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カメラグランプリ

写真・カメラ雑誌10誌の担当記者で構成されるカメラ記者クラブが主催するカメラグランプリが、過去1年間に国内で発売された製品から優秀製品を選んだ。

2014大賞はニコンDf

やはりなぁ…と思いつつも、評価が二分されるこのニコンDfが大賞となった事がリアルな話となった今、やはり多少違和感を感じてしまう。
確かにヘンに最新機器と化したハイテクカメラという方向性よりも、本来の撮影を楽しむ中で精密機器を操る楽しさに回帰したという事は評価すべき事とは思うが、その複雑なメニュー構造など楽しさを曲解したような部分が残っているこの残念感は、評価に響かなかったのか? という疑念が私の中にはある。
やはりというか何故?というか…まぁ、評価している人達が往年のカメラファンでもある事を考えれば、この懐古主義的カメラが評価されないワケはなく、そう考えれば妥当な結果なのかな、とも思う。
何はともあれ、ニコンファンにはおめでとうといった所である。

交換レンズ賞もニコン

カメラグランプリの賞には交換レンズを対象としたものもある。
今年レンズ賞を獲得したのもやはりニコンで、「AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G」がその栄誉を獲得した。
このレンズは、遠景撮影のシャープさと、近接撮影のボケ味の美しさを併せ持つレンズで、58mmという標準域でもそれらを感じさせる優秀なレンズ。
f/1.4という明るさも見逃せない。まぁ…フルサイズセンサー対象のレンズであるから、とても高価で私には手が出せるレンズではないが。それだけに使用した際には、それを使いこなすのも難しいわけで、それだけに使いこなせれはとても楽しいレンズであろう事はわかる。
ま、そう考えればこのレンズ賞は妥当な結果なのかもしれない。

一般ユーザーもニコンDfを選んだ

Web上で一般ユーザーがベストカメラとして投票を行ったのだが、その投票結果で「あなたが選ぶベストカメラ賞」が決まる。そのベストカメラ賞もニコンDfが受賞し、これでニコンDfはダブルヘッダーとなった。
まぁ…これも理解できなくはない結果だが、評価している人の声がほとんど同じというのも興味深い。
結局、ニコンDfを選んだ人達は、クラシックの風格を持つ、オールドレンズ使用可能なカメラとして、そのコンセプトが明確だという事を評価している。
要するに、フィルムからデジタルになり、家電寄りに変化した今のデジカメから、従来のカメラという明確な存在へと回帰した事を評価しているワケである。
これは大賞受賞の理由と同じ懐古主義を一般ユーザーも感じているという事であり、その時点で、ここで言う一般ユーザーは、一般市民ではない事が窺える。昔ながらのカメラを大絶賛する…本当に一般ユーザーがそういう評価をするだろうか?
まぁ、どちらにしてもこのグランプリのベストカメラ賞はニコンDfである。
多くのカメラファンに支持された事は間違いない。

カメラ記者クラブ賞

何となく、本来ならコチラの賞の方がニッチでコアな結果になるハズとは思うのだが、カメラファンの方がコア層であるため、本職の人達が大衆性、話題性、先進性について評価する賞を選ぶ事になる。それがカメラ記者クラブ賞である。

この賞を受賞した製品は3つ。
一つは、OLYMPUS OM-D E-M1である。
やはり防塵防滴が効いたか私としてはこの結果は実に嬉しい結果ではある。
受賞理由は、やはりE-M5を総合的に上回り、像面位相差AFを搭載した事でフォーサーズレンズをも高次元で利用可能にした点にある。防塵防滴を備え、小型軽量でプロユースに耐えられるシステムとして完成している所が評価されたようだ。

二つ目としては、リコーのRICOH THETAが受賞している。
コイツはオモシロイこのRICOH THETAは、ちょっと変わったカメラで、いわゆる一眼レフとかそういうカメラとは全く異なる製品である。
スマートフォンと連動して動作するカメラで、なんとワンショットで360°の撮影が可能なカメラである。
だから、普通なら撮影ができない撮影者ですら、このカメラでは撮影できてしまうし、天球(空)や地面(足下)ですら撮れてしまう。
閲覧するにはスマートフォン等の上で動作する専用のアプリケーションが必要のようだが、先進的という意味ではこれに優るものはないだろう。

そして三つ目は、キヤノンのEOS 70Dが受賞している。
新世代カメラと言えるテクノロジー新開発のデュアルピクセルCMOS AFという、ライブビュー時のAF性能を飛躍的に高め、また実用域に持ってきた事が評価されたようだ。
実際、ペンタプリズムを搭載している一眼レフカメラにおいて、背面のタッチパネルのライブビュー撮影を高速化するのは中々にして難しい。
ソニーがトランスルーセントミラーでセンサーとファインダーに同時に像を写す方法でその難題をクリアしたが、この方法はそのトランスルーセントミラーの製造にかなり問題があり、生産性に問題があると指摘されていた。
EOS 70DのデュアルピクセルCMOS AFは、全く別の手法でセンサー内の画素に2つのフォトダイオードを用意し、その別々のフォトダイオードが受けた光の位相差を検出し対象との距離を測るというAFシステムである。従来と決定的に異なるのは、撮像素子が位相差AFセンサーを兼ねているという事。センサーの進化はここまで来た、というものである。

