Monthly Archive: 8月 2018

タワーファンが欲しい

夏も半ばを過ぎた今、何を言っているのか?

細長い扇風機

2018年の夏、とんでもなく暑い日が続き、日本全国でも観測史上初という気温をマークしたりした年ではあったが、そんな暑い日が続く時期を超え、今頃になっての話ではあるのだが、自分の環境としてタワーファンが欲しいと思い始めた。
元々、数年前から自分の部屋の環境から、あまり幅を必要としない扇風機が欲しいと思っていたのもあるのだが、ここに来てその需要がより強まったと言える。
理由は窓を開けられなくなったから。
本格的な日中の気温だと、窓を閉め切ってクーラーの使用という状態になるので、この理由とは合致しないのだが、今までは通気の関係で2箇所の窓を開けられていたのだが、周辺環境から1箇所の窓を開けられなくなり、部屋全体を通気させる事が出来なくなってしまった。
そうなると、強制的に部屋の空気を循環させてやる必要が出てきて、より大きな容積で風を起こせる状態を作ってやる必要が出てきた。
そこでタワーファンである。
ほとんどのタワーファンは、本体根本あたりから周辺空気を吸い込み、本体の大部分を使って空気を排出する仕組みになっているので、空気の移動量がとても多いのである。
またクーラーを使っている時であっても、タワーファンくらいの空気循環量があれば、より涼しく感じるので、その存在の意味はとても大きい。

全高1m超え

で、こうしたタワーファンを導入するに当たって、まず一番最初に思いついたのが、ダイソンの羽根のない扇風機である。
最近はダイソン以外からもタワーファンは発売されているが、やはり原点と言えばダイソンである。スタイリッシュというだけではないダイソンで発売しているタワーファンは、最近は空気清浄機付きタワーファンが主流で、単純な扇風機機能のみのタワーファンはどちらかといえば主力製品という位置付けではなくなりつつある。
空気清浄機の機能をも求める人は、もちろんそちらの製品を選べばよいのだが、私としては扇風機としての機能のみで必要十分なので、対象製品としては「エアーマルチプライヤー AM07」という製品が対象になる。
全高1007mmという大きな筐体が特徴で、コイツを何とか安く買えないかな、といろいろ調べ回ったところ、オークション等では非常に厄介な問題がある事に気付かされた。
それは一見同じ型番で全高が870mmの製品が存在するという事である。
あくまでも“一見同じ型番”であって、正式な型番は異なるようなのだが、ほとんどのケースでその型番が表に出てくる事がなく、同じ型番であるAM07で製品紹介されているのである。

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ソルダリングに戻るIntel?

第9世代のKモデルで戻るという話。

STIM

リーク情報ではあるが、Core i 9000シリーズのKモデルには、CPUとヒートスプレッダの間に使われる熱伝導体としてハンダが使われるという話が出ている。
遙か昔…Intelでも、この熱伝導体にはハンダ(ソルダーペースト)が使われていたが、Ivy Bridgeの頃からペースト状のサーマルインターフェースマテリアル(グリス系のもの)が使われ、CPUクーラーへの熱伝導率が悪くなったと言われてきた。
グリスが使われたのは、純粋に原価低減を目的としたものと言えるが、Intel側としては十分な性能が見込める製品である事から、あえて原価の高いハンダを使うよりはグリスで原価を抑える方が良いだろうという判断だったのかもしれない。
だが、当然のことながら一部のオーバークロッカー達からは苦言が呈されており、その結果、殻割りなどという、一度ヒートスプレッダを強制的に剥がし、その上で高性能なグリスや簡易的なハンダを盛り付け、元に戻して使用するという、メーカー保証外の行為が横行し始めた。
このサーマルペーストグリスは、Coffee Lakeまでずっと使われ続けていて、私が持つCore i7-8700Kもグリス系が使われている。
なので8700Kを使用している人の中には、殻割りをしてオーバークロックを実施している人も当然いて、YouTubeなどでもそうした動画が公開されているケースもある。
ところが、前述したようにIntelの次の世代である第9世代Coffee Lake RefreshのKモデルに関しては、再びハンダ(Solder Thermal Interface Material、略してSTIM)が使われるというリーク情報が出たため、当然一部のマニアからは賞賛されているのだが、こうしたハンダを使う事になった背景を考えると、そこには多少なり複雑な思いも生まれてくる。

