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RTX3070 Tiを組み込む

メルカリで購入したRTX 3070 Tiが到着したので早速組み込んでみた。

恐ろしく神対応

昨日メルカリを利用して「ELSA GeForce RTX 3070 Ti ERAZOR」を運良くソコソコの価格で購入する事ができた事を書いたが、その商品が本日届いた。
昨日購入手続きしたにも関わらず、その後そのまま発送され、本日にはもう私の手元に届くという、噂に聞くメルカリのトラブルとは全く無縁の神対応の相手だったようだ。
到着した「ELSA GeForce RTX 3070 Ti ERAZOR」は、ELSAジャパン公式のオンラインショップから購入した黒箱のものだった。メルカリの商品記事にもそう書いてあったような…気もするが、その黒箱にビデオカード本体がそのままドンと入っていた。端子保護のキャップなどもちゃんと付いていて、実に良い状態のものである。
状態の良いモノが届いた!初めてのメルカリで高額商品過ぎたかな、と思ってはいたが、とりあえず問題無く事は済んだ。

早速入れ替える

GeForce RTX 3070 Tiが届いたので、早速メインPCのRadeon VIIと入れ替える事にする。
ただ、今回はメーカーが異なるビデオカードの入れ替えなので、まずグラフィックドライバを完全削除するところからはじめないと、後からトラブルの元になる。
という事で、まずはメインPCからAMDのドライバを削除する事からはじめる。
使ったのは「Display Driver Uninstaller」というフリーのツール。このツール、基本的にセーフモードで使用して、ドライバを削除して再起動させたりといった事が、ツール上で全てできるので、今回のようなメーカーの異なるグラフィックドライバを入れ替える時は重宝する。
「Display Driver Uninstaller」を使用して、Radeonのドライバを完全削除した後、PCをシャットダウン、物理的にRadeon VIIとGeForce RTX 3070 Tiを入れ替えるため、PCケースを空ける。
そしてRadeon VIIを取り外しGeForce RTX 3070 Tiを取り付けようとしたところ…ケースのGPUの自重を支えるステーツールが邪魔でGeForce RTX 3070 Tiが取り付けられない事に気づく。
…一瞬焦るが、ステーツールを台座ごと取り外し、なんとかGeForce RTX 3070 Tiを取り付ける。
ELSA GeForce RTX 3070 Ti ERAZORは、厚みは2スロット分しかないが、長さがRadeon VIIのリファレンスより長いという事がわかった。ま、判ったところで今更ではあるが。
何とか入れる事が出来たが…物理的に入れ替えたら、今度はPCを起動、ちゃんと動作するか確認しつつ、GeForceのドライバをインストールする。
すると…ここで嬉しい反応が来た。
モニタがG-Syncを検知したのである。Radeon VIIでは有効化できなかったHDRが有効にできるかもしれないという期待が高まる。後で設定を見てみるとしよう。
とりあえずドライバのインストールが完了した段階で、再起動する。

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久々にGTX 970に注目してみる

たしかまだ手元に持っていたハズ…。

試すなら手持ちのもので

オークションで入手したAW3821DWが、未だHDRに対応できずに使用しているという話は、ここ最近の当Blog記事でいろいろ書いてきた。
明確な理由はわからないが、おそらくはAW3821DWがG-Sync Ultimate対応でありながら、私のPC環境のGPUがRadeon VIIだからだと考えられた。どうもG-Sync Ultimateの制御下でHDRが制御されている可能性があるからだ。
オークションの出品者は以前の利用でHDRは有効化されていたといっていたし、HDMIでPS4 Proを接続した際もHDRが有効化されたので、モニタ自体の故障ではなくHDRにちゃんと対応している事を考えると、どう考えてもウチのPC側に問題があるとしか思えないのである。
なので、ウチの環境としてPCのGPUをNVIDIAのビデオカードにする事で、その問題の解決が図れるだろうと読んでいるのだが、この為に予算を投じてRTX 3070や3080を導入するのはリスクが高すぎると考えている。…そりゃ、7~10万円を投入するのだから、当たり前である。
ではどうにかして手軽に検証する事はできないか?
そこでいろいろ考えて見たのだが、実は以前、私はGeForce GTX 970を使用していたのである。
当Blogでもその時に記事を書いている。この時もオークションを利用したのだが、手違いでGTX 970を2枚も落札したのである。その後、結局はSLIを組む事はなかったのだが、17cmというショート基盤でありながら、当時はとんでもないコストパフォーマンスで高性能を発揮していたビデオカードである。
手違いとは言え…
このGTX 970を使う事で、G-Sync Ultimateに対応させて、HDRの可否を確認する事はできないだろうか?

