今よりよい音を

 最近、耳が慣れてきたのか、自宅で使用しているDAC内蔵ヘッドフォンアンプの“Dr.DAC2”の音に何かしら手を入れたい衝動に駆られている。
 この記事を書いた時のようにオペアンプの交換とかも考えたのだが、それよりももっと実効性能がダイレクトに現れる事を考えたならば、ヘッドフォンかスピーカーを交換するのが良いのではないかという結論に至った。
 で、一番使用するのはヘッドフォンなのだが、私が今使用しているスピーカーも随分と古くなってきてしまっている。
 今使用しているのは、BOSEの“Media Mate II”というPC用スピーカーで、その限定版の青色バージョンを使用している。この限定版は、御殿場のアウトレットモールにBOSEが直営店を出した時の記念モデルで、一般販売のアイスブルーとは異なる、真っ青なモデルである。御殿場にBOSEの直営店を出したという時期から考えも分かる通り、もうかなり古いモデルと言える。
 このモデルを超えるスピーカーは数多いが、選ぶスピーカーとしてモニタースピーカーを選ぶと絶対に問題が出る事は分かっている。それは私の居住空間に合わないという事。モニタースピーカーはピュアオーディオの基本中の基本だが、一般的な住居で何の構想もなしにモニタースピーカーで音を鳴らすと、本来のピュアさが邪魔をして音が貧弱に聞こえてしまう可能性が高い。ヘッドフォンならいざ知らず、スピーカーとなるとモニタースピーカーはその環境そのものを選ぶ事が多いといえる。
 なので、ある程度味付けのあるスピーカーが普通の住居には向いていると私は考えている。
 そこで私がベストとして選んだスピーカーは…

 BOSEのM3だったりするのだが…コレ、限定的に復刻される事はあっても、基本的にはもう生産終了品。現在は廉価品ともいえるM2があるが…あらゆる部分で廉価してるという感じでどうも…。
 このM3、こぶし大の大きさでありながら、信じられない重低音を響かせる逸品で、あらゆる所で私のニーズに合うものなのだが…入手は難しいのが実情で残念な感じ。
 そこでいろいろ調べ直したところ、もう一つの候補として有力な一品が浮上した。


 それが同じBOSEの“Companion 20 multimedia speaker System”(以下Companion 20と略)である。

 大きさ的にはM3よりずっと大きいのだが、M3はノートパソコンなどに合う大きさと考えれば、このCompanion 20はデスクトップに合うサイズと言える。
 低音の再生能力的にはM3よりもずっと安定したものがあり、大きな筐体…といってもPCデスクの上に乗っかる程度の筐体で、コレでもかという低音が響いてくる辺りは、明らかに出てくる音に味付けがなされてると言えるだろう。
 一般家庭で感じる良い音、という意味ではかなり最適解になるのではないかと思う。

 ただ…価格はM3から比べて安いといっても33,600円。
 絶対価格として出せる金額かというと、ちょっと考えてしまう金額なのは仕方のない所。
 それにこの価格を出すとするならば、ヘッドフォンでもちょっとしたモデルが買えてしまう。
 さて、どっちを取るべきか…。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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