ターボブースト5GHz

Coffee Lake Refreshの最上位版であるCore i9-9900Kは、現時点では8コア16スレッドで、そのベースクロックは3.6GHz、ターボブースト時には5GHzで駆動するモデルと言われている。
TDPは95Wで、この値こそ変わらないものの、Core数が8コアと多くなる事を考えると、おそらく相当な発熱量になるだろうし、また消費電力も最大時では相当に上がる事になると思われる。
その相当に上がってくる熱の処理を考えた時、Intelは現状のグリス系では不都合が出た、と判断した可能性がある。ハンダ系にする事でより熱を外に逃がす必要が生まれた為、オーバークロックを許容するKモデルでSTIM採用という判断をしたのではないだろうか。
実際、ライバルのAMDのRyzen 2700Xでは、ハンダが使われていると言われており、オーバークロックした時の安定性などは格段に良いと言われている。
そうしたライバルの動向を考えると、IntelもKモデルはよりオーバークロックに適した形で提供しないと、ユーザーの反応によってAMD人気を危惧しないといけない状況になってきた、という事なのかもしれない。

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Sonyのマイコン

今必要とされるプログラミング力。

Raspberry Piではない

世界でプログラミングの教育を推進する目的で発売されたマイコンボード「Raspberry Pi」シリーズ。
目的が目的であるため、当初は3,500円くらいで何とか発売できれば…という状況だったが、初代はともかく、その後発売された高機能モデルなどの価格は、総じて5,000円を超えるような価格で提供されているワケだが、個人的に言えばそれでも安い部類。
ただ、世界では当然だがコレでも高い、とする国もあるのも事実で、そこで作られたのがさらに小さなマイコンボードである「Raspberry Pi zero」シリーズだったりする。
基本的にARMコアで動作するRaspberry Piシリーズは、基本となるOSなどの入手性などから、確かに教育という分野では価格も相まって絶対的な普及力をもった製品だとは思う。
だが、提供されるものが基本的なプロセッサ部分だけであり、そこからいろんな機能を派生させようとすれば当然だがいろんな専用半導体を搭載した拡張ボードが必要になったりする。
こればっかりはプログラム処理だけでどうにか出来るものではないので、やむを得ないのだろうが、そんな目的に一石を投じるような製品が今年5月にSonyから提案されていた。おもしろそうなマイコンではあるそれが「SPRESENSE」(スプレッセンス)と呼ばれるIoT向けのセンシングプロセッサ搭載ボードである。
SPRESENSEは、Sonyが開発した6コアプロセッサである「CXD5602」を搭載したGPSとGLONASSの同時受信が可能なマルチGNSS、192kHz/24bit対応のハイレゾオーディオコーデックなどを搭載したボードで、基本的にはARMのCortex-M4Fと専用処理アーキテクチャを組み合わせたものになっている。
GNSSは今秋リリースされるファームウェアによって「みちびき」(準天頂衛星システム、QZSS)に対応するという事なので、こうしたGPS機能を使用した新しい使い方が何か生み出されるかも知れない。
Raspberry Piもそうだが、こうしたマイコンボードは、基本的な機能をメーカーが提供し、ユーザーが開発キットを使用して利用方法を考え、プログラミングして実装、使用するというスタイルをとる。
なので、その利用方法はまさにメーカーも想像も付かないようなものが生まれたりする。Sonyとしては、搭載したセンサー類からある程度方向性は想定しているかもしれないし、そこがRaspberry Piとは異なる部分ではあるのだが、ひょっとしたらココからとんでもない製品が生まれるかも知れない。

