Monthly Archive: 11月 2016

値下げで…神を喰らえ

神を捕食するゲーム…言い得て妙だw

GOD EATER 冬の陣

バンダイナムコエンターテインメントが12月1日に廉価版プレイステーション 4/PlayStation Vita用「GOD EATER 2 RAGE BURST Welcome Price!!」を発売する。価格はDL版がPS4版3,400円、PS VITA版2,500円、パッケージ版はPS4版3,800円、PS VITA版2,800円になる。
またそれに伴い、同日から期間限定でPS4/PS Vita用「GOD EATER RESURRECTION」のダウンロード版の値下げ販売を行なうと発表した。DL版の販売は、2017年1月5日までの期間限定だが、PS4版3,400円、PS VITA版2,500円とかなりお得になっている。
GOD EATERは…内容を説明しようと思ったが、公式サイトでその辺りは確認するのが良いだろう。
個人的には好きな世界観なのだが、この作品は共闘しないと結構キツイゲームで、以前はPSPで結構しんどい思いをしながらプレイしていた記憶がある。
私がPS VITA TVを購入した最大の理由は、GOD EATER2をPSコントローラーでプレイしたかったからであり、実際しばらくはPS VITA TVでプレイしていた。結局途中で辞めてしまったのだが、ツマラナイから辞めてしまったのではなく、他に優先したいゲームが出来たのが理由である。
そのGOD EATER2も、その後GOD EATER 2 RAGE BURSTと内容にアッブデートが入り、初代GOD EATERもGOD EATER RESURRECTIONとしてHD版となった。
改めてプレイしてみようかな、という人には、今回のプライスダウンは朗報になるのではないだろうか?

キャラクターパック

今回のプライスダウンによってテコ入れされるにあたり、キャラクターパックと称した無料ダウンロードサービスが提供される。
まずGOD EATER 2 RAGE BURST Welcome Price!!及びGOD EATER RESURRECTIONの両方で提供されるのが、THE IDOLM@STERキャラクターの衣装である。閣下、君臨春日未来…ミリオンライブですな島村卯月、がんばりますっ!とまぁ、こんな姿でアラガミと戦うってのも変な話だが、「天海春香」「春日未来」「島村卯月」の衣装や髪型がダウンロードコンテンツとして配信される。なお、このパックを導入すると、オペレーションボイスとして「音無小鳥」が選べるようになったり、戦闘BGMやアナグラ内でのエモーションやBGMも追加されるようだ。

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そろそろタイヤ交換か?

今年の気温が不安定で困る…。

スタッドレスの時期がやってくる

私の車「N BOX Custom」だが、そろそろ冬に向けてスタッドレスタイヤへの交換を考える時期になってきた。
基本的には12月頭~3月末までの間をスタッドレスにする、という事を決めていて、1年12ヶ月のウチ4ヶ月、それで5年、つまり20ヶ月保たせる、という事を考えてスタッドレスを導入している。
流石に5年経過すると、ゴムの硬化で効き目が悪くなるので、そのあたりが限界かな、と思っている。というか、一昔前のスタッドレスタイヤだと5年経つとノーマルタイヤと同じぐらいに硬化するのが普通だった事を考えると、スタッドレスタイヤも随分と進化したな、と思う。
私が導入しているスタッドレスタイヤは、YOKOHAMAのiceGUARD5というタイヤで、今はもう一つ新しくなってiceGUARD5 PLUSという製品がある。
私がこのタイヤを選んだ理由は、過去にもこのBlogで書いているが、自分の生活環境に最も適した個性を持っていたからである。
“持っていた”という過去形にしているのは、各社新しいタイヤが出てきたとき、そのタイヤの性格が変わったりするからだ。
私が導入した時期でいうと、アイスバーンにとにかく強いのがブリジストンの最新タイヤ、積雪に強いのがダンロップの最新タイヤ、アイスバーンと積雪共に効き目があったのがYOKOHAMAの最新タイヤだった。
そういう理由からYOKOHAMAのiceGUARD5を選択したワケだが、今は各社の最新タイヤの方向性が若干変わっているかも知れない。
なので、今からスタッドレスタイヤを考える人は、とにかく各社の各モデルのレビューをいろいろ参考にして、自分の周辺状況に合わせた製品セレクトをする事をお薦めしたい。

と、タイヤの製品そのものの話もそうなのだが、今年はとにかく天候がよくわからない状況で、11月にきて12月下旬並の冷え込みになったりと、スタッドレスタイヤの交換タイミングが実に計りにくい。
私が住むところは、積雪もあるがまず最初にアイスバーンになるため、冷え込んでくると路面凍結を警戒しはじめないといけなくなる。
そういう状況下なので、タイヤ交換時期を早めるか、実に悩みどころである。

