決まらないマザーボード

できればX670E搭載を選びたいところだが…。

値段よりも在庫

先日、当BlogでメインPC入れ替えの方針を決めた話をした。その後PCケースの目処もついた事を記事にして、構成案をいよいよもって形にし始めたところで、躓きも出始めた。
まず最初の躓きとして大きなものが、マザーボードを決められないという事である。
特に拘りはないのだが、チップセットを何にするかでまず迷う。
コスト的にも問題だが在庫的にも問題Ryzen 7000シリーズと同時に発表されたチップセットはX670EとX670、B650EとB650の4種類だが、末尾に「E」が就いているものは、CPU直結のPCIe×16スロットにおいてGen5に対応しているかどうか、の違いである。ストレージが使用するM.2 PCIeに関しては共にGen5に対応しているが、ビデオカードをセットするスロットに違いがあるというワケである。
ちなみにビデオカードそのものにおいてGen5に対応している製品は現時点ではないはずである。
なのでX670Eを選ぶメリットはほぼないのだが、長く使っていこうと考えた時に、差が出てきてしまう。
私のように最低でも5年は使うというような流れがある人は、できれば対応しているものの法が、そのPCの継戦能力は高いと言える。
ちなみにB50系は、接続できるデバイス数が半減する。できれば上位であるX670系で選びたいと思っているが、ここに立ちはだかるのがコストである。
B650系だと3万円台からあるのだが、X670系だと安くても4万円半ば以上からで、平均すると6万円半ば程度(一部バカ高いものを除いて)になるが、ここにコストをかけ過ぎると、ストレージなどに影響が出てしまう。そこを考えて製品を選びたいのだが、問題は思っているほど在庫がない、という事。
この在庫状況で、製品選びにかなりプレが出てしまっている。
こういう時、楽に店頭に行ける人は、ここまで悩まないのだろうな、と思うと、通販一択の私は実に不利である。

UEFIで細かい設定を

今回のマザーボード選びで、一番重視しなければならないのは、UEFIで細かい設定を変更できるか否か、という事である。
というのは、私は現時点でRyzen7 7700Xの購入を前提に考えているが、これを定格通りに使用する事を考えてはいない。
できれば、提供電力を制限して、通常だとブースト時に170W程度出力するところを、ブースト時で125W程度に抑えたいと思っている。これをする事で、消費電力も下がるが、同時に発生する熱量が少なくなる関係でクロックが上昇し、発熱との兼ね合いで起きる性能の最適化が実施され、結果的にパフォーマンスが上がる事になる。
実際には個体差があるので、どこまでの最適化となるかは不明だが、とにかくUEFIでこれらの設定が出来なければ始まらない。なので、UEFIで細かい調整ができるマザーボードを選ばざるを得ないと思っている。
シミラボの清水氏がこのような設定をする動画をアップしているが、清水氏はMSIがスポンサーなのでMSIのマザーボードでそれらが実施可能だという事はわかっている。
だが、他にASUS、AsRock、GIGABYTEあたりなら、同様な設定は名称こそ違えど存在していると考えられる。
であれば、メーカーは迷わずに済む事になるが、問題はそのグレードである。
前述のチップセットとマザーボードのグレードによって、どこまでそれらが可能かが決まるので、それらを踏まえてどの製品とすべきか…実に悩ましい所である。

グリスガード

このマザーボードの選定の中で一つ注意したい事があるとすると、それはCPUを固定するソケットのCPU固定金具(ILM)にある。
現在、このCPU固定金具は、LOTES製とFoxconn製が存在するようだが、できればLOTES製のものを選びたいというのがある。
理由は「PCER24 Ryzen 7000 CPU用グリスガードブロック」を使用したいからである。
グリスガードブロックとは、AM5の特徴である奇形のヒートスプレッダの側面にグリスが漏れ侵入しないようにナイロン系素材でガードするアイテムで、グリスの扱いを劇的に楽にしてくれる。
ヒートスプレッダは、従来、側面も含めて完全に囲ってしまい、ヒートスプレッダとCPUダイの基板の間はシーリングされているものが普通だったが、AM5に変わってからは隙間が出来たものが採用されている。一応、CPUダイの基板上にはフィルム状の保護はされているようだが、チップコンデンサなどが並んでいる上にグリスが乗ってしまうと、通電的によろしくない事が考えられる。
それを防ぐためにNoctuaなどCPUクーラーメーカーがグリスガードを作っているのだが、それらのグリスガードは平面的なもので、今一つ効果がうすいと言われている。
で、このグリスガードを立体的に作成したところがあり、その製品が「PCER24 Ryzen 7000 CPU用グリスガードブロック」なのである。
ただ、この「PCER24 Ryzen 7000 CPU用グリスガードブロック」は、Foxconn製のCPU固定金具だとヒートスプレッダよりもグリスガードの方が高くなってしまい、CPUクーラーを取り付けた際に適切にヒートスプレッダと接地しない問題が発生する。
これを防ぐにはCPU固定金具はLOTES製である事が望ましく、それを使っているメーカーのマザーボードを選びたいというのがある。
ただ…これってCPU固定金具を開いたときでないとどちらのメーカーのものかが判らないので、どうやって調べるべきかが問題。
さて、どうしたものか?

というわけで、いろいろな制約の中でマザーボードを未だ決めかねている。
UEFIの作り込みはどのメーカーも最近は進んでいるので、そのあたりでの差はあまりないとは思うのだが、どちらにしても事前情報があまりないのが問題である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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