G-Syncの仕様

GTX 970は現行のTuringから4世代前のMaxwellだが、G-Syncに対応しているのだろうか?
Wikipediaで調べて見ると、G-Sync、G-Sync Ultimate共に、GTX 650Ti Boost GPU 以上がその対応GPUになるようだ。
G-Sync compatibleという、FreeSyncやAdaptive Syncと同列の機能だとPascal以上のGPUが必要になるようだが、今回はモニタがG-Sync Ultimateのユニットをハードウェアとして内蔵しているので、Wikipediaで見る限り、GTX 970でもG-Sync Ultimateの機能を有効化できるようである。
また、GTX 970がHDRに対応しているのか? という事も調べて見た方が良い。もともとG-Syncはティアリングやスタッタリングを防止する機能なので、どちらかというとリフレッシュレートに関係するものである。HDRを含まないものだったのだが、昨今のG-Sync関係のサイトを見ていると、どうもG-Sync UltimateはHDRを内包しているような表記をしている。だからこそ、私が今回の判断に至ったワケで、G-Sync Ultimateに対応しないとHDRに対応しない可能性は十分考えられる。
あまり多くない資料から、GTX 970がHDRに対応しているかを調べて見た。

スクミゾーン
GTX9xxシリーズはHDRに対応しているのか、という話
https://skmz.one/?p=7832

こちらのサイトで、2017年に調べた内容が書かれていた。
これによると、NVIDIAの資料にも記載があるようだ。

NVIDIA DEVELOPER
Getting to know the new HDR
https://developer.nvidia.com/getting-know-new-hdr

これによると、Maxwell世代からHDRに対応しているようである。
まぁ、HDRだけでいうなら、Radeon VIIもHDRには対応しているのだが、G-Sync Ultimateのユニットによる制御が入るので、今回の私のケースではまずG-Sync Ultimateに対応するという事が優先させるのだろう。

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HDRにできない?

Dellの「AW3821DW」はDisplayHDR 600認証なのだが…。

WindowsのHDR設定

先日、オークションでDellの「AW3821DW」を落札、導入した話は当Blogでも書いた。その導入にあたり、モニターアームが強すぎて上手くいかなかったという問題もあり、決して全てが順調に導入できた、という事もないのだが、ここに来てもう一つトラブル…というか、私の想定していなかった問題が発生した。
今回、Dellの「AW3821DW」を導入したのは、10bitカラーの表示が可能になるという事、そしてリフレッシュレートが60Hz以上になる事、そしてHDRがサポートされる事の3つを期待しての事だった。
10bitカラーに関しては、リフレッシュレートを120Hzまでに止めて置けば可能になるという事はネットで調べてわかっていたし、実際にやってみたらそのとおり10bitカラーで表示され、画面から一段と鮮やかになったので、問題なくクリアされた。
リフレッシュレートはWindowsのディスプレイの設定から120Hzを選択した時点で、モニタ側も120Hzと認識して問題なくクリアとなった。
この2つが実現しただけでも、以前よりずっと鮮やかに、滑らかにPCモニタが表示されるようになったので、十分満足なのだが、問題はHDRだった。
Windows11では、ディスプレイの設定の中にある「HDR」の部分をONにするだけで、HDR表示は可能なのだが、その「HDR」をONにするスイッチは、モニターがHDRに対応可能なものである時に限られ、接続モニタがHDRに未対応の場合は、表示からして「未サポート」と表示され、スイッチが表示されない仕様になっている。
Dellの「AW3821DW」は、スペックとしてDisplayHDR 600認証を取得した、G-Sync Ultimateの認証を受けたモニタなので、私は難なくHDRにできるだろうと考えていたのだが、何故か私の環境ではWindows11の設定でHDRが「未サポート」と表示され、HDR表示ができない事が判明した。