タイヤ交換と言えば…

以前にもトルクレンチの必要性をBlogで書いた事があるが、私は自分でタイヤ交換
する。その為に2tまでではあるが、油圧ジャッキも購入して車備付のパンタグラフ式ジャッキでなくても交換できるようにしている。
交換したタイヤの締め付けは本来なら適正トルクで締め付ける必要がある。しかし、現在まで全て自分の感覚だけで締め付けているため、結果として締めすぎになっている可能性が高い。
自分で今の状況が良くない事は解っているのだが、トルクレンチというものは比較的高いモノで、なかなか購入に踏み切れなかったのだが、流石にそろそろ手元に置いておく方がよいだろうと思っている。
トルクレンチは基本的にはトルクを可変できるものが普通で、固定トルクのレンチというものは数としても少ない。
ところが、工具メーカーとしては鉄板と呼ばれているメーカーの一つ、KTCからは、車のタイヤ交換用のレンチとして固定トルクのレンチというものが存在する。自動車メーカーで決められている規定トルクはそれぞれ違うため、その規定トルクの数だけ種類があるのだが、日産とホンダは基本108N・mで共通化しているため、日産ホンダ用のトルクレンチが存在する。
これら固定トルクのレンチであれば、トルクの設定をしなくても間違いなくその規定トルクでの締め付けが可能だが、そもそも専用工具になるため、汎用性を犠牲にする事になる。
逆にトルクが可変なレンチは、最初のトルクの設定値を間違えると厄介な事になる。
どちらが簡単であるかは一目瞭然だが、普通は可変トルクのレンチを購入するのが常なので、現時点では可変トルクのレンチを物色している。
まぁ…専用品を購入して手軽さを採るのも一つの方法ではあるのだが、専用品の強みはそれだけではない。何と言っても適正値を合わせる必要がないので、間違いがない、という事そのものが強みである。
なので、車のメーカーを決めているとかそういう特定のルールに則っている人は、案外固定トルクのレンチを購入する方が良い場合もある。
個人の用途でいろいろと決めるのが良いだろう。

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3種類に分けられたZen

待ち続ける身としてはこういう情報ですら気になるもので…。

SR7とSR5とSR3

AMDのZenを待ち続ける私としては、何かしらの形で早く市場に登場してくれないかと思ったりするのだが、未だに市場に登場する前段階でいろいろな情報が錯綜している。
今回、Zenの最初のデスクトップ向けCPUである“Summit Ridge”に関して、そのSKUが3種類になるかもしれないという情報が出てきた。
中国語で書かれたスライド情報がその基となっているのだが、現行APUなどが書かれた資料の最上段にZen SR7、Zen SR5、Zen SR3と時期をずらして資料に記載されている。
このSRという意味は、おそらくSummit Ridgeの意味だろうとは思うのだが、これがもしシリーズ(Series)の意味だとしても、状況としては何も変わらない。恐らく数字が大きいほど性能が上で、ほとんどIntelのCore i7、i5、i3の意味と被るのではないかと思う。数字まで同じだし…。
おそらく、SR7はIntelで言うところのCore i7のハイエンドに近い性能になるだろう、と考えられる。以前の話であれば、このSR7は5万円台くらいになると考えられるが、SR5やSR3は今回の資料から200~300ドル付近になる予測のようだ。
そう考えると、IntelのCore i5とi3との価格差はそんなにあるように感じられないが、SR5のCore数が4コア以上あれば相対価格としてはZenの方が安くなるだろう。こればっかりは実際に発売発表されない事にはわからないだろう。

狙うはSR7か?

私が今使用しているメインPCは、Ivy Bridgeの3770Kなわけだが、コイツをリプレースするとなると、やはり次期メインPCもそれに準じた性能を求めていきたいと思っている。
Intel CPUなら、やはりSkylake-Sの6700Kクラスは行きたいところ。次のKabylakeがどのような構成になるかはまだハッキリとは解らないが、結局はIntelでいうところのミドルハイクラスになる。
おそらくCPUコア価格は5万円を超える事になるだろう。
であるなら、それぐらいの価格でAMDのZenを考えた場合、おそらくZenの中でもかなりハイクラスが購入できるのではないか、と予測している。
AMDはもともとIntelに対してコストパフォーマンスに優れる所が魅力だが、今回のZenでもそこにポイントを置いている事をAMDが自ら公表している。なので、現時点では私の予測はそう外れているとは思えない。
ただ、PCはCPUだけでは総合性能は語れない。一番問題になるのはその組み合わせるチップセットにある。
今の所、そのチップセットがX370シリーズと言われているが、コイツの性能がなかなか見えてこない。今の所言われているのは、X99シリーズと同じくSLIやCFXをx16+x16で実現可能という事。それ以外は予想範囲内でDDR4、USB3.1、NVMe、SATA Expressに対応するといったところ。
まぁ…それらに対応するとしても、その対応機能それぞれの有効本数も問題にはなるのだが、一番大きいところはSLIやCFXをx16+x16で実現可能という所に集約するだろうと思う。これができるのとできないのとでは、ハイエンドという意味合いが全く異なってくる。
…ただ、私が必ずしもSLIやCFXをx16+x16で搭載するかはまた別の話。できるといいのだが。

とりあえず、11月に入ってもまだその辺りが見えてこないとなると、来年早々にSummit Ridgeが登場するかは微妙な所ではないかと思う。
もし仮にSummit Ridgeの登場が第1四半期という話であれば、遅い場合は3月という事になる。
もうちょっと早い時期かな、と思いたいが、現実はそう上手くいかないかもしれない。
このじらし方、実にAMDらしい(爆)

音と利便性の合わせ技

PCオーディオの見直しに一考あり?

