PSVR予約開始

いよいよPlayStation VRの予約が開始したが…

即完売

もう言う迄も無い事である。
PlayStation VRの発売が今年10月16日に決まり、そして予約が開始したとなると、それはもう即ち予約完売が予定されていたようなものである。これが発売されるというのに…価格はPS4と同額とはいえ、他のVRシステムからみれば随分と安いし、何より元となるハードのPS4の普及率は決して低いわけではない。
だから予約が開始されれば、それは飛ぶように売れる事は目に見えて解っていた。
私は…現時点では様子見を決め込むつもりだったため、この予約戦争には不参加だったが、供給量を遙かに上回る人が予約に殺到する事は既に予定の出来事だったように思う。

だが、この予約戦争においてやはり被害者が出ることになってしまった。
通販大手であるAmazon.co.jpがまたしてもやらかしたのである。

特集ページがありながら…

Amazon.co.jpでも他販売店と同様に予約が開始されたのだが、その予約に先立って、Amazon.co.jpではPlayStation VRの特集ページが組まれていた。
そのページにも予約についての記述があったため、そのページが更新されて予約が始まるもの、と大部分の人が考えたに違いない。
ところが一向に予約が始まらないという事態に。しかし、実は既にこの特集ページは更新されなかったものの、商品ページは更新されていて、予約が始まっていたという事が後から判明した。
つまり、特集ページを更新し続けていた人は、その商品ページが更新され、予約が始まっていた事を全く知らされずにいたのである。
結果、その特集ページを見ていた人は、後から予約が終了した事を知らされる結果に…。
何の為の特集ページなのか、いや、これは罠ページだったに違いない、という結論が、多くの人の悲劇を生んだ形となった。

普通に考えれば、Amazon.co.jpの対応は実にマズイ対応であり、これでは客が離れていっても不思議ではないミスではあるのだが、そこがAmazon.co.jpの強いところで、このような不祥事を起こそうとも、Amazon.co.jpで商品を買わないという人はあまり出てこないワケで、結果Amazon.co.jpはこのような不始末をしても「大変申し訳ございません」の一言で済んでしまうわけである。
不条理だが、制裁できない存在、という事になる。

初期ロット

なお、Sony製品の事を熟知している人の中には、あえて初期ロットを避けた、という人もいて、毎回の事ながら初期ロットに何かしらの不具合が出る可能性を考えた人もいるようである。
この意見には私も同意見ではあるのだが、問題は初期ロットの設計は比較的コスト度外視で良い部品を使っているケースもあり、一概に不具合を避けた方が良い、という言い方が正しい事ではない、とも思っている。
一番良いのは、初期ロット設計の製品から第二設計製品が登場する直前に、ファームウェアアップが行われた後の初期ロット設計品を購入する、というパターンである。
もちろん、この買い方が絶対的に正しいとも言えない。
というのは、今回のPSVRの場合、単にVRゴーグルだけで製品構成されているわけではなく、ユニットとしてGPUが内蔵されたものがセットになっているという側面があるからだ。
つまり、単純な製品構成でないため、最良のパターンが一つとは限らないワケである。
ま、このあたりは実際に製品が発売されてから、どのような状況に変化していくか、経過観察していかないと何とも言えない。
最良が初期ロット品を手に入れることになるかもしれないし、場合によっては初期ロットには手を出すな、という事にもなりかねない。
ま、ギャンブルみたいなもの、と言ってしまえば其れ迄だが、Sonyのこの手の製品はいつもそうであるから、その覚悟は持った方がいいだろう。

どっちにしても、SCEには商品の安定供給に努めてもらいたいものである。
折角盛り上がっているこの雰囲気を普及というプロセスで冷めさせるのはもったいない話である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. 関西の人 より:

    何回か裏切られてアマゾン川で購入しなくなった人が通りますよっとw

    まぁ、最近、楽天もひどいので、そろそろ通販利用しなくなるかも…。

    まぁ、近くに店頭がない地域は、どうしようもないってのが、この手の商売の美味いとこなんでしょうが…

    • アバター画像 武上 より:

      何を許容して何が許容できないか?
      多分、その幅の持ち方で、利用そのものが変わるんだと思う。

      私自身は通販でトラブルに出会った事があまりないので、利用しなくなる、という事はそもそもない。
      いや、ひょっとしたらトラブルに出会っているのかも知れないけど、それが理由で使わないという選択肢を選ぶ事がないのかもしれない。

      ま、許容幅の問題も関係があるので、人それぞれなんだろうけれど…。

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