VAIOの新型が発売される。個人的にこういうのを待っていた。
ビジネスユースとはいうが…
今回発表された新型VAIO S11だが、その作りを見ていると確かにビジネスユースを意識した作りと思う。
特にその作りの堅牢性はまさにビジネスユースを意識しているとしか言い様がないと思うが、この考え方そのものが実は大きく間違っていて、この堅牢性の用途は実の所家庭用でも同じ要望があって然るべきだったりする。
家庭用だから頑丈でなくて良いなんて、誰が言ったんだ?
それに、国内の幅広いエリアを対象とするLTEが利用可能なのもビジネスユースを意識しているといろんなサイトで紹介しているが、これだって別にビジネスユースでなくても、家庭用だって欲しい機能である事に違いはない。1/3/19/21という4つのLTEバンドに対応している事で、国内のMVNOサービスを幅広く選び利用することができるのは、正直、個人ユースで利用している人だって恩恵が多いはずである。
しかも、インターフェース等必要なものは一通り揃っていて、それでいて外装やキーボード等の塗装にまで気を配って作られているのだから、こんなのはビジネスユースと言わなくても、全方向に向いた製品と言ってしまえば良いのではないかと私などは思ってしまう。
逆に、私は一つだけこのVAIO S11がビジネスユースではない、という部分があると思っている。
それは搭載CPUがCore i7-6600UもしくはCore i5-6300Uでない、という事である。
最廉価のCore i3-6100Uはこれ以外にCore i3が存在しないので致し方ないところではあるが、その上位2種について何故vPro対応CPUにしなかったのかが激しく疑問である。これではビジネスユースではなくパーソナルユースである。
vProは確かに日本ではあまり使われない技術かもしれない。しかし、IT管理側からすると、ちゃんとvProが使えるという前提であるならば、企業内のPCのメンテナンスに関してこのvProが使えるのと使えないのとではかなり手間が異なる。一つ優位に考えるなら、vPro搭載コアを選択してはじめてビジネスユースではないかと思う。
それでも作りは優秀だが
VAIOはすぐに壊れる。
Sonyタイマー発動。
昔はこういう言葉をよく聞いたものである。私自身、Sonyタイマーに当たったことはないが、知人の中にはこのSonyタイマーに悩まされる人も多く、保証期間が切れた直後くらいに故障が頻発するという悪夢に悩まされている人もいる。
だが、設計上今回のVAIOはそうそう壊れるような感じには見受けられない。ある意味、PanasonicのLet’s note並かそれ以上ではないかとさえ思えてくる。このVAIO S11の弱点を今ここで言うとしたならば、唯一、タブレットモードが存在しない、という事ぐらいである。つまりノートPCとして使用する上では、これ以上必要なものはない、と感じられる。
性能よし、作りよし、となると、残るは価格…という事になる。
価格については、Let’s noteなどの価格を考えると、実に妥当な価格ではないかと思う。逆に比較対象がLet’s noteならば安いかな? と思える部分もなきにしもあらずである。ただ、絶対価格としてコレだけは欲しいとか思うような機能を入れていくと、やはりそれなりの価格になる。
海外製の格安ノートPCと価格を比べれば残念な結果になるが、使い勝手や堅牢性を天秤に掛けたとき、このVAIO S11は決してコスト的にも残念なものではないように思う。海外製格安ノートPCは、この使い勝手や堅牢性を犠牲にしているのだから。
私が選ぶとするならば
だが、それでも私が選ぶとするならば、この価格を出すならばSurface Pro4を選ぶように思う。
理由はタブレットモードの便利さを知っているからだ。
VAIO Duo 13をWindows 10へと移行させたが、そのタブレットモードでの使い勝手の良さや切り替えてノートPCとして使用できたりする利便性は、実に使っていて感動モノである。
ただ、この辺りは使う人によっていろいろだと思う。
タブレットモードは一見便利そうに見えるが、思った程紙のように使えるというわけではない。実際にはキーボード操作が必要だったり、また或いはキーボード操作の方が楽だったりと、まだまだWindows PCがiPadなどのタブレットに後れを取っている部分が多々ある事を痛感する。
それ故、結局ノートPCとしての使用が圧倒的に多くなり、結果、タブレットモードでは余り使わない、なんて事もあったりする。
私は仕事で他人に画面を見せたりする事が時々あったりする(というか今までもあった)為、そういうときにタブレットモードの利便性を痛感したワケだが、それだって別にノートPCがそのような使い方ができないという事もないワケで、全体的に言えばまだまだノートPCの使い勝手を超えてきてはいない。
なので、あくまでもノートPCとしての利用しか想定しないのであれば、今回のVAIO S11はかなり有力な候補になるだろうし、逆にタブレットのような使い方をある程度想定するのならば、Surface Pro4が選択肢に出てくるだろうと思う。
所謂、格安ノートPCではない製品の選択は、まさにこのタブレットモードの可否に一つの山があるように思う。
どちらにしても、LTEというWAN接続が最初から選択肢に入っているVAIO S11は、実に魅力的な製品だと思う。
今後は、こういう製品が増えていくように思う。場合によってはSurface Pro 4.5とか、LTE接続追加としたマイナーチェンジの登場もあり得るかも知れない。
艦これ用に欲しい。
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艦これに使うのは流石にもったいないかとw
というか、そういう用途こそタブレットだと思うけどね。
ノートPCの最大の利点は、キー入力による操作だと思う。
だからブラウザ系のものはタブレットの方が相性良いのではないかと…。
それに、VAIO S11は思った程安くないしね…。
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SIMが刺さるWin機ならなんでも良いんですけど
たったこれだけの条件なのに選択肢が少なすぎて…
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フリーのSIMが運用できるWindows機は、これからが主流ですよ。
Windows 10 Mobileが本格化すれば、それだけSIMとWindowsの距離が縮まるので、それに便乗してWindows10とSIMの親和性も高まっていくのではないかと思います。
なので、今はまだ待ちですね。
まぁ…VAIO S11に突貫するというのなら止めはしませんがw
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