とにかく小さい

JVCケンウッドからケンウッドブランドの手の平サイズの超小型ハイレゾオーディオ「KA-NA7」が11月下旬に発売される。
この「KA-NA7」は、同じくJVCブランドで「EX-NW1」としても発売されるのだが、「EX-NW1」は独自チューニングが施され、筐体の一部に使われているネジが銅メッキになっていたり、異種金属ワッシャと組み合わせられていたりしている製品になる。
なので「EX-NW1」の方が1ランク上、という位置付けにも思えるのだが、基本的に中身は同じであるため機能としては同じ。違うのは前述の独自チューニングとそれぞれのブランドが組み合わせるスピーカーに違いがあるのみである。勘違いしないために言っておくが、「KA-NA7」はマッチするハイレゾ対応スピーカーが別売りで、「EX-NW1」は後述するが非ハイレゾ対応のスピーカーが付属する。PC周りに置くにも丁度イイ感じこの「KA-NA7」や「EX-NW1」だが、CD時代のコンポから変化した事を暗に示すため、横幅が11cmとなっている。CDは12cmサイズであるため、それよりも小さい、という事をアピールしているというのである。
機能としては、USB DAC、USBメモリ再生、Bluetooth受信、光デジタル入力、アナログ音声入力、スピーカードライブ用のアンプ、ヘッドフォンアンプを搭載している。これらがハイレゾ対応という形で纏まっているため、PCオーディオを小型かつ高機能な機器で纏めてしまいたい人にも良い選択肢になるのではないかと思う。
但し、この機器から出てくる音の特性がどんなものなのかはまだわからないため、気になる人は発売を待って実機確認はした方が良いと思う。

残念なところ

「KA-NA7」や「EX-NW1」には私なりに残念なところがあったりする。
それはまずDSDにネイティブ対応していないという事である。
ハイレゾを謳う以上、DSDには対応していて欲しかったのだが、残念な事に非対応である。
また、スピーカードライブ用のアンプを内蔵しているが、そのスピーカー端子がバナナプラグ対応の端子ではないという問題がある。バナナプラグ対応だと良かったのだが…個人的には、スッキリ接続する意味でもバナナプラグには対応していて欲しかった。これ、本体背面のスピーカー端子部分だけを取り外して、バナナプラグ対応の端子に変えられるとかできないのだろうか?
それともう一つ残念な所は、本体を小さくした結果だろうが、電源がACアダプタになってしまっているという事である。本体内蔵はやはり難しかったという事か。
その他の機能の特性としては、PCMは192kHz/24bitまでの再生に対応し、WAV/FLAC/MP3/WMAの再生フォーマットに対応しており、特に問題はない。
Bluetooth受信に関しても、A2DP/AVRCPのプロファイルをサポートし、コーデックもSBCに対応、NFCに対応する他、SCMS-T方式もサポートする為、特に困ることはないだろう。
また、これも利点ではあるのだが、スピーカードライブアンプとヘッドフォンアンプは各出力独立して処理されている。クォリティには一応拘っている、といえるだろう。

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我が神レンズも新型対応へ

私の手持ちレンズの中でも神レンズとしているレンズが新型に対応。

新型発売前ではあるが

私の手持ちレンズであるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROレンズが、次期フラッグシップであるE-M1 mkIIに対応すべく、ファームウェアが更新された。名標準レンズも新型対応へバージョンは1.2から1.3へとアップされ、以下の内容が改善される。

  • 動画撮影時のレンズ絞り動作の安定性を向上。
  • E-M1 Mark II 使用時に、連写動作の安定性を向上。

レンズのファームウェアアップはカメラ本体よりは珍しい事なのだが、今回は新型発売を控えての対応なので、メーカーとしてはもう完全に新型への移行が中心の活動になったという事ではないかと思う。
昨日のBlogにも書いたが、私自身、E-M1 mkIIは現時点ではその性能は疑いのない良さを感じているものの、それがコストに見合っているかという話で考えるとそうでもない、と思っている。
センサーの限界なのかもしれないが、向上したとされている高感度耐性はコストに見あった性能向上とは思えないし、実際撮影した写真の良さは、センサーからくるものなのか、レンズからくるものなのかが見えてこない。
ただ、それでもAF性能は大きく進化したし、全体的なパフォーマンスアップは確実に行われているため、それをヨシとすれば、アリな選択なのかもしれない。
購入するにしても、今のコストだと価格がこなれてくるのを待ちたい気分になる…そんな感じである。
ま、発売するメーカーからすれば、売れないと困るワケで、決して私の意見に同調する事はないハズではある。

旧レンズでどこまでの性能を発揮するか?

