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ATOK 30周年記念

 今年、ATOKは30周年を迎える。
 PCをそこそこ知っている人からするとATOKを知らない人はもう少ないんじゃないかと思うが、そもそもPCに詳しくない人からすると日本語変換プログラムなんて聞いてもわからないだろうから、ATOKを知らないなんて人もまだまだいるかもしれない。
 ものすごくざっくり説明すると、PCに搭載されているOS“Windows”を扱う上で、日本語という2バイト(全角)文字を扱うには、日本語変換プログラムが必要となる。基本的にはMicrosoftが用意している“MS-IME”を使用するわけだが、コイツが最近はそれなりに賢くはなったが昔からあまり頭の良くない変換しかしなかった。
 このWindowsよりずっと前のMS-DOS時代から、この日本語変換という部分は永遠とも言える命題であって、それに取り組んできたのがATOKの開発元であるジャストシステムである。
 元々ジャストシステムは日本語を扱うワープロソフトである“一太郎”を開発・販売している会社だが、その一太郎に搭載されている日本語変換プログラムがATOKである。
 このATOKとMS-IMEの日本語変換における頭の良さの違いは、それこそ体験しなくても分かるレベルだが、最近は前述したようにMS-IMEも随分と進化したおかげで、MS-IMEを使用していても単語の登録の仕方次第ではそこそこ使えるものになる。
 しかし、一度でもATOKを体験したならば、その使い勝手の違いからATOKを使いたいと思うようになるだろう。それこそ、PCで長文を打つ事が多い人ならばなおのことである。

 そんなATOKも今年で30周年。つまり、30年もMicrosoftのシステムと戦い続けてきたのである。


 30年の間にATOKもかなり進化した。
 推測変換に入力支援、校正支援、連携電子辞書、ネット経由の環境設定の共有など、使い始めるとそれが当たり前になるだけに手放せなくなってくる。
 今年発売されたATOK2012では、AS(Advanced Suggest)エンジンを搭載し、推測変換がさらなる進化を遂げた。
 今までは入力中のみのものだったものが、今度は確定直後の文字にすら推測変換候補を示すようになった。これはある意味入力速度を加速させる事ができる。そもそも変換する時だって候補を選ぶワケだが、普通なら文字を入力してから変換という経緯を辿るが、この推測変換だと入力せずに次の候補が表示されるわけだから入力そのものをパスすることができる。まぁ…入力する方が速いという人は不必要な機能かもしれないが。
 それと、読み誤りの訂正もしてくれる機能もある。
 たとえば給湯を“きゅうゆ”と読んでしまい“きゅうゆ”と入力して変換すると、普通なら給油と表示されても給湯という文字は出てこない。しかしATOKはその辺りを考慮して“きゅうゆ”でも給湯という文字が“給湯《「きゅうとう」の誤読》”と表示され、ちゃんと給湯と入力される。誤読も教えてくれて入力も行ってくれる…これがATOKである。
 もちろんこの昨日は誤読だけでなく、誤りそのものも示唆してくれる。例えば“シミュレーション”という言葉があるが、これを“しゅみれーしょん”と打ち込むと“シミュレーション《シュミレーションの誤り》”と表示される。正しい言葉を理解する上でも間違った認識を正してくれる変換、それがATOKなのである。

 で、早速ATOK2012を購入してみた。
 私は長年ATOKを購入しているので、AAA優待版の購入が出来るので、価格は結構抑えられる。もちろんプレミアム版を購入したのだが、ATOK2011との違いは…使った直後はあまりわからなかった。
 しかしASエンジンの新・推測変換機能をONにした途端に使い方が一気に楽になった。
 まぁ候補を出してくれるだけなので、速記している時はあまり変わらないのだが、考えながら文字入力していると推測変換で次の候補が出てくる為、かなり入力が楽になった。
 些細な違いしか感じない部分かもしれないが、私にとってのATOKはWindowsでの文字入力のキモとも言える部分をサポートしてくれる部分であるため、そもそも目立つものではない。なのでこの些細な違いをさりげなく提供してくれる事の便利さを考えれば、決してムダな投資とはならない。むしろ気づかない所でちゃんと機能してくれるからこそ価値があるのである。

 あと…同人などで小説とか書いている人にはぜひこのATOKと角川類語辞典の組み合わせで使ってもらいたいという事を最後に言っておこう。
 角川類語辞典はその名の通り類語を教えてくれる辞典で、ATOK対応版はもちろん電子辞書となっている。
 類語なので、自分の表現文法以外の言葉を教えてくれる為、一気に表現力が拡大する。
 コレ、昔スタパ斎藤氏がコラムで言っていたのだが、知らない言葉がビシバシ出てくる為、コレ本当に自分が書いた文書か? と思わせるぐらいの変化が出るそうである。
 最近のATOKは、角川類語辞典ほどではないが、類語表現をしてくれる事もあるが、やはり本家はかなり違うといえる。
 小説を書いている…なんて人でなくても、自分の文章にもっと表現力を持たせたいという人は使ってみるのもよいのではないかと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ひろ より:

    自分はATOK Passportで契約して使ってます。
    家のPCと会社のPCと携帯で使えて、月300円だったら安い。
    ATOKに慣れてしまうとMS-IMEには戻れないですね。。。

  2. 武上 より:

    ATOK Passport、私も一度考えたことあったんですが、パッケージ版と唯一違うのが辞書連動なんで、私はパッケージ版を未だに使ってます。
    まぁ…ATOK Passportも予め辞書を別でインストールすれば連動するのかもしれませんが…その辺り、どうなんでしょうね?
    ただ、月額300円という支払い方法は払いやすいかもしれませんね。パッケージ版だと年1回とは言えまとまった金額になるので。

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