iPad2が見えてきたが…

 iPad2が2011年4月ごろに発売される…という噂も出たが、それが6月に遅れるという話が出ている。
 まだ発表もされていないモノの噂でしかないので、何が正しくて何が間違っているかもわからない話ではあるが、生産している中国からはそうした噂が度々出てくる。この4月から6月に遅れるとする理由は、中国の旧正月前にAppleが設計を変更したためらしい。
 その設計を変更したとされるiPad2は、初代モデルよりも薄くて軽く、カメラを搭載して内蔵メモリが増大、グラフィックスプロセッサの性能が向上しているモデルになるという。
 最初期には、iPhone4のようなRetina(網膜)ディスプレイを搭載する、という噂もあったが、Retinaディスプレイは大型化が難しいため、今回のiPad2では見送られたようである。
 このiPad2の動きが噂された為か、現行品のiPadが値下げされはじめているようだ。あくまでもiPad2はまだ未発表であり、登場する日時も噂のレベルでしかないワケだが、市場でのApple製品は動きがとても速く大きいため、敏感に反応しているようだ。
 たしかに新しいiPad2に大きな魅力があるのは間違いないが、使い方では現行iPadでも十二分な場合もあり、価格が下がり始めている今は、消費者側としては選択肢が広がった形になったのではないかと思う。


 実は私も今iPadにちょっと興味があったりする。
 というのも、MetaMoJiの“7notes”というアプリが気になっているからだ。
 MetaMoJiとは、一太郎やATOKを開発したジャストシステムの創業者である浮川夫妻が立ち上げた企業で、日本語入力というメソッドを多角的に研究開発する事を目指しているらしい。で、このMetaMoJiがiPadのインターフェースに注目し、新しい形のタッチ入力をiPadで実現したのが“7notes”である。
 7notesの使い勝手などはこのサイトのインプレッションを参照してもらいたい。
 かなりの精度でかなりのタッチ入力が可能な所はさすがと言える。
 なぜ私がこの7notesを気にしているかというと、タッチパネルにおける最も速い文字入力は、ソフトキーボードによる入力よりも手書きだろうと思っているからだ。
 私はPCで文字入力をする段階で、あえて“かな打ち”を選んだ。タイピング練習ソフトでひたすらかな打ちを練習した。
 かな打ちを選んだ最大の理由は1文字1キー入力だからだ。ローマ字打ちだと、1文字に2キーの入力が必要になる。頭の中で考える文章をより速く打ち込む場合、いちいちローマ字に変換しなければならないという事もかな打ちを選んだ理由でもある。
 簡単に言えば、私の頭の柔軟性が足りなかったという事でもあるのだが、とにかく頭に浮かんだ文章を素早くテキストにするために最良の選択をした結果がかな打ちだった。
 今では頭に浮かんだ言葉をテキストにするのに何ら苦労する事もなくなったし、何より歌謡曲の歌詞を聴きながらタイピングする事もできるようになった(ただし、英単語には弱い。カタカナ英語変換に頼りっきり)。
 しかし、昨今の流れとしてタッチパネルにおける文字入力はキーボードとは勝手が異なってきている。
 ソフトキーボードによる入力も存在するが、そのほとんどは英字キーボードのみをサポートし、ローマ字入力が基本である。
 それでもデバイスとしてはタッチパッドのハードウェアが徐々に台頭してきているワケで、その流れに逆らう事はできないだろう。
 となれば、タッチパネルデバイスでの最良の文字入力を何かしら見つけるしかない。
 そこで私の目にとまったのがこの7notesなのである。
 前述サイトの動画を見ればわかると思うが、結構な使い勝手である。
 ひらがなで書き続けても、変換できるため、わかる部分は漢字で手書きして、わからない部分はひらがなで書いても変換できる。
 さらに誤解されやすい文字列を書いたとしても、その後ろに続く文字を見て判断してくれたりと、かなり賢い変換をする。
 直感的に使う入力方法として、これほどわかりやすく、かつ使いやすいシステムは他に見たことがない。
 私が入力するという意味でもこのシステムは魅力的だが、とにかくデバイスに疎い人にも文字入力が簡単にできるのではないかと思う。
 そういう人に優しい環境という意味では、iPad+7notesという組み合わせは現在の最良の環境と言えるのではないかと思う。
 そんなワケで、iPad2が出る頃に何かしらのアクションを起こしたいと思っている。思っているだけではあるが(爆)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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3 Responses

  1. ruser より:

    7Notesの記事は私も見ました。大分前なんで仕様が変わってるかも知れないけど、欲しいなーって感じました。
    まぁ、iアプリなんでそのままスルーしましたがw
    Android版が出てくれたら欲しいなぁ。
    スマートフォンじゃ書く面が狭くて駄目かもしれないけど。

  2. ruser より:

    追伸
    アクションって月面宙返りとかデスカ?

  3. 武上 より:

    7notes、使用状況見ただけでも結構認識力はあるみたいで使えそうです。ただ、タッチペンは必須のようです。指で入力してたら、指が痛くなるようですよ。
    >アクション
     もちろんトリプルアクセル→トリプルルッツのコンビネーションジャンプですよ(爆)

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