日本は遅れているらしい

SPRESENSEは、前述したように基本的にはARMのCortex-M4Fをベースとしたシステムで、その開発キットとしてArduinoに準拠したボードとなっている。なのでWindowsでもMacでもLinuxでも、Arduino IDEでそのプログラムを開発する事ができる。
ま、このような記載すると簡単そうに思うかも知れないが、当然ながらプログラミング技術がなければそれらも出来ようはずがない。
日本は、このプログラミング技術への教育が相当に遅れているようで、今後AI開発が重要になってくる曲面でも、有効な人材の確保がとにかく難しくなっている。
逆にインドなどはカースト制度に縛られない職業としてプログラマーになりたいという人が多く、非常に多くの技術者が輩出されている。もっとも、その輩出されたプログラマーがどこまで優秀か? という事に関しては、世間で言われているほどではない、とするデータが出たりするなど、質を問題視する話が浮上する事もあるが、絶対的な人数という意味において日本は大きく後れを取っているのが実情である。
何故このような事態になっているのか、というと、そこには言語的な壁があったりと、英語圏ではない事の問題があったりするのだが、そもそもの根本的な部分で、教育が足りないとする話もある。
私の時代などは学校でプログラムの授業は全く存在していなかったが、今の時代はそういう授業も必要な時代ではないかと思うし、その為のRaspberry Piではないかと思ったりする。
SonyからSPRESENSEが発売されているのだから、日本の学校はSPRESENSEを使ったIoTの授業を進めていくというのも手ではないかと思うが…。どちらにしても、今の時代はプログラムが組めるかどうかで、一つの差が生まれたりするのではないかと、自分なりに興味を持ちつつ、自分の不利さ加減を実感したりする。
私など、拙い日本語の記述しかできないのだから…。

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GPUの大革新か?

NVIDIAが新アーキテクチャを発表。

レイトレーシングを追加

NVIDIAが、カナダのバンクーバーで開催されているCG学会「SIGGRAPH」で、新Graphics向けGPUの新アーキテクチャ「Turing」の基調講演を行った。
それによると、2006年にCUDAを導入して以来の最大の飛躍と称して、従来のラスタライズ式グラフィックスに加えて、レイトレーシングや深層学習ベースのレンダリングテクニックを統合したハイブリッドなレンダリングを可能にするという。これが今後のスタンダードになるというのか?レイトレーシングまでをもハードウェアでアクセラレートするというのは、確かに従来ではなかった技術ではあるが、これにより、リアルタイムグラフィックスで革命的な性能を実現するという。
このようなハイブリッドなハードウェア処理の話は、今までも全くなかったわけではなく、2010年頃からNVIDIA自身が話題にしていたらしい。しかし、今まで何故それが実現しなかったかというと、単純にハードウェア性能とソフトウェアがその発想に追いついていなかったからである。
しかし、ここに来て製造プロセスが12nmぐらいにまで進化し、処理する為のトランジスタを多数組み込んだとしても、現実的なダイサイズに収める事ができ、またその動作速度も確保できる時代になったからこそ、今新アーキテクチャとして投入してきた、というわけである。
ちなみに今回NVIDIAが発表、投入してきた製品は、Quadroというプロフェッショナルグラフィックス製品になり、まだ一般向け製品というわけではない。
しかし、その一般向け製品に関しても、同じ方向性で進んで行くであろう事は、発表されたTuringアーキテクチャを見ればよくわかる。
前世代より増えたトランジスタの大部分は、従来の性能向上に寄与してきたシェーダに使われる事なく、レイトレーシングの為のコアと深層学習向けのコアにつぎ込まれているからだ。
つまり、今後のグラフィックス分野では、単純にシェーダコアを増加させた性能向上だけでなく、もっと違った処理を専用のコアで処理したりする方向に舵切りをした、という事である。
そう考えれば、確かにCUDAを導入して以来の最大の飛躍と言えるのかもしれない。

根本が変わる

正直、Turingに関する詳しい技術内容を説明するのは難しい。
それぐらい、高度な話になってしまうワケだが、レイトレーシングをリアルタイム処理可能にする事で、そもそものグラフィックス向けGPUの方向そのものが大きく変化する事になる。
より詳細な話は、以下のサイトで確認すると良いだろう。

impress PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1138078.html

今回NVIDIAが発表した新アーキテクチャ「Turing」と、それを可能にするQuadro RTXシリーズの技術的な内容を垣間見る事ができると思うが、レイトレーシングをリアルタイム処理する事でレンダリングは新しい時代に突入する方向性が見えてくると思う。
単純に従来のレンダリングはCUDAコアが行い、レイトレーシング処理はRTコア、深層学習の推論はTensorコアで処理する事で、リアルタイムレイトレーシングを実現するというのが、概要になると思う。
この話を単純に受入れると「Turing」という新GPUはヘテロジニアスコアではないかと考えられるのだが、明確にNVIDIAはヘテロジニアスコアだという話はしていないようである。
とにかく、今までとは異なる方向性でグラフィックス技術の根底を変えてきている事は間違いなく、NVIDIAとしてはこの方向性こそが新時代を切り開くものと見ているようである。