G-Sync Ultimate

いろいろ試したが、結局HDR対応ができない状況が続いたので、私もいろいろ調べたりして、できない理由は以下のような可能性がある、と予想した。
Dellの「AW3821DW」は、ティアリング防止などの機能としてNVIDIAのG-Sync、それも最上位のG-Sync Ultimate認証に合格した製品である。
互換性に問題があってRadeonでは使えないのだろうだからGPUとしてはNVIDIA製のGeForceなどを利用する事を想定した製品だが、そもそもG-Syncだけでなく、Adaptive Syncという、VESA標準のティアリング防止にも対応しており、これがAMDのFreeSyncと同等機能になっている事から、NVIDIA製GPU以外でもこれらの機能を利用出来るようにしている。
だが、厳密にいうとG-SyncとAdaptive Syncは技術的には全く異なっていて、G-Syncはその機能を有効化するにあたって専用のハードウェアを必要とするシステムになっている。なのでNVIDIAのGPUがG-SyncであってもAdaptive Syncとして認証されるに際して、モニタそのものはAdaptive Syncに対応していれば、NVIDIAのGPU側でG-Syncのハードウェアを使用せず、ソフトウェア対応で機能を実現できるAdaptive Syncとして認識させるようにできている。
AMDのFreeSyncは、元々の技術がAdaptive Syncの技術と同等であるため、こちらは気にする必要が無い。モニタがAdaptive Syncに対応していれば、GPU側で機能をONにすれば事足りる。
今回、私が使用するAW3821DWでは、モニタはG-Sync Ultimate認証を可能にするモニタだが、PC側のGPUがAMDのRadeon VIIなので、G-Syncのハードウェアユニットは使用せず、Adaptive Syncとして機能が働くよう設定された。
実際、それだけでも格段に変わるのだが、問題は、このG-Sync Ultimateという認証には、HDRに関する技術的要素も内包しているため、専用ハードウェアを使用しない=HDR機能も有効化されない、という流れになった可能性がある。
つまり、この時点でHDRの設定技術に食い違いが生じており、モニタ側はG-Sync Ultimateのユニットを使用しないと理解していても、Windows11のOS側がG-Sync Ultimateが有効化されていないので、HDRに未対応、と認識している可能性がある。一応、Windows11側も、GPUはHDRに対応している事は認識しているはずだが、接続されているモニタからHDR対応可能の信号が届かないので、HDR対応ができない、と断定していると考えられる。
よって、私が使用するGPUをNVIDIA製のものにしない限りは、今の環境下でのHDR表示は、ちょっと厳しいと言わざるを得ない可能性が出てきた。

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AW3821DWという名機

現在考え得る私の最高の条件適合機。ただ…高いのが問題。

考え得る最高の性能

当Blogでは、結構頻繁に話題にする理想の液晶モニタの話だが、いろいろ考えを巡らし、今私が考え得る条件の中で最高のモニタは何か? を再び考えてみたのだが、価格を問わないという条件で考えて見ると、DELLの「AW3821DW」という結論に至った。
実はこの「AW3821DW」は、以前当Blog記事のコメントで薦められたモニタであり、当時の私も「AW3821DW」は最高のモニタだとしつつも、価格が問題という事で大々的に取り上げる事まではしなかった。
でも、紹介されたこの「AW3821DW」は、確かに私の探しているモニタの条件に、現時点で最適解を示している。
3,840×1,600ドットの解像度と、144Hzのリフレッシュレート、そしてDisplayHDR 600の対応を実現するという、確かに私の条件にほぼ合致する製品である。
今考えられる最高のモニタただ、価格がとびきり高く、DELL直販の価格で199,800円、割引価格でも162,255円と、最近のメインとすべきモニタ価格の倍以上の価格が設定されている。
もう一つ、非常に近い性能を持つモニタが「LG 38GL950G-B」というLG製のモニタがあるのだが、価格はLG製の方が少し安いものの、こちらはリフレッシュレートが175Hz、DisplayHDR 400対応と、方向性が異なる。但し、使用しているパネルは同じものだと考えられる(同じNano IPS仕様)のだが、もともとどちらの製品もリフレッシュレート120Hzにしないと10bit入力ができないので、私の場合はどちらの製品であってもリフレッシュレートは120Hzに限定してしまうと思われるので、それならばDisplayHDR 600対応のDELL製「AW3821DW」の方が、機能的には上、という事になる。

