Wiiの後継機

 6月に開催されるE3で任天堂がWiiの後継機を発表するらしい。
 この話自体は4月15日に各所でリークした情報だが、そのWiiの後継機(ここでは仮にWii2とする)のコントローラーに関する情報がリークしたため、それを交えてWii2がどんなものになるのかを現時点の噂で予想したい。
 まず、出ている噂をまとめてみる。
・Wii2はBlu-rayドライブを搭載
・最大1080pをサポートし、Blu-rayで映画とゲームの両方に対応
・コントローラーは6インチのHDタッチスクリーンを内蔵し、
 ゲーム機本体の映像をストリーミングで映し出すことができる
 コントローラーには2つのアナログスティックと十字キー、
 そしてトリガーボタンを装備
・性能的にはXbox360より少し上になる?
 仕様として3コアカスタムらしい
 (IBM PowerPC CPU、
 シェーダーver. 4.1 ATI R700同系 GPU、
 少なくとも 512MB RAMを搭載?)
・GameCube、Wiiとは上位互換
・2010年の第3四半期に世界同時発売
・Wiiを下取りに出すと安価でWii2を買えるサービスを計画
・任天堂は発売の一ヶ月前に大々的に発表する
 特に7番目は海外での話になるかもしれない。国内ではこのような形を取ったケースは一度もないからだ。
 それに最後は今の時点でも眉唾ものだ。本当に発売一ヶ月前に大々的に発表とか考えているなら、今の時点でこんな情報がリークするほど情報セキュリティは甘くないだろう。
 まぁ、あくまでも噂でしかないものだから、信憑性はないに等しい。だが、こういう情報が複数で見られる事から、大枠は外していない可能性もある。
 本体の性能は任天堂らしく驚くほどの事はないが、気になるのはやはりコントローラーではないだろうか。

 とあるサイトではこのようなコントローラーを予測している。
 …これ、テレビ画面見る必要がないな(爆)


 本体の性能からすると、Xbox360より少し上あたりというのは十分考えられるし、任天堂ならそのあたりに落ち着けてくるだろう事は容易に想像できる。
 そもそもWiiがあのようなスペックになったのは、半導体開発競争から外れた為でもある。
 当時はSCEがCell Broadband Engineを共同開発したり、MicrosoftがIBMのPowerPC系コアを複数搭載したりと、ライバルがどんどん高性能化していく流れについて行くのが大変だった経緯がある。
 Nintendo64、GameCubeで水をあけられた任天堂からすれば、そうしたライバルに同程度で対抗するのはかなり冒険でもあり、またどこまでのメリットがあるのかが見えにくい状態だったに違いない。
 そこで任天堂が採った選択がWiiのスタイルだった。
 本体の性能はGameCubeの上位程度にし、インターフェースで勝負した。結果は出だし有利で進み、一時は一人勝ち状態だった。
 だが、同時にそれは他社ハードより寿命の短いハードになった事を意味したワケで、それが今回の新型につながった。
 しかし、この選択はある意味正しかったように思える。
 未だ姿は見えないがPS4はPS2からPS3に移り変わった程の高性能化はしないだろうという見方が強いし、それはXbox360にしても同じである。
 ハードウェアとしては大きなリスクを伴えない事情が今の状況にはあるわけで、任天堂がここにきて新型を登場させる場合、ハードウェアとしてはXbpx360より多少上のスペックを持ってきても今のハードスペック相場がそのあたりにあるため、大きなリスクを伴わずに実装する事が出来る。
 おそらく基本的な構造などはWiiと似たような構造にするだろうから、ソフトウェア開発においても大きな変化を必要としないものにするのではないかと考えられるし、このやり方は任天堂らしいといえばらしい。
 それに6インチのHDタッチスクリーン搭載のコントローラーというのも、任天堂らしいといえばらしい。
 まるでニンテンドーDSをそのままコントローラーにしたような感じだが、このやり方だとそもそもテレビ画面を必要としない作りであり、ひょっとしたら3D液晶を搭載させ、テレビでは立体視できなくてもコントローラーで立体視にできる…なんて仕掛けを用意してくる可能性もある。
 任天堂がニンテンドー3DSを発売する時に「すべての環境で立体視対応にするのは、据置機では難しい。携帯機ならそれができる」と言っていたが、Wii2の方法ならそれも可能といえば可能になる。
 まぁ、こんなハードを作ったら価格はいくらになるんだ? という話にもなるわけだが、これらは全て噂の話である。
 実際には6月のE3まで待つしかないワケだが、今出ている噂だけでも実に任天堂らしいハードウェアになるのではないかという事が見て取れる。
 最終的にはどんなものが出てくるのか、また一つ楽しみとなるだろう。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. 関西の人 より:

    コントローラ一つで8000円くらいしそうな気がする…

  2. 武上 より:

    コントローラーの液晶パネルは本体の映像出力をストリーミングで受けるだけだから、そんなに高くはならないと思う。
    なのでメモリとかも最低限しか積んでこないだろうし、そもそも演算部をミニマムで設計してくるだろうから、コストにはものすごく気をつかってくると思う。
    ただ、コントローラーに6軸センサーとか付けた場合はそれなりの額に行ってしまいそう。
    新型の価格はニンテンドー3DSの25,000円という価格が一つの指標になるんだろうね。

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