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Ryzenを組んでみたい

突然沸き起こる自作PC熱。

AMD系を組んでみたい

先日、第2世代Ryzen Threadripperが発売され、未だその熱が冷めないRyzenだが、私も昨年末にメインPCの刷新をするにあたってRyzenには期待していた。
しかし、最終的にはIPCの問題などを考慮し、Intel系コアを選択する事となったので、久々にAMD系で組むという夢は実現する事はなかった。
だが、ここ最近の話題性から、Ryzenに興味がなくなったわけではなく、また、第2世代Ryzenの改良点から、よりIntelコアの性能に近づいた等の話を聞くと、やはりRyzenで組んでみたいなぁ、という思いは強くなる一方である。
ただ、拡張性の高いメインPCは既に組んでしまったので、もしRyzenでPCを組むとなると、私が昔から好むミニPCという分野で組んでみたいかなぁ、という気持ちになる。
発熱の多いRyzenでミニPC…普通に考えればバカみたいな判断だが、だからこそ小さな筐体で8コア16スレッドを動かしてみたい、という気にもなるわけで、そういった事が可能かどうかをいろいろ考えて見た。

筐体はそれでもソレナリで

ミニPCといっても、プラットフォームとして小さなMini-ITXを使用するというだけで、PCの筐体そのものはソレナリの大きさを確保したいところ。
理由は単純で、RyzenはGPU機能を内包した製品としてRyzen-Gシリーズがあるが、今回のターゲットは第2世代Ryzenなので、CPU内にGPUが存在しない事を考えると、筐体内にディスクリートGPUを接続しないといけない。
となれば、筐体のサイズはそれなりの大きさを確保しなければならないわけで、それならばと考えたのが、先日当Blogでも紹介した(https://blog.angel-halo.com/2018/07/in-win-a1/)無線充電機能を搭載した「In Win A1」が適しているのではないかと考えた。おもしろいケースではあるこの筐体は、筐体購入と同時に600Wの電源もついてくるので、筐体価格としては多少割高ではあるものの、ミニPCとしての基本機能は抑えられている筐体なので、最適ではないかと思う。
この「In Win A1」にMini-ITXのマザーボード等一式パーツを組み込んで作った場合、どんな構成になるのかを想定してみた。

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紅蓮祭 2018

毎年恒例のFF14のお祭り。

距離感が難しい

FF14、2ndキャラでようやく「蒼天のイシュガルド」をクリアし、3.0が終了した。
現在、3.1以降のサブクエストなどを消化しているところで、このサブクエストの中のレイドコンテンツ以外をクリアしたところでメインクエストを随時進めていこうと思っている。
このメインクエストが終了して3.5が終われば、いよいよ紅蓮のリベレーターへと進む事ができるのだが、まだ道は遠そうである。
で、その前に今年も恒例となった紅蓮祭が始まった。
昨年の紅蓮祭でも、元々の目的であるボム等との戦いはなくなってしまっているのだが、今年の紅蓮祭もボム等との戦いはなく、純粋に夏のお祭りイベントというスタイルになっている。
夏、とくれば海、という事で、今年の紅蓮祭もリムサ・ロミンサから始まり、コスタ・デル・ソルがそのメイン会場となる。
今回はアクティビティとして、SASUKE…よりはずっと楽ではあるが、アスレチック要素のあるイベント構成となっている。ま、言うほど難しくはない。普通の場合は…全部で3つのアクションを乗り越える必要があるのだが、一つ目は高台の飛び石のようなアクションで、次々と台を飛び越えていけばクリアとなる。これはあまり難しくないので、すぐにクリアできると思う。
2つ目のアクションだが、これは先程とちょっと異なり、台の面積がかなり細長くなっている。
繋がっている場所であれば歩く事もできるので、ギリギリまで寄って、次の台へとジャンプしてクリアするのだが、FF14の操作体系では、ジャンプした際の着地点の読みがとても難しいので、人によっては何度か挑戦する事になるだろう。
ま、それでもそんなに難しい事はない。リトライも簡単なので、すぐに超えられるはずである。

