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メインがIntelでないという事

AMDがもっと根付かないといけない。

ソフト側が対応すべき事

Ryzenの性能がIntelと互角以上に戦える事がここ2週間でいろいろと証明されてきているが、その一方、Windows10でRyzenが正しく認識されていないのではないか? という話題も出ていた。
この原因は物理コアと論理コアという、現在のCPUではごく当たり前の構成において、物理コアで処理すべき命令を論理コアで処理している事に起因する。
というのは、物理コアはハードウェアとして実装されているコアなので、最大性能を発揮できる状況にあるが、論理コアはあくまでも物理的に存在するコアの余剰リソースを利用して稼働するコアであるため、性能は物理コアには遠く及ばないところがある。
これを避けるため、Windowsを含めたOSは、発行する命令に対してその命令を物理コアで処理するか論理コアで処理するかをスケジュールするのだが、どうもこのスケジュールが正しく行われていないのではないか? というのが、先の話題である。
OSといってもソフトウェアであるため、これらもソフト側の対応が行われれば問題は潰せるのだが、そもそもそうしたスケジュールが行われているのか? というのが、今回の話題の中核にある。
この話題が間違っていない事を証明するかのように、シングルスレッド処理が多いアプリケーションやゲームをRyzenで実行するにあたり、BIOSでRyzenのSMTをオフにした方が性能が上がるというケースが確認されている。SMTをオフにする事で論理コアがなくなるため、論理コアが重い処理でドン詰まる事がなくなる為、こうした事が起きるのではないか、というのである。

とりあえず、見た目でいうとWindows10はRyzenを16コアと認識している。問題はコイツが物理8コア+論理8コアとして認識しているのかどうか、である。

AMD公式声明

本件に関して、AMDから公式に声明が出された。
AMDの調査の結果、Windows10は適切にZenアーキテクチャを認識していて、OS側のスケジューラの動作に問題は認められなかった、という。
ではどうして話題が出ていたのかというと、古いバージョンのCoreinfoを利用したメディアが結果を報告したために正確なデータが得られないまま情報が拡散してしまった、というのである。
結論として、バージョン3.31以上のCoreinfoを使用すれば正しい結果が取得できるとの事。
つまり、話題は古いバージョンでの動作状況であり、現在は問題がない、という事のようである。
但し、一部ゲームでの性能低下については、いくつかのタイトルに対してニュートラルまたはポジティブな結果が出るとしていて、具体的にはZenアーキテクチャに対応した適用パッチ等の運用が必要なようである。つまりは、メーカーが独自に対応しないかぎりはその結果は得られない。
この事から、国内ソフトにおいても各メーカーの対応に依存する事になるわけだが、深刻になるほどの問題までにはならないようである。

不思議な挙動

AMDからの正式な声明が出された以上、本件に関しては問題は解決した、と考えれば良いのだが、実はちょっと気になる事もあったりする。
それは、IntelコアとAMDコアでシングルスレッド処理のベンチマークテストを実施した時のコアの稼働状況である。
今回のRyzenのベンチマークテストを実施したいくつかの動画では、Ryzenはシングルスレッドのベンチマークが動作している時、16コアのウチ2コア分のCPUが稼働している状況だった。
これは物理コア1つがメインで動作していて、その動作している物理コアの余剰リソース上で動作している論理コアが動作した事で、2コアが稼働しているような状況として確認できるワケだが、Intelコアで同じシングルスレッドの処理を行うと、不思議な事に全てのコア(物理、論理共に)が僅かに動作している状況があるという。
恐らくだが、Intelコアの場合、そのベンチマークテストを動作させている時、そのベンチマークテスト以外のプログラムを他のコアで処理させ、AMDコアの場合はシングルスレッドでベンチマークテスト含めた全ての処理動作を行っているように思える。
どちらが正しいかは別として、少なくともスケジューリングの方法がIntelとAMDで異なっているように思える。
この時点で、両者の性能を正確に比較する事はできないように思える。
もちろん、これがマルチスレッドによるベンチマークテストであれば、両者とも結果としてその最大処理をする関係から問題にはならないと言えるが、シングルスレッドに関して言えばそもそもの動作状況を同じにしてやらないと、正しいIPCは計れないように思う。

まだまだ続くRyzenフィーバー

Ryzenが登場して2週間が経過したが、この人気はまだ続きそうである。
初期においてマザーボード不足だった事もあるし、またX付きの上位モデルにCPUクーラーが同梱していなかった等の問題もあり、未だにマザーボードやCPUクーラーの対応品が次々と発表され、登場している。
こうした周辺環境が落ち着くまでは、関連した製品が売れ続ける事が予想され、また第2四半期に入れば入ったで、次のRyzen 5シリーズの姿が見えてくる。
Ryzen 5シリーズが出てくる頃には、Windowsへの最適化された電源プランのパッチが配付されていたり、また各ゲームメーカーでのRyzen対応が進んでいるだろうから、今よりはもっとRyzenの性能指標は高くなっている可能性はある。
また、これらの動きと同時にRadeon RX Vegaの動きも見えてくるだろうから、夏頃にはより稼働が安定かつ高性能化したAMDプラットフォームの構築が出来る様になっているのではないかと考えられる。
今年は冬ぐらいまではRyzen関係で何かしらの動きが見える一年になりそうだと考えられる。

さて、私は夏には新PCプランを明確にできるようになるのかな…。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. A77777 より:

    Ryzen 5の発売日が日本時間の4月12日に決定しました。(AMD公式発表)
    Ryzen 5では4つの製品が登場し、「1600X」「1600」が6コア12スレッド、「1500X」「1400」が4コア8スレッドとなるようです。
    国内予想価格は、「1400」が22680円、「1600X」が33264円だそうです。
    IntelのCore i5と価格帯が被ることになりますが、僕の望む、Core i5-7500並の製品はどれになることやら。
    (できればRyzen 3でi5-7500並の製品が出れば完璧なのですが…)

    • アバター画像 武上 より:

      Ryzen 5シリーズの発表、ありましたね。
      8コア16スレッド製品の性能を見ていると、整数演算では相当な性能を発揮していますが、小数点演算等ではIntel製品の方がまだ上のようなので、そもそも総合性能を推し量るのが難しい側面があるな、と思っています。
      気になるのは6コア12スレッド製品の性能がどれぐらいになるか、という事ですね。コイツがCore i7-7700クラスの性能になるようなら、4コア8スレッドの性能を低く見積もらないといけなくなりますし、7700超の性能ならCore i5-7500クラスはRyzen 3シリーズで到達できるのではないかと思います。
      傾向的にはRyzen 3シリーズの高クロックコアが登場すれば達成するような気はしますけどね。

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