カメラ好きによるカメラ好きのためのグランプリ

最終的には、こういう事を考える人達が集まったグランプリだから、拘りの結果になるのだろう。
そしてその拘りは、専門家やプロよりも一般のマニア層の方が強く、その結果がベストカメラ賞に反映しているといえる。
もちろん、プロの中にもそうした拘りがないわけではないだろうが、プロはもっと広い視野でカメラというもの捉えていて、目的と手段が明確になっているからこそ、大衆性の話ができるのではないかと思う。
ま、プロは仕事で評価しなければならないのだから、そういう視点が求められるのは仕方のない事なのかもしれない。

年々、コンパクトデジタルカメラの話が少なくなり、いわゆる高級機の話ばかりが出てきている。
私も仕事柄、光学メーカーの情報を耳にする機会が多いわけだが、そういう話を聞いていると、価格が安いコンパクトデジタルカメラはメーカーも商売として厳しいという話をよく聞く。
なので、メーカー自らが付加価値のある高級機、一眼ミラーレスや何か特徴的なカメラに注力する方向性だという。
今後、こうしたカメラグランプリに登場するカメラは、より一層高級化していくか、もしくは独創的かつ特徴的なカメラになっていくだろう。それはそれで面白い結果になるに違いない。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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4 Responses

  1. ruser より:

    Nikon Df は、車で言うと昔のMiniやスポーツカーみたいなものだと思ってます。
    色々と手が掛かるし、使い勝手が良い訳じゃないけど、使うことや所有することを楽しめるものなんじゃないかと。
    記者が選んだカメラが軽量でコンパクトなミラーレスのE-M1なのは、趣味じゃなく機能と使い勝手で選んだ結果だと思います。
    個人的にはDfはデザインが好きだし欲しいなとは思いますが…
    実際買うか? と聞かれたら、答えはNoです。
    カメラに何十万もかけられる経済力は無いし、何よりデカくても重い。
    軽くて小さい、フットワークの良さを取ってE-M10を買った私には真逆の位置にあるカメラなんですよね。
    …DXフォーマットで最軽量と聞いて、更に遠退きましたw
    (この方向性のカメラだったら、富士フイルムのXT-1選びます。)
    カメラの世界もオーディオ等と同じく趣味性が高いので、趣味と実用で結果が別れた結果なんでしょうね。
    あと、湯水のように金をつぎ込む人のいる趣味の世界では、やはりフルサイズ一眼レフが強いんだろうなーと思います。
    あの重さ、毎日素振り100回しないと私には持てないだろうなーw

    • アバター画像 武上 より:

      カメラも趣味の一貫なので、Nikon Dfに人気が集中するのは理解できます。
      ただ、そこには実用とは異なる話が入っていて、手のかかる状況が容易に想像ができる事もまた理解しています。
      ま、その手のかかる部分がいいんでしょうな。

      ただ、E-M1だって、過酷に使えば手間はかかります。私がマイクロフォーサーズを選択した最大の理由は、センサーサイズがそこそこだから、レンズも極端に高いものでなくてもちゃんとした写真が撮れる、という事です。
      フルサイズ35mmで良いレンズを買おうと思ったら、まったく手も足も出なくなる…。
      それに、物理的にシャッターやミラーを持っている機種は、自ずとそのメカ部分の耐久限界がきます。そういった縛りを避ける意味でもミラーレスは手軽だと思っています。

      ま、趣味性の高いものであり、でもそこに一定以上の手間はかけたくない(かけられない)という私からすれば、ミラーレス&マイクロフォーサーズはベストな組み合わせだったと思います。

      ま、ここに動画撮影という要素が入ってくると…また違った答えが出てくるとは思いますが(-_-;)

  2. ruser より:

    潤沢な資金と暇と体力(含む筋力)があったらDf欲しいです!
    どれもありませんがw
    私はデジカメ初心者だから、そんな大金をつぎ込めるはずもないし、沢山撮ることが上達に繋がるなら、使うのが大変なのは勘弁願いたいです。
    私の好きな動物写真家の岩合さんもフォーサーズシステムを使ってるそうなんですが、最大の特徴は軽さと小ささによる機動力だと評価してました。
    私も街をぶらついてあんな風に猫撮ってみたいですわ。

    • アバター画像 武上 より:

      私は…一眼レフはもういいや(爆)

      利点が多いのもわかるんですが、メンテナンスの大変さを考えると、ちょっと手がでないかなと思います。

      マイクロフォーサーズはフルサイズやAPS-Cサイズよりもボケ味がない…と言われますが、パナライカの25mm f1.4を使ってみて思ったのは、私としてはこのボケ味で十分と思いました。
      ま、このアタリは、写真の基本を押さえた後に言う台詞なのかもしれませんが(-_-;)

      今、撮影を今楽しめているかというとちっょと微妙。
      ウチの周辺は都会ほど撮ってイイカンジと思えるものがないので、東京の街並みを撮り歩いてみたいとか思う事があります。
      その時、ちょっとでも軽い方が良いのは事実ですから、マイクロフォーサーズはそういう点でもベストなのかもしれません。
      周辺動向を見ていると動画撮影が得意なマイクロフォーサーズ機がそろそろ出てきそうな気がしますが、私はやはり静止画ですね。そこをまず押さえないと…。

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