G-Sync対応だが…

DELLの「AW3821DW」は、そのハードの中に「G-Syncモジュール」が搭載されている。
この「G-Syncモジュール」だが、NVIDIA製ビデオカードで可変リフレッシュレートを可能にするユニットで、今まではこの「G-Syncモジュール」を内蔵したモニタではAMDのGPUでは可変リフレッシュレート機能である「FreeSync」は利用できなかった。
しかし、最近の「G-Syncモジュール」はそのあたりが改善されたのか、少なくとも「AW3821DW」ではAMDのGPUでも「FreeSync」として可変リフレッシュレート機能に対応するようになっている。
もっと詳しい機能的情報もあるのだが、それを説明すると難しい話になるので、ここでは割愛する。ただ、今まで私が避けてきたG-Sync対応のみのモニタであっても、この「AW3821DW」は問題なく利用出来るというところがポイントで、その影響は入力端子のDisplayPort、HDMIの両方に働く事が確認されている。
つまり「AW3821DW」であれば、NVIDIA製だろうがAMD製であろうが、その機能を全て利用する事ができる、と考えて間違いない。
今まで、G-Syncモジュールを搭載したモニタは価格が多少高くても比較的高機能で、欲しい機能に手が届いていたものの、AMD製GPUである事を理由に対象から外していたが、「AW3821DW」はそういった制限のない製品というところも高評価できるポイントである。

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27型ゲーミングディスプレイ

そろそろ普及してきたとも思うが、本命はまだこない。

DELLの27型WQHD液晶

DELLから、27型ゲーミングディスプレイ「S2721DGF」が発売された。価格は48,980円(税別)。
この「S2721DGF」は、最大165Hzのリフレッシュレートに対応している関係から、G-SyncやFreeSync Premium Proをサポートし、同時にdisplayHDR 400認証を取得している。
スペックを見る限り良い製品解像度はWQHD(2,560×1,440ドット)で、パネルはIPS方式、中間応答速度は1msと非常に高速なモデルである。
他機能として、表示色数は10億7,000万色、輝度が400cd/平方m、コントラスト比は1,000:1、視野角上下共178度となっている。気になる色域はDCI-P3を98%カバーしているので、HDR対応としては順当な対応と言える。
他にも独自機能として、暗部視認性向上機能の「ダークスタビライザー」やFPSカウンターなど、ゲーム向け機能を内蔵し、インターフェースもHDMI2.0×2、DisplayPort1.4×1、USB3.0×4(ダウンストリーム)、USB3.0×1(アップストリーム)、音声出力を備える。

IPSパネルでも高速応答

ここ最近発売される液晶のほとんどが、IPSパネル採用であっても中間色応答速度が1msと高速なモデルが多くなってきた。
これはようやくパネル自体が高速応答可能な時代に突入した、という事だと思う。
なので、60Hz以上の環境へ進むのはいよいよもってこれからという未来がようやく見えてきたという事ではないかと思う。
私の理想から言えば、4KでHDR品質というものが120Hzで表示されるのがスタートラインと思っているので、パネル、コントローラー、インターフェースの全てがそれ以上の性能を持たないと一つ先の未来には到達しないと思っている。
液晶テレビの世界ではそれらはもう実現している、という感じかもしれないが、PCはもっと厳格な規定で構成されている事が多いので、テレビより遅れていた感がある。
2020年の今の段階でこの様相なので、実際私が決め手と思えるような製品がスタンダードになるには、あと1年くらいは架かるのかもしれない。

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