今回のレンズのファームウェアアップで、E-M1 mkIIで旧レンズを使用して撮影した結果が出てくれば、初代E-M1との違いがもっと明確に出てくるかもしれない。
いや、何も比較対象は初代E-M1に限らない。
同じOM-Dシリーズでも像面位相差AFセンサーを持たないE-M5 mkIIとの比較もできるだろうし、PEN-Fとの違いも明確に出てくるだろう。
特にPEN-Fは同じ20Mピクセルセンサーを持つ機種だから、比較対象としてはもっとも適しているかも知れない。
とにかく同じレンズで比較してみない事には、そのセンサー性能はハッキリとはわからない。それが出来てはじめてE-M1 mkIIの性能が浮き彫りになるのではないかと思う。

うーん…私からすれば、新型E-M1 mkIIに行くよりもやはり先に40-150mm F2.8 PROに行くべきなんだろうか?
撮影を主として考えた時、今のE-M1でも十二分な性能とも思えるし…。
どっちにしても金のかかる趣味だな(-_-;)

E-M1 mkIIを考える

確かに魅力的ではあるのだが。

最終結果で考える

E-M1 mkIIが公式に発表され、そして価格も見えた。
初代E-M1を使用している人の中には、既に乗り換えを検討し予約している人も多いのではないかと思うのだが、一部の人は「今回は見送り」と考えている人もいるようである。
そういう人はおそらく私と同じ迷いがあって見送る事を検討しているのではないかと思う。
というのは、出来上がりの写真を見たときのインパクトに対し、今一つグッとくるものがないのである。
たしかにAFは高速化し、動きモノに対して強くなったとは言われている。しかし、それがどれだけの良さなのかは今のところ実機を触らない事にはわからない。
また、センサーの高感度耐性に関しても、確かに良くはなっているのだろうが、天体撮影をした時などで思った以上にノイズが乗っていたりする事実も見らるようで、ここにもグッとくるものがない。
だから、最終的に仕上がった写真が、果たしてセンサーが改善された事による良さなのか、それとも元々のレンズの良さなのかがハッキリしないのである。

E-M1 mkII 実写サンプル
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/em1mk2/sample.html
(上記は現在リンク切れ)
E-M1実写サンプル
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/em1/sample.html
(上記は現在リンク切れ)

詰まるところ、初代E-M1で、今回新たに発売されるレンズを使用して撮影した写真との比較がないと、センサーの良さなのかレンズの良さなのかが明確に出てこない。
これも判断に迷う一因なのである。
今現在の最終結果である写真を見るだけでは、そのあたりがよく分からないので、手放しでE-M1 mkIIが良いカメラだと言い切れないでいるのが、迷いのある人といえる。
だから、この迷いがあるウチは、E-M1 mkIIの価格設定は相当に高く感じるし、すぐにでも乗り換えたい、と思う動機にはならないのだろうと思う。

動画撮影をするならば

E-M1 mkIIは、動画撮影をする人からすると、恩恵はとても大きいと言える。
というのは、本体およびレンズによる手ブレ補正は動画撮影時でも利用できるようになったからである。
だからその点で見れば乗り換える動機に十分なり得るのだが…問題はOLYMPUSのカメラを動画目的で購入する人がいるのか? という事である。
もともとマイクロフォーサーズでも動画目的の人の大部分はパナソニックのLUMIXを購入するケースが多い。
何故なら、パナソニックは昔から動画撮影に関する技術や機能を盛り込んできたからだ。スチル撮影はOLYMPUS、動画撮影はパナソニック。
いつの間にか、このような棲み分けのようなものが出来ているという人もいる。
つまり、OLYMPUSのE-M1 mkIIに関して、ほとんどの人はスチルカメラとしての性能や機能を求めている。
だから動画という側面で乗り換えを考えている人はあまりいないと思う。パナソニックから乗り換えてくる、という人が皆無とは言わないが、パナソニックだって新機種に動画機能を盛り込んできているし、その洗練度はOLYMPUSよりずっと上にあると言える。
だからこそ、E-M1 mkIIの存在が確たるものになりにくい。
今まで本格的に根を下ろしてこなかった動画部分に大きな魅力があったとしても、本来E-M1 mkIIに求めている機能がスチル側にある顧客側からすると、見当違いの能力に注力してきたか、となるわけである。
もっとも、動画機能がないよりはあった方がいい、というのも事実なワケで、この機能が全くのムダとは言わない。
ただ、求めている機能の方向性と現実に乖離が認められる事に問題があるのである。

以上、私が考えているE-M1 mkII感を述べてみたが、正直、今現在私に伝わっている結果では価格が高すぎるとしか言いようがない。
これならば、先にレンズを拡充させて次の世代まで待ってもよいかな? という気すら起きてくる。
ただ、E-M1系はとかくフォームウェアによる機能向上がめざましいので、場合によっては一年後に全く違うカメラへと変貌しているかもしれない。
今は、そういう事があるかもしれないという期待をしつつ、しばらく様子を見ようと思う。

