、反対の手で針金を入れて初期化ボタンを押さねばならない。しかし、問題はその状態で電源を入れる事なのだが、このRT-200NEには電源ボタンが存在しない。つまり、ACアダプタのコネクタを本体裏にさしてやらねばならないのだ。これを両手で同時にやらなければならないのだ。
 せめて本体にある程度の重量があったり、或いは電源スイッチがあれば良いのだが、それが共にないのだから難しい事この上ない。
 なんとか出荷状態時に戻す事が出来たのだが、そこでようやくCONFIGランプが緑の点滅に切り替わった。
 このCONFIGランプが緑の点滅になった時点で、ひかり電話の信号を受信したという証になり、あとはその信号から設定値を読み取る事でひかり電話が使用可能になる。
 その際、INITランプが赤点灯するのだが、これはRT-200NEに何の設定値も入力されていない事を意味する。なので工場出荷状態にした直後はここが赤点灯していて間違いはない。逆に赤点灯していなければ工場出荷状態に戻っていない事になってしまう。
 とりあえずひかり電話さえつながってしまえば後はどうにでもなるワケで、電話の通話状態を確認したところでNTT東の担当の人と折り合いを付けてサービス終了とした。
 まぁ、このRT-200NEでダイヤルアップしていればまだ付き合ってもらう必要もあるのだが、私はこのRT-200NEの下に無線LANルーターのWR8700Nをつなげていて、そちらでダイヤルアップしている関係で、あとは私が設定する事にした。
 まぁ、設定といっても何もする事はない。何しろ最初から設定値は入っているのだから。
 なのであとはつないで終わり。
 今回のひかり電話問題が起きる前と決定的に違うのは、RT-200NEにログインパスワード以外の設定値が入力されていないというだけの事である。
 以前は、無線LANルーターが異常になってしまった時にそなえて、RT-200NEにプロバイダ情報を入力していたのだ。今回はそれすらもしない事にした。
 で、とりあえずネットもひかり電話も元に戻ったのだが、ひとつだけ何とかしたいな、と思っている事を思い出した。思い出したというのは、以前もそう思っていたのだが、結局解決策が見つからなかったため、そのまま放置していた事だったりする。
 で、それは何かというと、同じアドレス区分でRT-200NEとWR8700Nを運用できないか? というものである。
 RT-200NEの基本LAN設定は192.168.1.xにある。このxには工場出荷状態で1が入る。
 そしてWR8700Nの基本LAN設定は192.168.0.xにある。xには工場出荷状態で同じく1が入る。
 普段の私は192.168.0.xの範囲で家庭内LANを構築しているのだが、RT-200NEを何かしらの事情で設定しようとすると、PC1台をネットワークから切り離し、そのPCのIPv4プロトコルを192.168.1.xに書き換え、そこでRT-200NEと直結する事で何とかやりくりしていた。
 これが非常に面倒なのである。
 できる事なら、同じ192.168.0.xの範囲内にRT-200NEも置いて、直接設定を呼び出せれば楽なのだが、RT-200NEの基本LAN設定を192.168.0.xの範囲に置いてしまうと、RT-200NEの設定を呼び出せないのである。設定値は変更できるのだが、同じネットワーク内にWR8700Nと同時存在すると呼び出せないのだ。やはりWR8700Nと何かしらでぶつかっているのだろうか?
 このあたり、詳しい事を知っている人からいたら教えて欲しいものである。
 とりあえず、ひかり電話もネットも元に戻ったため、またいつもの環境に戻る事ができた。
 …RT-200NEは結局故障でも何でもなかったため、交換とかそういう話にはならなかったが、一つわかったことは、もし故障していたとしても、単に新しいルーターが送られてきて自分で交換という話ではない、という事。
 係員がやってきて、いろいろ調査するところから始まるそうである。
 …あー、めんどくさい(爆)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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