ココからが本題

さて、3つめのアクションだが…実はココからが問題。
いや、普通にクリアするだけなら多分問題はないとは思う。
今までと違うのは、壁に階段状に設置されている台を上って行き、祭関係者に話しかけられればそれでクリアなのだが、ここで慣れていない人はまず躓く事になる。
階段状なので、次々と飛び越えていけば良いのだが、FF14はジャンプの強さと距離などが非常に読みにくく、つい飛び越してしまったり、或いは距離が足らずに登れなかったりと、コツを掴まない限りは上手く飛べない。
そういうのをいくつか飛び越えて、何とかたどり着ければアクティビティはクリアとなる。
だが、実はこの3つ目のアクションには裏面が存在していて、3人目の祭関係者への報告が終わった後、その報告者の裏側の壁に、未知なる上へと向かうアクションが隠されている。
しかも、こちら側は一度失敗すると最下段まで落ちるので、また最初からリトライする必要がある。
一部の噂によると、この裏面をクリアするのに8時間かかった外国のプレイヤーがいるとか…。まさに激ムズの裏面だったりする。
ちなみに…私は未踏破なのだが、踏破しても何か特別なアイテムが貰えるわけではないらしい。まさに名誉の為だけのアクションである。

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32コアCPU、発売される

32コアCPU、発売される

実売約24万円。Ryzen Threadripper 2990WXがついに登場。

サーバ用ではない32コア

AMDから遂にエンスージアスト向け(正確には開発者、研究者向けらしい)の32コアCPUである「Ryzen Threadripper 2990WX」が発売された。実売24万円とか…シャレになってねーよ…32コアという物理コアを持っている為、論理コアで考えれば64スレッドという、とんでもない数の並列性をもつCPUだが、今までのPCでは当然ここまで並列性の高いCPUは存在していなかったので、想像ではとんでもない性能を叩き出すに違いないと考えていても、実際問題どうなのか? という現実を調べなければわからない。
深夜販売が実施され、既に一般人の手にも分かっているが、プレスにも既に評価キットが配付され、その性能が調べられ始めているので、今回はその中身をいろいろと考えて見たい。
私が見たのは以下のレビューサイト。

PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1137864.html

他にもいろんなレビューサイトがあるが、結果的にはどのサイトも似たような結果が出ている。…当たり前と言えば当たり前の話である。

まだ最適化が追いついていない

レビューサイトの結果を見てみると、CINEBENCH R15ではとんでもない結果が出ている。
圧倒的な並列性能でマルチコアでの処理はCore i9-7960Xの1.6倍の処理能力を示している。
シングルスレッドは相変わらずCore i9-7960Xが優位だが、Core i9-7960Xの89%の性能で2990WXも動作しているところを見ると、従来のZen系の性能より多少向上しているところが見受けられる。
ところが、一般的にはマルチスレッド性能が高ければ高いほど有利な動画エンコード性能含めて、他いろいろなアプリケーションでは、残念な事に全てにおいて2990WXが最高性能を叩き出してはいない。
具体的には前述のレビューサイトを見てもらいたいが、未だアプリケーション側でここまでのマルチスレッド処理に対応できていない事が見て取れる。
AMDもこうした事を理解していて、それ故にLegacy Compatibilityモードが存在していて、Core数を半分、1/4に制限するモードを持っている。
ただ、2990WXはこのLegacy Compatibilityモードであってもメモリアクセスモードを変更する事ができない仕組みになっている。
これは、2990WXが従来のThreadripperと異なる構造を執っているからに他ならない。

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今年も不参加

…次の冬こそは参加したい。

自分を知る機会

私は年2回、奇妙な縁で知り合った知人と会うタイミングがある。
まぁ、どういった縁かはあえて語らないが、その知人達と会うというタイミングは、ある意味、自分という存在を再確認するチャンスでもあり、今の自分の立ち位置を基準にして良いのかを計る機会だと思っている。
合う知人達のそれぞれの立ち位置は、私とは全く異なる人々であるため、今の私のベクトルとも全くかみ合わない。
それでいて、共通項と言えば同世代といったぐらいの話でしかなく、そういった中に飛び込む事で、今の自分の方向性とベクトルの強さ、そして着地点を再確認して、軌道修正を行う場として見ている。
が、ここ1年近く、つまり2回のタイミングを失い、結局今年も知人に会う事はできなかった。家の事情と言えばそれまでなのだが、こういう事がないように毎回事前に予定を録っているにも拘わらず、今回もまた急遽行けなくなるという予定外の事態になってしまった。
毎回「参加する」と知人達に言っているのに、直前になって「申し訳ない」と言わなきゃならない状況というのは、本当に申し訳なく思うし、何の為に前もって予定を組んでいるんだという話になるのだが、何をどういっても後の祭。
結局は今回も見送りという事になってしまった。