海外と差を付けすぎ…

入手困難なニンテンドーファミリーコンピュータクラシックミニ。

需要はまちがいなくある

発売されたニンテンドーファミリーコンピュータクラシックミニ(以下NFCミニと略)だが、各所で売り切れ続出しているそうで、Amazon.co.jpなど一部では異常な高騰に見舞われているようである。
もともと、コノ手のレトロゲームの需要はあった、と私は見ていて、NFCミニはそれなりに売れるだろうと思っていたが、その予想を遙かに超える需要だったようである。
このNFCミニと似たような時期に、海外でもNESクラシックミニ(以下NESCミニと略)が発売され、Amazon.co.jp等で瞬殺されるという事案がある。
今の映像媒体では当時の接続端子であるRFコンバータによる接続ができない為、メカに強い人達の一部では強引にコンポジット出力にしたり、或いはツインファミコン(シャープ製のディスクシステム内蔵型。コンポジット出力を標準で持っていた)を何とか入手してプレイしている、というツワモノもいるようだが、メーカーが直にHDMI端子をもった機器を発売すれば、そうした需要はもっと広い層にまで届くわけで、需要は一気に拡大しても不思議ではない。
その結果が、NFCミニやNESCミニの爆発的ヒットなワケだが、当の任天堂はこれを予測できていたのだろうか?バカ売れ…実際に販売した台数がどれほどのものかはわからないが、何となく、需要に対しての供給量が少なかったように思えて仕方が無い。

国内と海外で違う

NFCミニは、オリジナルの60%ほどのサイズに収まっている。これは以前にもBlogに書いた事だが、この本体の大きさそものは問題にはならない。実際に当時のカートリッジを挿せない仕様だから、これは致し方がない。しかし、問題なのはそれに付随するコントローラーもオリジナルの60%のサイズに収まってしまっていることで、それによって非常にプレイしづらい環境になってしまっている。日本仕様もこうなっていれば…ところが、これがNESCミニだとコントローラーはなんと専用端子による取り外しが可能で、しかも付属するコントローラーはオリジナルサイズと同じになっていたりする。
本体はNFCミニと同じく小型化されている。だが、このコントローラーの違いは如何ともし難い操作感の違いを生んでいるのである。
何故にNFCミニは取り外しもできず、しかもサイズも60%なのか?
おそらくはミニチュア感を出す方が日本人好みになるだろう、という判断からサイズは本体に合わせられたのだろうが、それならばせめてUSB端子による取り外しを可能にし、USB接続よる別コントローラーの利用を想定するとか、或いはWii用コントローラーの利用を可能にするとかしてくれればよかったのに…と思わざるを得ない。
おそらく、各所でコストダウンする必要からそうした取り外すというギミックそのものを想定していないのだろうが、それなら海外版だって同じことが言える。海外版ではできていて、国内版ではできない…というのもオカシな話で、どう考えても日本市場をナメているようにしか見えない…というのは言い過ぎだろうか?

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さっそく分解されるPS4 Pro

ま、そりゃそうだわなw

早速の分解記事

だいたいハードウェアと呼ばれるものが新たに発売されると、世界のどこかで必ずと言っていいほど行われる行為がある。
それが分解。
とにかく中身がどうなっているのか知りたい、という人は非常に多く、他との違いや構造を知る為に保証外となっても分解するという輩が必ず出てくる。
昔のハードウェアは、こうした分解を行っても特にメーカー保証外になる事はあまりなかったのだが、最近は開封するとわかるような仕掛けを組み込んで、保証外にしてしまうケースが多い為、私も分解はしなくなったのだが、それでも世界のどこかには必ず分解する人がいる。
昨日PS4 Proが発売され、早速それを分解した記事が出てきたので、そちらを紹介する。

4gamer.net
http://www.4gamer.net/games/990/G999024/20161111058/
ポケットニュース
http://pocketnews.cocolog-nifty.com/pkns/2016/11/ps4.html

詳細は記事の内容を見てもらうとして、この記事を読んだ中で私が感じた事をちょっと書いてみたい。
相変わらず、良く出来たハードウェアだな、というのが率直な感想。
実に家電らしい、コストダウンが随所に見られる作りである。
そしてスリム型が発売された時にも思ったのだが、HDD交換の仕組みが実に良く出来ていて、初代PS4の時と違って大きなカバーを外す必要がなくなり、背面のLANポート横の小さなフタを外せばHDDにアクセスできるというのは非常によく考えられていると思った。
PS3の時も別段難しい交換方法ではなかったのだが、PS4でさらに進化し、そして新型PS4でまたしても進化した。これはもう明らかに大容量HDDもしくはSSDと交換してくださいと言っているようなものである。
また、排熱構造も良く出来ていて、横置きにした時の本体横上部のスリットから吸気した空気をブロワーファンに導いて、パッシブヒートシンクを通して後方に排気するという、全体にブロワーファンの吸い込み力を利用した排熱構造は実に良く出来ている。
それでいて、本体のこのシルエットなワケだから、プロダクトとしてのそのデザインは実に良く出来ていると思う。

