漠然とした不安

NISAを始めたが、つみたて枠しか使っていない。それはそれでいいんだが…。

つみたて枠での投資

昨年9月から旧NISAを始め、2023年内に年間投資枠40万円を使い切り、旧NISAで40万円、そして新NISAになってからつみたて枠でつみたて投資をはじめて今に至る。
正直、投資の事など何もわからない超初心者が、X(旧Twitter)で得た知識だけでつみたて投資を始めたわけだが、結果として選んだ銘柄は、結局その時に得た知識から、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を選択、新NISAになってからは楽天S&P500インデックスファンドを選択して運用しているのだが、正直、これを選んだ理由はまさしくX(旧Twitter)でこの銘柄を選んでおけば鉄板みたいな書き込みによるもので、自分で核心をもって選択した結果というわけではない。
ただ、これらの銘柄が選ばれる理由というのは、今までの知識で理解はできている。
その理由を知れば知るほど、納得ではあるのだが、正直この納得が未来にずっと継続していくのかという事に関しては半信半疑である。
というのは、世界の金融状況など、いつ何時変化するかなんて誰にもわからないからだ。
逆にちょっとした変動で狼狽えていてもダメだという事も判っている。
つみたて投資がほったらかしと言われている理由は、些細な変動で売買していては意味がないからだ。ここ数年の値動きや世界状況の歴史を見ていけば、株価が落ち込んだからといってもいつまでも落ち込んでいるわけではなく、必ず値は元に戻り、今以上の価値に上がっていくという経緯が繰り返されてきている。次も同じという確約はできないものの、値が元に戻る可能性は依然として高いので、つみたて投資はとにかくひたすらつみたて続け、変動を気にしない事に徹しなければ意味がない。
だが、これが王道だとわかっていても、本当にその通りになるのか? なんて事は誰も判らない。今までと同じ傾向ですすんでいくだろう、という前提ありきの話なので、前提が崩れてしまう可能性を否定する事はできない。
そんな不安がありつつも、結局自分ではどう判断する事できないので、結局はX(旧Twitter)で言われるつみたて方法でしかつみたてる事ができずにいる。
何という漠然としたやり方だろうか。それで良いのだろうか?

米国株中心でいいのか?

つみたて枠の使い方として、S&P500やオールカントリーといった、米国株中心の投資信託で運用しているが、これらは全て米国株がベースのものになる。
米国株の運用が効率が良いからそのような形になっているが、コレ、本当に米国株中心で考えるだけでよいのか? という疑問もある。
だからリスク分散という意味でオールカントリーを…という人もいるかもしれないが、オールカントリーとしている銘柄の中身は、60%ほどが米国株で構成されている。
投資の難しさは永遠につづく
米国以外の株式で期待できるものは…となると、欧州株や中国株などいろいろあるが、どれも今一つ安心できないものを感じる。
では日本株は? となると…これもまた微妙。
先日、日銀がマイナス金利を解除するという話が話題になったが、それらの影響を考えればもっと市場がざわつくはずだが、この話を起点にした動きがほぼ見られない。
そうした状況があるなか、X(旧Twitter)ではこんな話も出ている。
どうせ投資するなら日本株が良い、と。
たしかに日本企業を応援するという意味で言えば日本株を買って運用するというのは正しいのかもしれないが、先がわからないという意味で初心者には危険すぎる。
ただ…気になる銘柄もあるにはある。
こういう事を考えることができるぐらいには、私の関心の幅は広がったという事だろう。

成長投資枠

NISAには、つみたて枠ともう一つ、成長投資枠というものがある。
こちらは単発で購入、保持したい株などを買うことができる口座枠で、年間240万円までの株が非課税で運用できる。
この成長投資枠とつみたて枠の合計360万円が年間あたりに利用できる金額枠で、総額1,800万円がNISAで運用できる枠、つまり満額を利用すれば5年でNISA枠が埋まるという計算になる。
その間に売却したファンドがあれば、その金額枠は翌年に復活するようになるので、インカムゲインだけでなくキャピタルゲインでの収益も非課税で運用できるのだが、私ぐらいの投資額では今の所その辺りを気にする事はまずない。
X(旧Twitter)で、いきなり満額を突っ込んでいく計画を立てている人たちの話がよく聞かれるが、そうした人は投資そのものに対しての初心者という事はまずない。大凡は特定口座や総合口座(一般口座含む)で、普通の投資を経験した事のある人が大多数ではないかと思う。
インカムゲインとキャピタルゲインの話をしたが、この辺りの用語もNISAを始めれば自ずと覚える事になる。
つみたて枠でファンドをつみたてている間は、その収益はキャピタルゲインと言える。ファンドを売却しないと利確(利益確定の事)ができないからだ。つまり、キャピタルゲインというのは、株や債券、ファンドを売却した時に得られる収益の事で、大してインカムゲインとは株などで得られた配当金、つまり株そのものは売却していないが、所有している事から株式の元会社から収益の一部を配当される利益を指す。なので今のつみたて枠で購入するファンドの大部分はこの配当金をすべてファンドの価値に上乗せする運用をしているので、つみたて投資だけしている人は、基本キャピタルゲインでしか収益が得られない。なのでファンド購入時に得られた利益を「配当型」にするか「再投資型」にするかを選べるが、「再投資」の購入をしていても、そもそも配当金がでないので再投資される事はまずない。
ただ、NISAはそもそも金額上限枠が設定されているので「再投資型」にしていると、その金額枠を超えてしまう場合がある。上限枠一杯で運用する人はその枠から飛び出ないようにするため「配当型」で運用した方がよいのではないかと私は思うが、私の場合はそもそも上限枠に近づきすらしない金額での運用なので、得られた利益がもし出たら再投資した方が最終的な利益は大きくなるので、今は「再投資型」にしてつみたてている。
話が随分と逸れたが、私が今気にしているのは、この成長投資枠という枠をどう使っていくか? という事である。
積み立てる場合は毎月、もしくは連続した形でファンドを積み立てていく事が必要になるので、時々追加で投資した方が良いかな、と思った時に増額するのが面倒になる。つみたて設定を変更して増額分を突っ込んでも、その翌月にはつみたて設定を戻さないと、予想以上のつみたてをしてしまう事なってしまう。
設定を常にこまめに変えても良いというのなら、つみたて枠を増減させて追加投資するのも良い方法だが、そんな面倒くさい事はしたくないとなれば、余分に投資できる資金ができたなら、成長投資枠で運用するというのも手である。
というのも、成長投資枠出会っても、つみたて枠で運用できる投資信託のファンドを選ぶ事ができるので、それで指数に応じた運用ができるからだ。
だが、成長投資枠ではもっと思い切った投資がしたいという場合もあるだろう。そうなれば、成長投資枠では投資信託ではなく、個別株を運用してみるのもよいかもしれない。
そこで私が今、目を付けているのが、国内企業の個別株を成長投資枠で運用する、という事である。
米国株に傾倒しすぎる危険性を考えるのであれば、この成長投資枠で国内株に注目するのも方法だと思うワケである。

未来はどうなるかなんて誰もわからない。
だから投資はリスクを分散して運用するのが良いという事になるわけだが、何をリスクとして考えるか、はとても重要だし、あとはリスク分散だからといって、手に負えないほど横に広げてしまうと意味がないという事も考えておかねばならない。
ここ半年くらい、投資に関していろいろな情報を見てきたが、この辺りのさじ加減を知るという事そのものがとても難しい事であり、幾分かは勉強代として実際に試してみないとだめなんだろうな、という気がしている。
百聞は一見にしかず。
多分そういう事なんだろうと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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