IPv6で納得の選択肢がない

昨日、いろいろ調べたが、その後も継続して調べた結果、救いようがない。

国内メーカー、ダメすぎ?

白川玖羽さんのコメントから得た話から、現状の「WXR-5950AX12」からは脱却して他ルーターにしようと決意したまではよいのだが、その後の調査で、各国内メーカーのルーターが大凡ダメな感じだという事が見えてきた。
まともに使いたかったら海外メーカーのものにしろ、と説明しているようなサイトが多く、この問題を根底から解決している人たちの多くは、IPv6のトンネリングを行うためだけに、IPv6対応のルーターを置き、その後、Wi-Fi6のみをアクセスポイントとして使用する、つまりIPv6ルーターとWi-Fiルーターの2台を繫いで利用している、という人が多いことに気がついた。
海外メーカーのルーターは、Wi-Fi6に対応した製品はあってもIPv6には非対応とか、対応していても国内回線事業者が採用しているIPv4 over IPv6やv6プラスといった方式ではなく、transixのみ対応といった製品ばかりなので、海外メーカーのルーターを国内回線のIPv6サービスで直接使用する事ができない。だから、国内のルーターをIPv6のトンネリングのみで使用し、ブリッジモードで海外メーカーのWi-Fi6ルーターを使用する、といった方法を採っているようだ。
やり方としては正しいのだが、何か腑に落ちない。
何の為の総合Wi-Fiルーターなのか、と言いたい。

問題が起きる原因

何となく見えてきたのは、問題が起きるのは、ルーターに搭載されているCPU(SoC)の能力不足に起因しているのではないか、という事。さらに転じて、熱暴走している可能性がある。
CPUの処理能力が足りない事で、処理落ちして5GHzの電波が飛んでいなかったり、或いはネットの瞬断を引き起こしたりしているのかもしれない。
これらをファームウェアで解決しようとしても、根本の能力の問題なのでおそらく解決はできないだろう。
それ故にBuffaloは「WXR-5950AX12」を発売した2年後に「WXR-6000AX12S」という後継機を発売したと考えられるが、そもそも「WXR-6000AX12S」でそれらの問題が解決したのか、という部分についても、今の所ネットでは「WXR-5950AX12」ほどの酷評にはなっていないものの、同じ問題が起きているケースがあるようだ。
ただ、その場合であっても、ビームフォーミングの機能を停止させたり、自動回線切替機能を切ったりする事で安定したりする事を考えると、未だ「WXR-6000AX12S」であっても、根本的な問題解決には至っていないと言える。
というか「WXR-5950AX12」と「WXR-6000AX12S」のハードウェアは何が違うんだろうか?
見た目は前機種とまったく変わらない消費電力が下がっているので、SoCが変更されている可能性もなきにしもあらずだが、共にクァッドコアとなっているだけで、その詳細がわからない。
これでは「WXR-5950AX12」の買い替えで「WXR-6000AX12S」を購入するという判断が正しい事なのか、とてもではないが判断が付かない。

理想の実現は遠すぎる

現時点で私ができる対応策は、不安要素を残しつつも「WXR-6000AX12S」に切替え、そこで問題が再発しない事を確認しつつ運用する、という方法が唯一かもしれない。
というのは、国内のIPv6接続サービスに対応したルーターとなると、どうあっても国内メーカーのルーターを選ばざるを得ないし、かといって安定動作させるためにWi-Fi6のみを利用するWi-Fi6用アクセスポイントを増設して対応するというのももったいない話だからだ。
それに加え、WANに10Gbpsの接続を持っていてLANも10Gbpsを持たせるとなると、現状では「WXR-6000AX12S」しか選べないといった事情がある。
海外メーカーのルーターがIPv6のトンネリングに対応してくれれば、ここまで苦労はしないのだが、日本のIPv6規格はガラパゴス化していて、海外メーカーでOCNバーチャルコネクトなどに対応する事はまず考えられない。
この状況なので、消去法で購入するルーターを絞り込んでいくと、残念ながらBuffaloの「WXR-6000AX12S」に行き着いてしまう。どうにも避けて通れなさそうな感じではない。
だが、もっと根本的な対応も視野に入れると、解決策が一つ見えてくる。
それは現在契約している回線を解約し、新たにIPv4での接続契約を行い、QNAPの「QHora-301W」をPPPoE接続で利用する、という方法である。こうすれば、IPoE接続ではなくなるし、IPv6接続でもなくなるが、安定した通信が可能になる。但し、PPPoEの接続の遅さとも付き合っていく事になるが、最近ではIPoEでも遅い時があるので、PPPoEの弊害がどの程度なのかはわからない。
私の契約しているDTIでは、IPv6をIPv4のPPPoE接続に戻すことはできないので、IPv4接続にするためには、回線契約を一度解約する必要があるので、このような手の込んだ話になる。

さすがにIPv4に戻す、というのは極論だが、QNAPのルーターがガラパゴス仕様のIPv6に対応してくれれば、一気に解決しそうな問題なだけに、何とかしてくれよ、と言いたい所だが、それもムチャな話でもある。現状を受け入れつつ対応するには、やはりBuffaloの「WXR-6000AX12S」という選択肢になるのかもしれない。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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