ソウルハッカーズに真・女神転生IVのトレイラーが付く

 8月30日に、3DS版デビルサマナーソウルハッカーズが発売される。
 セガサターン版が発売されたのが1997年11月、その後PS版に移植されたのが1999年4月、その翌年の7月にはPSのベスト盤が発売され、さらにその2年半後の2003年1月にPS one Booksシリーズとして発売された後は移植もされなかった作品だが、私の中では間違いなくアトラス史上最高のRPGだと思っている。
 それぐらいのデキの良さだったため、PSP版としてデビルサマナーが移植された時には続けてソウルハッカーズも移植されるものだと思っていたのだが、結局移植される事もなかった為、半ば諦めていた作品だ。
 しかし、今年の春に3DS版として移植されるというニュースが出た時には大歓喜である。
 まずはその作風をプロモーションムービーで知ってもらいたい。

 デビルサマナーシリーズは、完全な真・女神転生シリーズの流れをくむ作品で、当然の事ながら主人公は悪魔召喚師となる。
 この世界の悪魔とは、いわゆる宗教でいう所の悪魔という意味ではなく、神も悪魔も区別がない。どちらかというと神学で言われる人ならざる者が全て悪魔という言葉で表現されている。
 それら悪魔を召喚する力をもったのが主人公である。協力体制を築いた悪魔を仲魔と呼ぶのも真・女神転生シリーズ共通で、それら仲魔を合体させ、より強力な仲魔を作ったりして、目的を達成していく。
 悪魔もいろいろ個性的で扱いも難しいのだが、主人公の仲間スプーキーズも個性的。だがそれ以上に個性的な敵役も多く、それら敵も悪魔召喚師がほとんどで、いろいろ個性的な特徴を数多く持ち合わせる。


 もともと真・女神転生シリーズはオカルト的な知識があればあるほど楽しめるという作品だが、本作もその流れは全く同じ。知っているのと知らないのとでは深みがまるで違う。
 できれば、そうしたオカルト的知識をもって本作を遊んで欲しい所だが…まぁ別にそうでなくてもソウルハッカーズは楽しめる。ソウルハッカーズでは電霊と
いう存在があり、これらはそうしたオカルト的知識がなくてもゲームの物語として純粋に絡んでくるため、あえてオカルト知識に拘る必要も無い。

 そして、このソウルハッカーズに真・女神転生IVのファーストトレイラーが収録される。
 真・女神転生IVはまだティザーサイトしか公開されていない為、その内容に関しては詳しく紹介されていない。
 ただ、プラットフォームとして3DSで発売される事が予定されているため、今回のソウルハッカーズに収録されるファーストトレイラーも当然の事ながら3D映像となっている。

 真・女神転生シリーズは独特の世界観と雰囲気を持っているため、万人向けという感じが私にはない。
 だが、ハマればこれほど魅力的な世界もなく、個人的にはもっと広がって欲しい作品の一つと思っている。だが万人向けではない所がそれを拒んでいるわけで、この辺りは二律背反といった感じである。
 真・女神転生シリーズをよく知らない、という人は、まずはソウルハッカーズという作品に触れ、その世界観を知ってもらいたい。幸いにしてソウルハッカーズはシナリオ的にかなり魅力的な事はもう分かっている。あとはその世界観に触れるだけの事である。
 コレを皮切りに、ぜひ真・女神転生IVへと繋がっていって欲しいと願わずにはいられない。

デビルサマナー ソウルハッカーズ 公式サイト
http://dssh.atlusnet.jp/

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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