もう一つの機会

この知人とは別に、もう一つの知人と合うタイミングというのもあるのだが、こちらは前々職で一緒に仕事をしていた人達のベクトルである。
こちらは、知人達は未だに以前の仕事を継続しているため、方向性は固定されている。
ただ、私だけがその方向とは違う道に進んでいるので、私が以前進んでいた方向の現在の動向などの話を聞く場になっている。
そうした話を聞く度に思うのは、私の今の方向性は多分私には不向きであり、以前進んでいた道がやはり合うのかな? という事である。
ただ、これは正しい判断とは思わない。
何故なら、方向が決まった一方向に固定されていて、しかもそれが私の好きな方向だから、私が身を乗り出してしまえば、気に入らないわけがない道だからである。
今の私の立ち位置と、そして向かいたい過去の道とを比較して、私がその現況に順応できるかは、また別の話なのである。
だからこれらの知人との再会は、自らの立ち位置の確認というよりは、私が以前見据えていた道の今の状況確認ぐらいしかできないと思っている。
まぁ、実際には「私が今その道に戻ったら、何を考え、何をやろうとするのか?」といった、仮想思考はするが、その道に戻れる宛も確実ではないし、飛び込んで行くには背負っているものが邪魔をするので、あくまでも仮想の話でしかない。

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Web Casting Mixer

配信、やってないけど機材は気になる。

時代は進化した

2017年1月にも、オーディオインターフェースとしていくつかの機材を紹介した事があり、結局その後、それらの機材を導入する事なく今に至っているのだが、ここ最近、今まで使用していたオーディオインターフェースをそろそろ一新した方がいいだろうという事で、再びオーディオインターフェースをどうするか検討し始めている。
以前の記事では、YAMAHAのAG03とAG06、そしてTASCAMのUS-42という機材を紹介しているのだが、1年半経過した今でも、お手頃のオーディオインターフェースに関して言うと商品群に変化がなく、お手軽に導入する機材となると、前述の機種が結局オススメという事になる。
この分野、あまり機材の更新ってないのね(-_-;)
というか、高級機とかを見ればおそらく新製品は当然の如く発売されていると思うのだが、所謂「Webで生放送」的な機材となると、それをお手軽に可能にする前提ではそうではないという話。
ま、ニッチな分野って事なのかもしれない。
で、何故私がこのオーディオインターフェースの一新をした方がいいかもしれないと考えたかというと、音を再生する側の機材については結構音をよくするためにいろいろ手を入れたのだが、音を録るとか、入力するという方向の機材に関しては、未だプラグインジャックの簡易コンデンサマイクしか手持ちがないという始末だから。
コレで数年前にニコ生やった時に、音は全く問題がない的な話を知人に貰ったのだが、この数年で世間一般のWeb環境での通信帯域の拡大や、あのニコ生ですら720Pでの映像が可能になり、映像と音声の合計ビットレートが6,000kbpsが可能になるという時代なので、音声だけで言えば確実に128kbps以上のクォリティで配信できる時代になったので、以前のようなチャチな音声でも良い音と言われる時代ではなくなったと考えて間違いない。
となると、それなりのマイクとミキシング環境を持っておくのが肝要、と考えたわけである。

