動きモノを撮るのは難しい

わかりきった事ではあったが、やはりそうだった。

動きモノを撮るのは難しい

昨日、土曜出勤だったのだが、お昼休みの時に会社近くで撮影を敢行した。
敢行…というぐらいの言葉の強さを出したのは、天気があまり良くなかった、という事と時間があまりなかったという事に起因する。
その際、Tumblrにも掲載したが、蜂が花の蜜を集める為に飛んでいたため、その蜂の撮影にチャレンジした。
会社に持って行った機材はE-M1ではなく、先日2ndカメラとして用意したE-PM2とLEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.のみ。
単焦点だから被写体まての距離は全て自分が動いて調整するしかない。
しかも天気はピーカンというわけではなく、若干の曇り空と風の状況で、飛んでいる蜂を追うというのは、実に至難の業である。
しかもE-PM2はコントラストAFのみであるため、本来は動きモノにあまり強くない。昔から比べれば強くなった、と言われるコントラストAFだが、依然として像面位相差AFを高級機が取り入れているのは、どうしてもそちらの方が動きに強いからと言える。
そんな機材と天候の中、果敢に何とか挑戦して撮影した一枚が、先日Tumblerに掲載したもの。
もちろん、その一枚だけでなく、他にも何枚もチャレンジしたため、今回は別のショットを公開する。真ん中ちょい上に蜂全景で見るとこんな感じ(画像クリックで全体等倍)。
真ん中のチョイ上あたりに蜂がいる。これは4608×3456ドットの画像をそのまま縮小したものである。こうしてみると、特別ピントが外れているような感じではない為、良く撮れている、と言えるかも知れない。

等倍で見ればよく分かる

しかし、大きく撮ったものを縮小すれば、大体の写真はピントが合っているように見えるのである。動きモノが苦手というE-PM2でもこれぐらいは撮れるぞ、という言い方もできるのだが、実際は写真を等倍にしてみればよく分かる。若干ピントが甘いと言わざるを得ないこれが等倍の写真をその部分だけトリミングしたものである。
自分では「コレでも頑張ったんだよ…」と言いたいのだが、実際はこんなものである。
若干、蜂からはピントが外れている、と言わざるを得ないだろう。
もしこれがE-M1なら、もう少しマシな画になったかもしれないが、動きものはやはり撮るのが難しいのである。

撮りたいモノを求めて

最近、以前よりは写真を撮ることが多くなってきた。
もちろんそれは2ndカメラを導入した効果でもあるのだが、近所にあるもので撮っているため、必然的に花の写真が多くなる。
花の写真も悪くはないのだが、私としては、やはり撮っていて楽しいのは構造物なのかもしれない、と思い始めている。
近代的であるとか、歴史的であるとか、そういうのは余り関係がなく、構造物と空の組み合わせであるとか、そういうのを撮るのがやはり楽しい。
となると、やはり観光地に出かけるしかないのか…と思ったりもするのだが、同じ花のような写真を撮るのなら、全体的な景色を撮りたい、と思ってしまう。
季節が来れば、上高地とか行って、景色全体を撮ってみたいと思ったりもする。
…やはり花単体よりもそういう景色の方がいいかな、と思う。

長い間、自分は何が撮りたいのか? という事を疑問に感じてきていたが、ここに来てようやく目処が付きそうな感じである。
ただ、もちろんそれが結論なのかはまだ解らない。
実は動物を撮りたいという気持ちもあるのだ。
だから、この「撮りたいモノ探し」はまだまだ続くことになると思う。
結局は結論が出ない、なんて事もあるかもしれないが、探し求めてこれからもいろいろ撮っていこうと思う。
突然、何に目覚めるかは解らないのだから…。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. アバター画像 ruser より:

    いやいや、十分良く撮れてるじゃないですか。

    等倍でこれだけ解像してるのは流石LEICA25mm。
    花がジャスピンになってますが、E-PM2のフォーカスポイントのサイズを考えたらやむを得ないことでしょう。
    もっと望遠なら蜂をターゲット出来るかもしれませんが、標準だとどうしてもフォーカスポイントの枠内に複数入ってしまうので難しいです。
    E-M10も同じなので、苦労してますw

    動きものの場合、フォーカスポイントを1点ではなく、1点+周囲8点(出来たっけ…?)にして、C-AFで連写が良いようです。
    単写で成功させるのはかなり難しいと思われます。
    私も花を良く撮る関係上、昆虫も一緒に撮ることがありますが、蝶位の大きさがないと大抵失敗してますw
    シャッタースピード不足で動体ブレする場合は、ISO感度上げて頑張るw
    私はAモードにして、ISO感度オート(200-1600)の設定で大抵撮ってます(すぐにISO感度上げたがるので、手ブレを抑えられそうな場合は手動で設定)。
    参考になるか分かりませんが。

    ちなみに、C-AFで像面位相差AFが使えるE-M1だったら撮れちゃうかもしれませんね。
    その辺は、やはりE-M1の強みですね。
    てか、羨ましいですわーw

    • アバター画像 武上 より:

      今回の撮影は、E-PM2のS-AFで撮影しています。
      そもそも、蜂を撮影しようとしていたわけではなく、蜂が見えたので咄嗟に蜂にフォーカスして撮り始めたので、C-AFにしたり設定を変えるという事を一切していません。

      こういう事がよく起きるので、基本的にはPモードが私の基本です。
      その上で設定を変えたりする時にはPsモードになる…そんな感じでしょうか。

      撮影の設定をイロイロ触っていくよりは、撮影した画像を処理する方向で進めていこうかな、と今後の事を考えたりしています。

      ま、どうなるかは解りませんけどね。

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