残念な部分もある

ハードの中身に関しては、今更説明の必要も無いが、強化されたAPUが搭載され、サブCPUで扱うメモリが256MBから1GBへと増量されている事が分解した事で事実である事が発覚した。
この増量されたメモリ、4Kに対応する際に必要なデータの一時退避部分を担っていて、1GB中512MB分が割り当てられている。
このような部分を含めて実に良く出来ていると言えるのだが、外観含めて残念な部分もある。もうちょっと高級感があってもいいのに…それはやはり初代機ほどの高級感はない、という事。
これはスリム型の時もそうだったが、電源やBDのボタンが感応式から物理ボタンへと変更になっている。コストダウンという意味や、実際に押し込む事の感覚的メリットはあるものの、高級感という部分ではイマイチと言わざるを得ない。
PS3の時もそうだったが、とにかく廉価機はあらゆる所で廉価させてくるのがSony流である。
ただ…PS4 Proは本来廉価機ではなく、上位機種に当たるわけだが、それでも廉価機と同じ扱いにしてしまっているのは、ちょっと残念極まりない。
まぁ…性能的には何ら影響のない部分ではあるのだが、プロダクトとして見たときには残念と思えてしまう。

まぁ…分解された事で何が変わり、何が同じなのかがより明確になったワケだが、PS4 Proは、とにかく周辺機器が4KやHDRに対応しているのなら導入しても後悔しないだろうハードウェアである。
それら周辺機器がまだ揃っていない段階であるならば、現時点では現行機でも何ら問題はないし、あえてProを選ぶ意味はないかもしれない。
ただ、今後は間違いなくPS4 Proの方がリッチな表現になっていく事は間違いない。
そこに期待を持てるなら、購入するのもアリだろう。

次世代機の次

本来なら新型機のハズなんだが。

中間機がちょっとだけ高機能

PS4 Proが発売された。
この機種は以前にもちょっと触れたが、基本的にはPS4と出来る事は同じだが、その表現力が強化されたモデルになっている。
フルHDなら約200万ピクセルの出力になるところ、4Kに対応した事で約800万ピクセルの表示と4倍のGPU能力を持ち、さらにHDR対応という事でCPU、GPU共に強化された新コアが搭載されている。
そのほかの強化点はひたすら電源強化といったところで、言葉は良くないがそれ以上でもそれ以下でもない。
従来のソフトウェアもパッチを当てることでその表現が強化される事にはなっているが、パッチを当てなければ従来のPS4の表現と何ら変わらない。
もしこのPS4 Proを2Kモニタに繋いだ場合は、単純に内部処理が4Kで処理され、アウトプットとして2K、つまりフルHDとして出力される事になるが、内部処理の高度化によって最終出力される映像は従来のPS4よりは綺麗と言われている。
HDRに関して言えば従来のPS4でもシステムソフトウェアのアップデートで対応できているのだが、基本的にPS4側はこうしたビジュアルの強化といった所に新型機の改良点を集中してきているというのが現状である。
一方、11月24日にMicrosoftからXbox One Sの発売が発表された。こちらはXbox Oneの後継機、とは言われているが、事実上の廉価機である。
PS4 Proと異なるのは上位機種という位置付けではなく、廉価機なので基本的に中身は同じという所が違う。もっとも部分的には異なっていて、内蔵HDDの容量が1TBに鳴っていたりするが、最大の違いはUHD BD対応の光学ドライブを搭載しているという事である。
PS4 Proに本来搭載していて欲しかったハズのUHD BDがXbox One Sに搭載されるという、何とも皮肉な内容だが、全世界でPS4にシェアを奪われているXbox陣営からすると、少しでも優位点を持たせようという事の表れなのかも知れない。
ただ、Xbox Oneは何もXbox One Sだけを発売して終わるという事は言っていない。スペックの全容はわからないものの、PS4 Proのような上位機種の発売を検討していると言われている。
Sony側はPS4 Proの次は次世代機と言っているので、Microsoft側とSony側とでは、今後機種投入の時期が大きくズレていくのかもしれない。

PS4 Pro

私としては環境として4Kモニタを持っているワケでもないし、HDR対応のモニタでもないため、現状としてはPS4 Proの恩恵はほぼないと言える。
個人的にはこのHDRという表現をもっと知る必要があり、何が対応していて何が未対応なのかがわかれば、乗り換えていくこともできるかもしれない。
というのは、私はPCモニタをそのままPS4の出力デバイスとしているため、一般的な家庭用TVのような規格に収まっていないところがある。たしか私が使用しているPCモニタはsRGBよりも広い色域を持っていたと思う。しかし、PS4 Proが言っている、HDRはそうした広色域への対応というだけでなく、何かしら決まった規格の上で語られているようであれば、その規格に準じた機能を持っていないと対応できるとは言えない。
そうした確認の上で、もし何かしら対応できる事があるのなら、PS4 Proは検討の余地はあるかもしれないが…。

今の所、私はPS4 Proの購入予定はないのだが、どうしてもPS4 Proでなければならないというようなソフトウェアに出会ったなら、その時は購入に踏み切るだろう。しかしSony側は体験はPS4もPS4 Proも変わらないとしている以上、最終的に私のPS4 Pro購入はあり得ないかも知れない。
今後発売されるソフトに依存する事になるとは思うが、今は静かにその流れを見ていきたいと思う。

先の見えない大国

私の悪い予感が的中した…。

在日米軍も変わっていくか?

