予測外れたw

 昨日の未確認情報で、予測が一つ外れた。
 新型PSPはUMDディスクのアクセス速度をアップさせる機能があるという事からディスクキャッシュを持っていると思っていたのだが、どうやらディスクキャッシュではなく、メインメモリが今までのものより2倍多い64MB搭載という事のようだ。
 メインメモリの増加で格納データを増量し再読込を減らすという、その仕組みそのものはディスクキャッシュと同じ感じなのだが、メインメモリが多くなったという事はいろいろな部分で便利に使える反面、ディスクキャッシュよりもクリティカルに機能を限定しない分、確実に再読込の低減につながるかどうかはわからないかもしれない。
 今から出てくる新作ソフトはメインメモリが増量している場合の読み込みタイミングを設定してやればいいが、既存ソフトは当然そんな設定など成されていないし、かなり微妙な感じ。
 ディスクキャッシュならクリティカルに再読込低減になるんだけどね。


 ただ、メモリが低価格化している今の段階で64MBにした理由が私にはわからない。
 まぁコストを考えての事だと思うが、搭載するメモリチップを考えれば128MBでもよかったようにも思うのだが…。
 と、安易に考えてこれを書いていたのだが、実はここには大きな間違いが潜んでいる事を思い出した。
 まだ分解などされていないため、確実な情報とは言えないが、新型PSPはコストダウンのために相当カスタマイズされている可能性がある。
 私の記憶が曖昧であったため、念のためにネットで調べてみたのだが、初代PSPの頃から、SCEはCPUに混載DRAMの搭載を考えていた。
 つまり、一つのCPUの中にメモリを組み込んでしまい、半導体として1パッケージにしてしまうというものである。
 こうすることでコストダウンになるばかりか、高速なメモリアクセスが可能になるというメリットが生まれる。
 さらに消費電力にもずいぶんと貢献するだろうから、混載DRAMの恩恵はすべての方向にメリットを生み出すものと言える。
 ところが、いざPSPを発売してみると、そこには重要な半導体が2チップ搭載されていた。DRAMを外付けにしなければならなかったのである。
 こうなった理由は単純で、PSPのハードウェアがあまりにも高度で、できる事が大幅に広がり結局メモリを強化せざるを得なかったのである。
 つまり、1パッケージに入れ込むメモリは、32MBだと混載DRAMとする事ができなかったワケである。
 そして今、新型PSPがメモリを64MBにしてきたという事は、混載DRAMとして1パッケージにそれだけのメモリを搭載できた…と考えることもできるワケである。
 そうする事で、部品点数が減り、ケース内にも余裕ができ、薄型化が可能になった…と考える事もできる。
 もしそうであれば、新型PSPはメイン半導体のみならず、そのほかの周辺半導体も含めてカスタム化した可能性がある。
 このあたり、実際に製品が各所で確認できる状態になり、内部が公にならない限りはホントのところはわからない。
 だが、薄型化している事、メモリが増量されている事など考えると、可能性としてはかなり高いと私は見ている。
 SCEはCell Broadband Engineを65nmプロセスで生産しているハズだが、ひょっとしたらPS3の低迷によってそちらのラインに空きができ、PSPチップを65nmプロセスでシュリンクした可能性もある。
 どういった形になっているのかは全くわからないが、こういう可能性もまったくゼロという事もないだろう。
 何はともあれ、日本での新型PSP発売をぜひ実現してほしいものである。
 SCEAで発表されたといっても、SCEJで発表されたわけではない。
 ここはひとつ、正式発表を心待ちにしたい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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1 Response

  1. 武上 より:

     なんか今情報を確認したら、2007年9月から日米欧の3地域で発売する事が決定した模様。
     ま、予測通りと言えばその通りだが…あっけなかったw

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