新生FF14をプレイ

新生になる前のFF14は酷い出来だったように思う。
なんかこう…時代に即してないというか、マルチプレイに頼り切っているというか、ゲーム本来の面白さではなく、プレイヤー達の独自性に頼っているような、そんな「とりあえず作りました」的な感じを受けた。
これが、FF11が登場した頃だったらまだ評価されていたかもしれない。
しかし、今の時代にあの出来はFFというブランドを汚すだけの出来でしかなかったと言える。
こんな印象は、おそらく私だけではなかっただろうし、だからこそ新生エオルゼアと題してリファイン&リスタートしたワケだ。
で、そのリファイン&リスタートした新生エオルゼアを、ココ3日ほどプレイしてみた感じは、スクエニもようやく本気になったかな、という出来の良さ。
思っていた以上に出来はいいし、ソロプレイでも何ら困る事のない展開に、なんで最初からコレを作らなかったのよ? 的な気もしている。
もともとPS3での展開を想定していた事から、Windows版でもゲームコントローラーによる操作が普通にできるし、それ専用のインターフェースもある。できる事が多い為、混乱する時もあるが、ゲームコントローラーという限られた数のボタンしかない操作でも難なくプレイできるのは、さすがはコンシューマゲームを多数作ってきたメーカーという所か。
ゲームの展開もなかなかにイイ感じで、プレイを進めていくストーリーの運び方も決まっているようで決まっていないという、実に自由度のある作りになっている。ただ、クエストはどうしても、お使いっぽい内容か傭兵っぽい内容に偏りがちだが、それはゲームの特性を考えれば仕方のない所。それでも比較的面白くプレイできるのは、上手い見せ方によるものだと思う。
今回プレイを始めたのは、小さな子供のような容姿をもつララフェルで、巴術師という使い魔を使役するジョブ。正直、今までリネージュ2とか他MMOで同じスタイルを遠慮してきたジョブを敢えて選んだのは、その操作性を確かめる為でもあった。
結果は前述した通り。
思った以上にプレイしやすい。私が苦手とするジョブをプレイしてそう思えるのだから、全体的に見ても遊びやすい作りだと思う。

ただ、現状の新生FF14に問題はないのか? というともちろん問題はある。


それは想定していたよりも多くのプレイヤーが集まってきたのか、ログインが困難になっているという事。酷い場合は、ログイン前のキャラクターデータを取得する時点でデータを取得できないといった事態もある(上記画像がその状態)。
クライアントのオンライン販売は一時中止となり、
ログインも制限を施し、キャラクター作成もサーバの関係から新規作成を止めているという始末。以前の旧FF14とは大きな違いである。
まだサービス開始から間もない事から、仕方のない話としてしまえばそれまでだが、今まで数多くのβテストを行ってきた実績から、ある程度は予測できた事ではないかと思う。FFというブランドにキズを付けないためには、もう少し迅速な対応は必要だったかも知れない。
それでも来週はじめにはサーバの増強が行われるという事らしいから、サービス開始から1週間たたずしての対応。及第点とすべきかもしれない。
ただ、公式のプレイヤーズサイトなどを見ると「ログインオンライン」と各所で言われている。結構な数のプレイヤーがログインしたくてもログインできず、プレイがままならない状況にあるようだ。
この事が原因なのか、まだ正式サービスが始まって5日、アーリーアクセス含めると2週間弱ぐらいの期間でありながら、プレイヤーキャラクターのレベル差が結構開いてきている感じだ。
私はここ3日ほどで、一つのジョブをLv16まで育てる事ができたが、人によってはもうかなりのレベルに達している側面がある。おそらく短期にかなりのレベルを上げる事ができた人はログインしっぱなし状態を続けている可能性もある。
ただ、レベルが高いだけでそれを言うのはあまりフェアでない事もわかっている。何と言っても旧FF14のキャラクターのワールド移動が告知されていたた
め、それによって最初からハイレベルキャラクターになっている人もいるだろうから、この生まれているレベル差を今後どのような形で世界に溶け込ませるか
が、運営の腕の見せ所になるのではないかと思う。
ただ、どちらにしてもサーバの増強は急務だ。スタンダードプランで1ワールド8人、全ワールド
最大で40人までキャラクターを作れるとしているのに、今の現状でキャラターがほぼ作成できないという状況は、そもそもプランを満たしていない。これは問
題と言われても仕方のない話だ。

もし、FF14を始めようかなぁとか迷っている人がいるなら、一度プレイしてみる事をオススメしたい。もちろん、このサーバ状況が改善してから、という話で、である。
コレクターズエディションでなくてもいいだろうから、価格にすれば4,000円弱ぐらいでクライアントは手に入れられる(Windows版はオープン価格
だからもっと安いかもしれない)。今現在はDL版は販売中止となっているが、来週には販売を再開するだろうし、もし後からコレクターズエディションのイン
ゲームアイテムが欲しいと思ったなら、後付で購入する事もできる(チョコボ関係のアイテムは欲しいと思えるかもしれないが、それもLv20を超えてからの
話だ)。
過去の旧FF14をもし引きずっている人がいるなら、その印象は捨てた方がいい。
別物と言えるし、イマドキのゲームにちゃんと進化している。スカイリムとかと比較しても、劣っていないのではないかと私は思う。
純粋に広大な世界を好奇心を持ってプレイできる良作。
今の私はそんな印象しかない。
久々にオススメしたい一作である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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