また私に金を使えというのか…

 自分でもココまでハマるとは思っていなかった。
 最初は気の迷いだったと確実に言えたのだが、今にして思えば、この気の迷いが私の因果律を決めてしまっていたように思う。

 10月25日。“THE IDOLM@STER SHINY FESTA”が発売される事が決定した。

 プラットフォームはPSPで、以前のアイドルマスターSPと同じく3パッケージで分割される。価格はUMD版が5,980円でDL版が5,380円。
 以前のアイドルマスターSPと違い、収録されるキャラクターの組み合わせが以下のようになっている。

・ハニー サウンド
 天海春香
 如月千早
 秋月律子
 三浦あずさ
・ファンキー ノート
 我那覇響
 高槻やよい
 双海亜美・真美
 水瀬伊織
・グルーヴィー チューン
 萩原雪歩
 星井美希
 四条貴音
 菊地真

 …これは私に最低2本買え、といっていると言う事か?(爆)


 今回のシャイニーフェスタでは、南国のリゾート地で行われる音楽祭(フェスタ)に参加して盛り上げるのが目的。ま、ストーリーラインが完全に仕上がった状態のゲームなのではないかと予測している。
 まぁ…正直、ストーリーなどどうでもよいワケで、私なりにこの作品の問題点をちょっと考えてみる。

 今回のシャイニーフェスタだが、プラットフォームがPSPとなっている。
 画質はかなり良い感じに仕上げられていて、PSPの作品の中でも高画質、という感じなのだが、なぜ今PSPなのかが分からない。いや、わかるのだがあまりにもベタ過ぎる予測にしかならない。
 有機ELのPS VITAならもっと高画質に見せられただろうし、PS VITAなら3作品に分けなくても済んだかもしれない。
 また、このシャイニーフェスタがアイドルマスターの流れであるならば、その売れ行きは往々にして想像が付く。売れる事が分かっているのだ。なぜSCEはバンダイナムコゲームスにPS VITAで発売するように依頼しなかったのだろうか?
 発売する側のバンダイナムコゲームスからすれば、3本に分ける事が出来、それでも売れる事が分かっているからPSPで出した方が旨味が多いだろう。だからPSPで発売するわけだが、綺麗な画面をアピールする為に、アニメコンテンツの動画やフルCGムービーを多様するという手法は、ある意味コンテンツホルダー側の手法としては“一番楽な方法”だったように思えてならない。
 開発費がどの程度かかっているかは想像の域を出ないが、もしこれら動画コンテンツをたっぷり使った仕様だとしたら、ゼロからゲーム開発するほどはかかっていないと言える。
 売れるコンテンツに仕上げるまでには予算はかかっているだろうから、アイドルマスターというコンテンツを最大限に利用したいという発売側の意図も分からなくはない。
 そうしたコンテンツにお金を落としている人が多いというのは、ダウンロードコンテンツやケータイゲームのシンデレラガールズ等でもよく分かる。
 だからこそ、のPSPの3分割パッケージなのだろうが、ユーザーはそういうスタイルは本来なら望んでいないハズだ。
 SCE側はコンテンツホルダーの利益とユーザーの希望の狭間に挟まれる形になるだろうが、ここはあえてPS VITAへのプラットフォーム参加を要請すべきではなかったのか? と思えてならない。
 私は過去何度もBlogで書いたが、PS VITAにはキラーコンテンツが必須である。
 それもキャラクターの力を借りたものだ。3SDはラブプラスというコンテンツを持ってきたし、他にもそうしたキャラクターで勝負できるコンテンツを多数持っている。これらが本体ハードを牽引している事実は疑いようもない事である。

 それとも…今はまだ未発表だがPS VITA版を発売する予定でもあるというのか?
 おそらくアイドルマスターファンの多くはPSPよりはPS VITAで発売して欲しいと願っているのではないか?
 もちろんPS VITAを持っている人に限られる話かもしれないが、それでもタイトルとして上級の出来になるソフトになる方が、アイドルマスターというコンテンツの為には良いように思える。
 今はもうPSPという事が完全に決まってしまっている事であるから、プラットフォームはPSPという事実からは逃れられない。
 せめて後発でもいいからPS VITAで発売されないかな…と願うしかない。

 私は思うのだが…PS VITAで本家本元のアイドルマスター2を発売してPS3のデータと連係させるようなソフトをテストとして発売してみるとどうなるのだろうか?
 DLCの売上はPS3と同一になってしまう関係からあまり期待できないかもしれないが、それでもPS VITAを買おうというユーザーが増えるように思えてならない。
 PS VITAにはプラットフォームを引っ張っていくキャラクター作品が必要だ。それも思いっきりベタな方がいい。残念だが、ドリームクラブではその任は重すぎたと考えるべきだ。
 だとしたら、アイドルマスターしか選択肢がないように思える。
 SCEにはそういう所をもっと真剣に考えて欲しいものである。
 PS VITAはハードウェアという部分でもスマートフォンに圧勝しているワケではないし、時間をかけすぎると技術的な面から考えてもスマートフォンに取って代わられるハードになってしまう。
 実際、シンデレラガールズの爆発的普及はPS VITAにはマネができないのが現状だ。
 その危機感が全く感じられないというのは、いかがなものかと…。

 世間から“PS VITA終了www”とか言われてからでは遅いのである。
 3DSやスマートフォンに負けない展開をぜひお願いしたい所である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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