ありとあらゆるところで、今日のトランプ氏大統領当選の話が出ている。それだけ米国が世界に与える影響が大きいという事だが、当然、日本だって影響を受けることは間違いない。
今の日本は、これだけの経済大国になっていても米国との関係は無視できないし、今回の結果で大きな変革が必要になるかも知れない。
特に大きな問題になるだろう事は、何と言っても日米安全保障条約である。
トランプ氏は以前より米軍を他国に滞在させる事の費用を問題視している為、この点は無視する事のできない問題へと発展する。
在日米軍の規模が大きく変わるようであれば、日本の国防に大きく問題が生じる。
深刻な赤字問題がある今の日本で、国防において自国での防衛の為に防衛費が拡大する事になると、国家予算の配分に大きな変化を生じる事になるだろうし、その変化によっては、日本の自衛隊の在り方も変わってくる事になる。
しかもこれは隣国の韓国も同じ事で、実は韓国の方がもっと深刻な問題になる。
沖縄の人たちからすると、在日米軍がいなくなる事で問題視されていた事が一気に改善する可能性もあるわけで、喜ばしい話になる可能性もあるかもしれないが、国家として考えた時には、それらは決して安全になる話とは直結するものではない。

自衛隊は国防軍ではない

だが、この変化で私の中では一定の変化が望める良いチャンスではないかと思っているところもある。
それは国家としてその存在がもっとも不安定と言える自衛隊が、正式な軍隊という位置付けになる可能性があるという事である。
こういう話をすると、私武上は「日本を戦争のできる国にしたいヤツ」と思われるかもしれないが、私はその存在が不安定な状態にある事を嫌っているだけで、何も日本を戦争のできる国にしたいわけではない。
というのは、今の自衛隊は組織として軍隊でないが故に正式な国防軍という立ち位置になれていないのである。
日本人の中には、自衛隊は日本の国防を担う準軍隊と思っている人もいるかもしれない。準軍隊という言い方そのものがそもそもオカシイのだが、正式に軍隊でない以上、自衛隊の国防に関する行動にはそれなりに制限がつくと考えた方がよい。
そしてもう一つ、これはとても大きな問題だが、自国を防衛できる軍隊を持たないという事は、独立国家としては非常にオカシイという事である。いかなる場合であっても自国を守る事ができる組織が軍隊であり国防軍なワケだが、自衛隊は軍隊でないが故に、定義上ではいかなる場合であっても国防できない組織でしかない。
軍隊が軍隊として機能する非常事態になってはいけないのだが、隣国では核開発をしているワケで、ただ一方的にやられる事態を迎えてしまっては、そもそも自衛隊という武力
持つ組織がある事自体、無意味になってしまう。
少なくとも今の状態では、国家防衛機能として万全な体制にはない事だけは間違いがなく、今のままではあまりよろしいわけではない事は、国民として知っておいた方が良いと私は思っている。

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二つ目のRealforce

すべては業務パフォーマンスのために…。

使用頻度を考えた

先日、会社で使用しているPCのマウスをMX Anywhere2ワイヤレス モバイルマウスに切り替えた。
自宅で使用しているマウスがMX Anywhere2で、とても使いやすかったからだが、その際、結局新しいMX Anywhere2を一つ購入し、自宅で使用していた今までのMX Anywhere2を会社へ持っていった。
その後、当然だがその使いやすいマウスで業務を進めているのだが、次はやはりキーボードかな、と考え始めるようになった。
元々、キーボードもFILCOのMajestouch(青軸)を自宅から持っていって使用しているのだが、コイツのタイピングの音が大きいのが問題で、私のデスクの周囲の人は多分その音が気になっているのではないかと思う。
それを私自身が気にしはじめたことで、やはりこれは青軸のMajestouchではダメかな、と思い、自宅のRealforceを持ち込むかと考えた。というのは、使用頻度を考えると自宅でのPCの使用時間と会社でのPC使用時間を考えると、会社でPCを使っている時間の方が長いからである。
しかし自宅のRealforceをそのまま会社に持ってきて、自宅の環境を妥協するのもちょっとなぁ…と考えると、それならばもう一つRealforceを購入するかな、という気になった。
だが、Realforceは新品で購入するとモノによっては3万円近く、通常品でも2万円近い価格になる。流石に業務パフォーマンス改善の為にこの価格をさらに上乗せするのは、懐事情を考えてもしんどいので、それならばと中古品を検討する事にした。

