起動しないPC、その後

実はまだ復帰させてない。

Windows RE

10月7日に起動しなくなったメインPCだが、実はまだ復帰させていない。
理由は…やってしまうと後戻りできないという事に慎重になっているという事と、単純に時間がないという事なのだが、実はいろんな側面から情報をかき集めているという事も理由の一つになる。
というのは、一度試して駄目だった、スタートアップ修復やシステム復元などのWindows7以降に搭載された修復システムについて、あまり内容を知らないからである。
スタートアップ修復とは、一体どういう事をしているのか?
セーフモードと何が違うのか?
そういった処理内容がよくわからないので、どういった対応ができるのかをもう一度知る必要があると思ったのである。
Windows10の「設定」内にある「更新とセキュリティ」からも入れるが、この中に「回復」という項目がある。この中にある「PCの起動をカスタマイズする」という項目で再起動をかけると、Windows10の起動時にトラブルシューティングに対応する回復メニューが出てくるようになる。
この回復メニューは、Windows10が2回正常起動しないと判断した時にも起動するようになっていて、この回復メニューから、前述の「スタートアップ修復」や「システム復元」などを選べるようになる。
で、いろいろ調べて見た。
「スタートアップ修復」だが、やっている事はものすごく原始的な事で、もともとWindows7以降はWindowsインストール時に「Windows RE(回復環境)」がインストールされ、起動できなくなるとこの「Windows RE」が起動して自動修復するようになっている。
もちろん、全ての問題を修復できるわけではないのだが、従来のセーフモードでも修復できない問題を修復するのが「スタートアップ修復」と言われるモードである。
これだけ訊くと「じゃあ、セーフモードで修復せずにスタートアップ修復使えばいいんじゃない?」となるのだが、これが違うのである。

自動回復

そもそも、セーフモードとスタートアップ修復で行う修復方法は内容が異なるもので、修復する対象も異なるというのである。
もっと明確に言うと「スタートアップ修復」と「システムの復元」と「セーフモード」はそれぞれ相互補完の機能なので、何か一つやれば良い、というものではないのである。
その中でも「スタートアップ修復」が修復するものは「Master Boot Record(MBR)」と「起動に関するシステムファイル」で、今までWindowsが苦手としてきたMBRを修復できるようになったのは意義としてとても大きい。
ただ、最近はUEFI環境の元でGPT形式でフォーマットするので、GPT形式を修復できるのかはわからない。まぁ、できるだろうと思うが、そうした原始的な問題を解決できる方法が「スタートアップ修復」なのである。
「システム復元」とは、Windows起動時に復元ポイントを作成しておけば、その時点での状態を回復するという機能なのだが、これは主にレジストリの回復手段と言える。もちろんドライバの更新などの情報も含まれるので、ドライバの影響による起動問題も解決できるのだが、基本的に起動時の設定修復という側面が強い。
ただ、これらの修復機能を使用しても、全ての問題を解決できるとは限らない。今の私の状態がまさにソレなのだが、ほとんどのケースで、修復作業は失敗しても数回実行する事が望ましいとされている。
というのは、修復しなければならない箇所が2箇所あったとして、最初の修復箇所は2つ目の修復箇所を修復した後でないと修復できない、なんてケースだと、当然1回の修復では直らないワケである。
なので、スタートアップ修復など、Windowsの自動修復は一度やってダメだと思っても、複数回やってみると回復する場合があるので、試す価値はあるだろう。
…私の環境ではダメだったが。

Windows REでも無理は無理

ちなみに、今回の問題でシステム復元も何度かチャレンジした。
幸いな事に復元ポイントは4つほど作成されていて、その全てで試してみたものの、結果的には全ての復元ポイントで修復に失敗と出た。
おそらく、システム復元では直らない問題なのだろうと思うし、私のケースの場合は、もっと原始的な問題、つまりシステムファイルの問題ではないかと予想している。
ともなれば、前述のスタートアップ修復で直りそうなものなのだが、説明したようにWindows REで修復すると言っても、元々のWindows REのデータサイズは1GBもなく、非常に小さなデータしか持ち合わせていない。
これでシステム全体の元データを保持する事など出来ようはずもなく、全てのシステムファイルを修復できるわけではないのである。
なので…これらの修復方法で修復できないとなれば、もっと深いレベルで修復させてやる必要があり、原因が特定できていないのであれば、もうこれはシステム再インストールがもっとも確実で早い対応と言わざるを得ない。
まぁ、私の場合は起動していたOSを途中で強引にMBR形式からGPT形式にした経緯もあるので、修復できる見込みは元々低かった、と言う事なのかもしれない。

と言うわけで、今週末にはシステム再インストールを実行する予定である。
もちろんその前に、IRSTの強制解除をUEFI BIOS上で実施するつもりだし、それによって失うデータがあるのかも確認できる。
というわけで、ウチのメインPCの修復は今週末に実施、といった感じである。
もう得られる情報としては限界なんだろうな、と半ば諦めたと言った所である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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