ますますnasneが欲しくなる

nasne連携アプリのtorneが遂に汎用アプリになった。

torneがまた進化した

torneとは、もともとPS3でテレビを視聴・録画できるようにするハードウェアとそのコントロールアプリであった。
私は今もPS3版torneを使用しているが、とてもゲーム機とは思えない程に番組表などが高速に動作する。いや、正確にいうと、家電のレコーダー等の番組表の方がずっとモッサリ動いているのだが、torneはゲーム機らしいレスポンスの良さがそのままレコーダー部分で活きてくるという、実によくできたテレビ視聴アプリであった。
そのtorneが大きく進化したのは、nasneという別体ハードウェアが登場してから。nasneはtorneの録画ハードウェアであるPS3をnasne内蔵HDDに置き換え、nasne単体がLANネットワーク上に一つのハードウェアとして存在する形で実現する、半独立型テレビ視聴機器である。
何故「半独立型」なのかというと、nasneをコントロールするためには別にハードウェアが必要になるからだ。同一ネットワーク上にある別のハードウェアでコントロールする事でnasneを操作する。
そこで、torneはハードウェアの殻を捨て、完全なソフトウェアのみの存在となり、PS3版(従来より引き続き継続して使用できる)、PS VITA版、PS4版、VAIO版が登場した。つまり、この時点ではnasneをコントールするために、PS3かPS VITA、PS4、VAIOが必要だった。
その後、VAIO版はVAIOのみでなくWindowsPCで動作可能な有償アプリになり、Windows上であればどのPCであってもnasneで録画した映像を視聴する事ができ、またリアルタイムにテレビを視聴する事ができるようになった。
ここまでが従来のtorne、nasneの変遷であるが、本日、torneがまた一つ進化した。
今度はiOSとAndroidに対応したのである。

モバイル版として何ができるのか

基本的にできる事は同じである。
違いはその再生プラットフォームがiOSが動作するスマートデバイスや、Androidが動作するスマートデバイスになった、という事だけである。
基本torne mobileは無償アプリではあるが、nasne内に録画した映像を視聴したりリアルタイムにテレビをスマートデバイス上で視聴する為には、アプリ内課金で500円必要になる。
無償のままで何ができるかというと、ネットワーク上に存在するnasneのリモコンになったり、番組表を確認できたり…という用途だが、やはりそれだけでは面白味がない。ここはアプリ内課金500円でテレビやビデオを堪能したいところである。きめ細やかに見える番組表がサクサク動くこれはiPhone6 Plus上で動作したtorne mobileの番組表である。
残寝ながら、私はnasneを持っていない為、nasneと連動させた上での番組表ではないのだが、iPhone6 Plusの上でも実にきめ細かにサクサク動作する。
nasneと連動していれば、ここから番組をタップするだけでその番組のチャンネルに切り替わったりするのだが、同時に録画指定時の番組表ならば、ここで番組をタップすれば録画指定が可能になる。
torneの番組表の扱いは軽快な動作と簡単なユーザーインターフェースに支えられているが、これが家電よりもずっと快適なのである。
今現在、PS3に接続したtorneを使用しているが、こういうのを見るとnasneが実に欲しくなる。
いやまぢで…(-_-;)

torneらしさももちろん搭載

torneはそのソフト自体が単体のテレビ視聴アプリなワケだが、要するにハードウェアのレコーダーで言う所の機能の全てがtorneによって実装されていると言っても過言ではない。
つまり、torneはnasneというハードウェアが持っているハードウェア要素を利用して、ユーザーにいろんな情報を提供する。
その情報の一つに番組ランキングというものがある。アニメばっかりってどういう事だよwこれもiPhone6 Plus上での表示のものだが、これは総合ランキングで、あらゆるジャンルを合わせた総合的な視聴ランキングである。
それぞれのタイトルの右端に「○○トル」とあるが、これはtorneを利用する人達全ての中でこの番組がこれだけの数だけ予約録画された、という事を意味する。
…なんで総合ランキングなのにアニメばっかなんだ?(爆)
このように、torneを使用する人達の中で人気のある番組が何であるかなどを知る事ができる。話題性を追従するには実に便利な機能である。

他にもテレビの視聴を開始すればわかるが、今どれだけの人が視聴しているのか? などがわかる機能なども実装している。つまり、このランキングのような視聴数を知るという情報は、リアルタイム性を持っているという事である。

他にも…これはまだ未検証だが、私が使用しているPS3版torneでは、録画した番組であっても、ニコニコ生放送でコメントされたコメントを流す事ができる機能などもある。
おそらくこのtorne mobileでもその機能は使えるのではないかと思う。このコメント表示機能は、批判的な人もいるが面白味のある機能でもある。

モバイル版ならではの使い勝手

今回発表されたtorne mobileは、もちろんスマートデバイス上で動作する事を想定されてデザインされている。
よって、従来のtorneとは異なる部分が存在する。
それがインターフェース部分であり、特徴的なリングメニューは廃止されている。
リングメニューは、コントローラー(主として十字キー)で操作する事を前提に開発されたメニューだが、スマートデバイスでは逆に使いづらくなる。なので基本的にはタッチデバイス用にリデザインされている。
また、スマートデバイスは縦に使ったり横に使ったりと、縦横比が常に同じとは言えない。それらがどちらでも違和感なく操作できるようにも配慮されている。
ここら辺りは当たり前とも言える機能だが、特に見た目のインターフェースを揃えるというのは、スマートデバイス上ではとても難しいと言える。
何故なら、デバイスによって表示されるPPI(ピクセルパーインチ)が異なるからだ。
昨今のスマートデバイスは、画面のきめ細やかさがPCなどよりずっと細かくなっていて、かといって全てが同じPPIではないため、デザイン上で複数サイズのインターフェースを搭載して切替たりしなければ同じ操作感とは行かない。この辺りがSCEとしても難解だった部分のようである。

どちらにしても、torneも5周年。
満を持して登場したtorne mobileは、新たなテレビ視聴スタイルを確立する可能性を持ったアプリではないかと思う。
今やPlayStation上での話ではなく、あらゆる機器で利用出来る事を前提としたアプリに進化したtorneは、新しいスタイルをもたらしてくれるかも知れない。

impress AV Watch 西田宗千佳のRandomTracking
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/20150318_693070.html

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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