PCケースを考える

メインPCはATXサイズで考えるが、できるだけ小さい方がいい。

PCケースを小さくしたい

先日からメインPCをRyzen7 7700Xで検討する事を決めた事から、より具体的な構成案を考えるようになった。
マザーボードに関しては未だ明確な製品までは特定していないものの、メモリはG.SKILLのTrident Z5 Neoのオーバークロックメモリにしようと決めたし、CPUクーラーに関してもほぼDEEPCOOL製AK620で行けるだろうと決めた。
そうした中で、PCケースをどうしようかと悩み始めた。
これは室内でメインPCがどの程度の大きさになるかを決める、結構重要な決定事項となるので、私としても慎重に選びたいところ。
だが、マザーボードをATXサイズで行くと決めた以上、ある程度の大きさになるのは覚悟すべきで、その中でも比較的コンパクトなPCケースを選び、採用したい。
という事で、今PCケースを総当たりで確認しているのだが、最近はブランド化が進んでいて、値段的にも結構な額になるものが多い印象である。
その中でも鉄板と思えるのは、Fractal Designのものだったりするが、Antec、Cooler Master、In Win、Thermaltake、CORSAIR、NZXT、LIAN LI、Zalman等々、それこそ海外にはとんでもないほどのメーカーが点在し、それぞれが個性的なケースを発売している。
最近の傾向では冷却パーツのメーカーがPCケースに進出してきたというような感じが多いような気がするが、私はもともと奇をてらったようなデザインはあまり好きではないので、シンプルかつ機能的なコンパクトケースを狙って行きたいと考えている。

煙突効果のA5

その中で、今とびきり私の目に映ったPCケースが、In WinのA5という名のPCケースである。
煙突効果で冷却を狙ったPCケースで、通常のPCケースにありがちなフロント吸気ファンを使わず、底面吸気ファンを採用したケースである。
PC前面に電源が縦に入るという変わったデザインつまり、通常なら前面から背面にかけて空気が通るような空調設計のところ、底面から吸気して背面と天面に排気を出す、という構造になったケースである。
熱い空気は上昇する、という概念で考えられたケースなので、底面から吸気する構造になっているのだが、それならばマザーボードも90度回転させて、上に向けて背面端子を挿すようデザインすればCPクーラーの排気も一緒に上に逃がす事ができるのだが、そこは通常のCPUと同じ仕組みになっているため、上昇させる排気と背面に向けて出す排気の2方向に排気を分けることになる。この結果がどういった効率を生み出すかは定かではないが、ケース内空調は一定の方向を固定させる事には成功しているものと見られる。
また、A5の構造だと電源ユニットは正面側の上部に取り付く事になる。バランス的にはあまり良い位置とは言えないが、電源の排気はそのまま天面に向ける形で電源を取り付けるので、電源の熱気をPC内部に取り込む事にはならないので、排気という面では考えられていると言える。
このようなPCパーツの取付位置の変更によって従来のPCケースとは大幅にバランスが崩されている事で、全体的なケースサイズが小さく収まるところは、ある意味製品ポイントと言えるかも知れない。

取り付けられるパーツサイズ

で、全体的にコンパクトになっているA5だが、それだけに取り付けられるCPUクーラーのサイズが気になるところ。
というのは、空冷クーラーは年々巨大化しており、そのサイズはとても大きなものになっている。
昨日も記事に少し書いたが、14cmファンを搭載するクーラーになると、CPUのヒートスプレッダからの高さが16cmを超えてくる。そうなると収まりきらないPCケースが出てくるので、そこは実にシビアに見ないとならない。
A5の内側サイズで見ると、取り付けられるCPUクーラーの高さ限度は162mmとの事なので、昨日記事に書いたDEEPCOOL製AK620だとちょうど16cmなので、ギリギリ入る、という事になる。
また、現在取り付ける事を想定しているビデオカードはGeForce RTX 3070Tiになるが、コイツの長さが320mm程度ある。A5そのものは340mmまでのビデオカードを搭載可能だが、それは電源ユニットの長さが170mmを超えなければ、という条件が付く。
なので、取り付ける電源ユニットもできれば150mmまでに押さえておきたいところ。というワケで、搭載する電源ユニットの長さも150mm程度と制限が付く。
コンパクトなケースを選択すると、このようなパーツ制限を多数受ける事になるので、避ける人も多いとは思うが、ミドルタワークラスのPCケースは置き場所に困るぐらいの大きさにはなるので、用途に合わせてケースは選びたいところである。

A5を採用すると、左パネルは強化ガラスになるので、内部が見える事になる。
今回、簡易水冷なども排除するので、LEDであまり光らない内部になる可能性があるが…そういったところのドラスアップはどうしたものか?
正直、どうしても必要という感じはしていないのだが、最近は何でも光る時代なので、何か中途半端に光りそうな予感である。

In Win A5 製品ページ
https://www.in-win.com/ja/gaming-chassis/a5

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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