Web Casting Mixer

で、実は以前の2017年1月にも、オーディオインターフェースとしていくつかの機材を紹介した時は、TASCAMのUS-42をオススメしていた。
理由はファンタム電源搭載のチャンネルが2ch取れるお手軽機材がTASCAMのUS-42だけだったからだ。
つまり、一人ではなく二人でマイクを使う場合、両者ともに48Vのファンタム電源を必要とするコンデンサマイクを使おうと思ったら、TASCAMのUS-42を使うしか道がなかったわけである。
だからそういう用途を想定している人であれば、TASCAMのUS-42を選択する意味はあるのだが、基本一人での使用が前提だよ、という場合は、やはりこのインターフェースの使い勝手を考えれば、物足りなさを感じる可能性があるし、またDTMでの兼用を考えている場合は、ノイズ等の心配もしなければならない。
価格が価格なので、本格的なミキサーなどと比較してはかわいそうと言えばその通りで、あくまでも配信に限定して使用するならTASCAMのUS-42は確かにオススメできる機材ではある。
が(…否定が多いなw)、もし、配信とDTM使用を前提にして考えたい、というのであれば、私が過去にオススメしたもう一つの機材である、YAMAHAのAG03とAG06の方がオススメできるかもしれないと思って、今回はそちらに注視してみた。
YAMAHAのAG03とAG06は、YAMAHA的にはWeb Casting Mixerという新しいジャンルの製品としてYAMAHAのAG03とAG06を打ち出している。
要するにTASCAMのUS-42と似たような方向性の製品という事を前提にしているのだが、YAMAHAのAG03とAG06は何が異なるかというと、その内蔵しているマイクプリアンプがClass Aのものだったり、YAMAHAのDPS技術をふんだんに盛り込んだソフトウェアでエフェクトが使えたりと、DTMでも重宝するだけの仕様になっている。小さくても音は良い感じなのでもし配信だけじゃないんだよ、という場合で、ファンタム電源のコンデンサマイクは2本使わないというのであれば、YAMAHAのAG03とAG06がオススメできる機材だと思う。

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M.2 SSDのデュプリケート

こういう製品がいつかは出てくると思ってたけどね。

そろそろ出てくると思ってた

CenturyからPCなしでM.2接続のSSDをコピー及び消去可能なデバイスが発売される。製品名は「これdo台 M.2 NVMe」といい、発売時期は8月下旬で価格はオープンプライス。一応税別店頭予想価格は118,000円前後というから、一般向けとは言い難い製品かもしれない。
もちろん、M.2 SSDだけでなく、SATA接続のSSDやHDDでも利用でき、M.2 SSDと組み合わせての使用も可能である。
サポートするフォーマットはFAT16/32、NTFS、EXT2/3/4で、パーティションはMBR/GPTをサポートする。またWhole HDD/SSDコピーを使って、その他のシステムもコピーできる。
コピー、と言っているが、実際はコピーというよりはデュプリケートと言った方が適確かもしれない。
ただ、機能として一部分だけの複製が可能な機能もあるので、コピーという言葉で表現しているだけである。

Century これdo台 M.2 NVMe
http://www.century.co.jp/products/kd2535m2nv.html

可能な複製機能と消去機能は製品ページを見てもらった方が早いだろう。
従来のデュプリケーターで出来る事は概ね可能で、より高度なセキュリティ消去が可能になったといった製品になる。
最近はデータストレージの処分というところで高いセキュリティを求められるのが常なので、こういった製品の需要の側面として消去機能に力を入れているのかもしれない。

M.2 SSDを直挿

この「これdo台 M.2 NVMe」で何に一番驚いたかというと、M.2 SSDを製品天面に直接ブッ挿すという手法である。直球なぶっ挿し方…M.2 SSDはほぼ基板丸出し、もしくはヒートシンクが付いているものになるが、接続部分は基板の接点になる。
その接点を接続する部分が「これdo台 M.2 NVMe」の天面にあるスロットで、ここに直接差し込んで利用する。
感覚としてファミコンのカートリッジを挿すような感覚に近いのかも知れないが、そもそもM.2 SSDは接点面に対して細長い形状なので、見た目に非常に不安な状態になる。それこそパキッと折れてしまいそうな…。
コレ、どうして本体に対して水平に差し込んで使用する形にしなかったんだろうか?
おそらく、水平にセットするようにすると、最初からヒートシンクが付いたM.2 SSDなどで利用する際にヒートシンクが干渉するかもしれない、という思惑からなのだろうが、そもそも基板上にM.2 SSDをセットする際には、マザーボードに対して水平にセットするのだから、同じようなギミックで搭載すればよいだけの話だと思う。
本体に対して垂直に立てて挿入する仕組みが最良と判断した理由はどこにあるのかが、私にはどうにも理解できない。

どのみち、この価格では到底手の出る製品ではないので、一部の特殊な人達にしか売れない製品とは思うが、先日からのOptane Memoryの件でシステムの移行や再構築を視野に入れていた私としては、このようなデュプリケーターは一つ手元に持っておきたいものでもある。
もう少し現実的な価格になればなぁ…と思わざるを得ない。今後に期待しよう。

