KSRの夏場対策を考えてみた

 昨日、無事アルミホイール化したKSRだが、その動力性能の向上は体感できるものだった。

 気温の上昇と共にオイルの循環も良くなった…とも言えるが、交換前の往路よりも交換後の復路の方が明らかに向上していたのを体感できた以上、この差はやはり否定できないと思っている。
 だが、それと同時に一つ気になった事もある。
 それが熱問題である。
 KSRは空冷エンジンであるため、ラジエターというものがない。なのでエンジンの熱を冷却するものはもはやエンジンオイルしかないわけで、そのエンジンオイルの温度上昇をどうにかしない事には、長距離を走る不安要素は残る事になる。
 そのため、社外製ではあるがオイルクーラーなるものが発売されている。
 ラジエターのオイル版…と言ってしまえば乱暴だが、オイルの熱を放熱する面積を稼ぐパーツである。
 これはSP武川製のコンパクトクールAWだが、こいつをエンジンオイルの流れる経路の真ん中に入れてやればよい。
 で、そのパーツをひろさんに譲って戴いたので、私もあとはこのオイルクーラーさえあれば良いわけなのだが、こいつを取り付けるにはキャブをノーマルからVM26に交換してやらないといけない。
 しかも私の場合、VM26に交換するという事は、同時に左スイッチの交換も含める事になり、結果として結構大がかりなカスタムになる、というワケである。


 VM26自体もひろさんから譲ってもらったので、揃えるものは少ないといえば少ない。

 だが、VM26とエンジンを接続するマニホールドがまだ買えていない。
 探しているが、意外と見つからないので、はて、どうしたものか? と思案中。
 最悪、新品で購入する事も視野に入れて予算立てしてたりするのだが、そうして大がかりに考えていくと、さらに一つ上を考えてしまったりするのである(爆)
 というのは、オイルクーラーの取り付けの時にひとつ気にしなければならない事があるため。
 それがオーバークールという状態で、昨季の冬、私がさんざん悩んだ寒さによる始動性の悪さをさらに悪化させてしまう原因となる事である。
 これはオイルを冷やすオイルクーラーがその機能ゆえに問題となるケースで、冬場はオイルクーラーは不要なのである。
 だから取り外す…というのも面倒なので、冬場はこのオイルクーラーにオイルを通さないようにできればそれがベストなのである。
 で、それを温度で自動でやってくれる機能をもった優れものがある。
 それがSP武川製のマニュアルクラッチカバー&サーモスタットである。
 私の場合、このキットの他にプライマリドライブギアとサーモスタットが必要になるハズ。
 …ハズっていうのは、実はこのキットが普通に取り付けられるかまだ未確認だという事。
 というのも、私の購入したKSRは最初からマニュアルクラッチ化されていて、ノーマルの自動遠心クラッチそのものが最初からなく、しかしこのキットは自動遠心クラッチからの切り替えを想定している…と言うわけで、知人が購入したKSRのショップに確認したのだが、まだその返答が来ていない…というワケ。
 ま、おそらくプライマリドライブギアさえあれば問題なく交換できるだろうとは思っているが、今の所未確認である。
 このクラッチカバーにはオイルクーラー接続用の口が付いていて、それにオイルクーラーを取り付け、さらにサーモスタットを取り付ける事ができる。
 そのサーモスタットは一部が形状記憶合金で出来ており、油温70度以下ならオイルラインに蓋をしてオイルを遮断、油温70度以上ならオイルラインを解放してオイルクーラーへとオイルを導く仕組みなのである。
 これなら、冬場のオイル温度が上がらない時期でもオイルクーラーが取り付いたままでも問題はなく、非常に便利なのである。
 と、このクラッチカバーを購入するとなると…まぁ、予算はさらに膨れ上がるわけで(爆)
 いきなり取り付けるのは予算的に無理だとして…冬までに考えるか…。
 ま、クラッチカバーは現時点では別問題として、今はまずVM26とオイルクーラー、そしてMC28の左スイッチの取り付けが最優先。
 足りないものは前述したように、まずマニホールド、そしてオイルクーラーである。
 クラッチカバーを取り付ける事を前提に、クラッチカバーに対応したキットの購入を考えるか…と思っている。
 金はないが…多分大丈夫だろう…たぶん…。
 それにしても随分とKSRに金かけてるなぁ(爆)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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