モノがない

中古品という事で、ヤフオクでRealforceが出品されていないか探してみた。
確かに出品はされているのだが、新品で2万円超のプライスが付いている特殊物件が並び、通常品でも1万5,000円あたりのプライスが付いている物件がその後に並び、時折1万円近いものがちらほら…という状態だった。
中古品となると、その状態も気になる所なのだが、Realforceは長期にわたって利用している人が多いのも特徴で、2006年に購入したRealforceを今以て使用している人もいるぐらい。静電容量方式のキーボードは、メカニカルキーボードのようにスイッチに故障がほとんどない為、長持ちするのである。
だから、程度が余程悪くない限りは、1万円程度の価格であれば許容範囲かな、と考え、ヤフオクで送料込み11,000円程度になるぐらいの物件なら入札しようと、自身の中で設定した。
だが…前述のようにほとんどの物件は安くても15,000円あたりのものばかりで、それ以下というのは稀だったりする。
難しいな…と探し回ったが、運良く9,800円で出品されていたものを発見、そのまま入札したところ、他に入札してくる者もなくそのまま落札する事ができた。2台目のRealforce正直、ものすごく幸運だったと思っている。

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Zenの特別版?

Summit Ridgeに選別版が登場する?

Zenにかける期待

私自身、AMDコアでPCを組むのはもう何年もやっていない。選びたいが選べないというのがその理由で、パフォーマンスを考えるとどうしても最近はIntelを選ばざるを得ない状況にあった。
理由は単純で、Bulldozerコア以降のAMDはCPUパワーでIntelに相当差を付けられてしまっていたし、ワットパフォーマンスも決して良いものではなかったからである。
IntelもかつてはPentium4時代に同じ事があったが、AMDの落ち込み方はIntelの時とは雲泥の差で、浮上してくるまでに相当な時間を要していた。
そしてここに来てZenコアを発表、その内訳が現在のIntelコアと似たような方向性に変わり、パフォーマンスに期待が持てるようになったという事は、このBlogでもイロイロ言ってきた。
最近のテストでは、ZenコアはIntelのハイエンドモデルと同等以上のスコアを叩き出すレベルに達しているようで、しかもその価格はIntelよりもずっと安い価格に納まりそうな感じだというから、自作PCユーザーとしてはココに飛び込まないでどうする?的な感じである。
そんな話題から、また新たな話題が出てきた。
Zenコアの最初のデスクトップPCシリーズであるSummit Ridgeに、オーバークロックに特化した選別された製品が投入される、という話が浮上してきたのである。
要するに、シリコンウェハから採れるコアのウチ、高いオーバークロック耐性を有した選別品という事になるのだが、そうした製品をエンスージアスト向けに製品化する、という話らしい。
Intelでも、Haswell Refresh世代の中でDevil’s Canyonという、高TDPかつ高い動作クロック設定の製品が存在していたが、そういう売り方をAMDも行うという事のようである。
価格からすると、1~2段階ほど高い価格設定になるだろうが、少しでも上を目指したい人からすると、こういう選別品が別枠で製品化される事は喜ばしい話である。

選別品

そもそも、選別品とはどういう意味なのか?
よく、電化製品などでも「個体差」と呼ばれたりして、当たり外れがあるような話を聞いた事がある人も多いかと思うが、半導体においてはこの「個体差」はもっと顕著に表れる。
これを理解するには、まず半導体とはなんぞや? という話から始まり、なぜ「個体差」が生まれるのか? という理由を知る必要がある。
まず半導体だが、これはシリコンで出来ている。シリコンは低温では絶縁体の性質を持っていて、温度が上昇するにつれて自由電子の移動が活発化、電流が流れやすくなるという性質がある。だから元々のシリコンは電気をとても通しにくい性質があり、シリコンにホウ素など3価の元素を加えることで「p型半導体」となり結晶内部に電子が欠落したホール(正孔)が生成され、正電荷のように電子が移動する事が可能になって電流が流れる。
ただ、所謂CPUなどのシリコンは3価の元素ではなく、5価の元素を加えて「n型半導体」として使用する。この「n型半導体」はダイオードやトランジスタの原料として使われるのだが、結晶内部に自由電子が生まれるため、負電荷としての役割を持ち、電流が流れるという性質を持つ。
何だか小難しい話に聞こえるだろうが、要するに普通のシリコンではなく、5価の元素を加える(注入する)という行為が製造上行われる事そのものに、個体差が生まれる原因がある。
つまり、この5価の元素の注入状態によって、良好なn型半導体になる部分と、そうでない部分が生まれるという事である。
良好な部分は電導性が高く、そうでない部分は電導性が低いため、同じ電流を加えた時にクロック耐性の良い部分と良くない部分が現れる、というワケだ。
私の知り合いの中に「CPUなんざ、青果と同じだ。当たり外れは当たり前よ」と言っている人がいるが、原料のシリコンの製造を考えればまさしく果物や野菜などと同じなのである。
だから半導体メーカーは、元素が均一なシリコンウェハをつくる事が品質向上の命題みたいな所がある。

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