Optane Memory、三度目の正直

先日から、メインPCの今後を悩み始めている…。

システム入れ替えの前に

先日から、メインPCでOptane Memoryが使えない状況を打破する為、その原因やら根本的な構築方法やら、いろいろ調べたり考察したりしている。
一番確実なのは、OSの再インストールなのだが、システムの再構築にどれだけの時間がかかるかは、昨年末の現メインPCの設定の時を考えれば、2~3日かかるという事はわかっている。
それだけに、再インストールだけは何とか避けたいと思っているのだが、いろいろ調べれば調べるほど、今回の構築できないという理由が見えてこない。
やはりマザーボードのUEFI/BIOSの設定だろうか?
それともインストールした状況だろうか?
念の為、メインPCのWindows10のシステム情報を確認してみるが、そこの「BIOSモード」の欄はまちがいなく「UEFI」と記載されている。
つまり、見た感じでは今年5月2日3日4日と3日間で行った作業で起動出来なくなったりした作業で、間違いなくOSはUEFIモードで起動するようになっているハズなのである。
それでもIRSTを起動させると、機能を使える環境にない、と言われてしまう。
こうなると、もう手が付けられない…となるところだが、もう一度だけUEFI/BIOSの設定を見直す事にした。
すると…以前検出するデバイスはすべてUEFIのみにしたつもりだったが、そこでレガシーBIOSを検出する設定に切り替わってしまっていた事を発見!
ついでに、AsRockのAPP Storeを確認すると、いくつかのドライバなどの更新があったので、それも適用して、すべてUEFIから検出するように設定変更してみた。

祈るように…

その後、IRSTそのものをアッブデートする事になったが、そのおかげでIRST上で今まで見えなかったOptane Memoryが見えるようになり、しかもOptane Memoryで高速化できるデバイスとしてSATAのHDDも見えるようになり、Optane Memoryを有効化できる状態にする事ができた。
何たる僥倖!
…イヤ、原因はよくわからないんだけどさ(-_-;)
おそらく、UEFI/BIOSの設定とIRSTのバージョンを更新した事が理由だろうと思う。
で、早速Optane Memoryを有効化し、高速ドライブの作成をやってみた。高速化成功!見事RAID構成に!
これで少なくとも通常のHDDよりは高速アクセスが可能になったハズである。

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もう一度Optane Memoryを…

以前、導入失敗したOptain Memoryをもう一度考える。

やり方の問題だったのか?

今から3ヶ月程前、HDDの高速化を実施する為、32GBのOptane Memoryを購入し、キャッシュとして利用する事を前提にチャレンジした。
その時、OSのインストールがUEFIモードでなかったという事から、いろいろな設定変更を行い、そのおかげで起動しなくなるという大問題までやらかした私。
流石に痛い目を見た後だと、無事起動している今の状況でもういいや、とその後はOptane Memoryをただの増設ドライブとして放置している状況なのだが、ここにきて再び「何かもったいないなぁ…」という気がしてきて、何とか導入できないか? と情報を漁り始めた。
前回は、ISRT(IntelSmartResponseTechnology)という方向から、関係アプリケーションを適用して進めていたのだが、今は「Intel Optane Memory User Interface and Driver for System Acceleration」という、ちょっと長めの名称の専用ソフトがあるようで、上位のIRST(IntelRapidStoragetechnology)を使わなくても、構築できる事が見えてきた。
よって、ISRTやIRSTといった側面でなく、純粋にOptain Memoryだけでデータドライブにキャッシュを追加できないか試してみようと考えた。
ライバルのAMDが「StoreMI」という、特に難しい構成を構築しなくてもHDDを高速化できる環境を提供し始めたので、Intelもそれなりに考えた結果がコレなのではないか、と期待して、ちょっと試してみようと思う。

撃沈…

ですよねぇ~(>_<)
いくら簡易的なツールが作られたからって言って、イキナリ稼働できるシステムの幅を広げるなんてあり得ない。
というワケで、結局IRSTテクノロジーの上でOptane Memoryが稼働している事に違いはないため、リトライも失敗に終わった。
となると、Optane Memoryを導入する為にはやはりOSの再インストールからやるしかない。
…むちゃくちゃ面倒じゃないか orz
そしてその為にはUEFIモードでブートしてGPTでフォーマットされた領域にWindows10をインストールするしかない。
…簡単に言葉にしているが、正直自分的にもやったことのない事なので、もう一度Windowsシステムを構築するぐらいの心構えで取りかかる壁の高さに、正直辟易している。

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