HDMIキャプチャーはできたが…

 昨日購入した機材を接続し、PS3映像がキャプチャーできるかどうか、またマイクミキシングができるかどうかをテストしてみた。
 テスト…といっても、できなきゃ困るわけだが、基本“行き当たりばったり”な生き方が私の道であるため、入念な下調べなどはしていない為、買ったはいいが使えなかった、なんて事はよくある話。なのでテストしてみて問題が発覚し、そこからまた機材を投入なんて事もよくある事だったりする。

 今回は映像系と音声系の2系統での新機材投入なので、まずは構成を整える所からはじめてみた。
 まずは今までの構成はというと…

 こんな感じ。
 まずモニターの入力2系統でPCとPS3を接続し、PS3の音声は光デジタルでDr.DAC2へと接続している。PCの音声はDr.DAC2のUSBサウンドデバイス機能で接続し、マイクはPCの内蔵チップセットのマイク入力で接続している。
 これによって、PCからの出音はすべてヘッドホンで聴きつつ、自分の声のみをマイクから入力する事が可能になる。ヘッドセットで出音とマイクを同一にしている場合、PCの音がマイクに混入するケースがあったりするのを、ヘッドホンで防ぐ事が可能になるというメリットがある。
 だが、これだとDr.DAC2の音とマイクの音をミックスさせる事ができない為、今回の機材投入となったわけである。


 で、今回考えた構成は…

 こんな感じ。
 PS3の映像をPCにHDMIで取り込みつつ、スプリッターで分配しモニターに接続するが、今回はPS3の音声出力はHDMI経由にし、PCに映像と音声を同時入力させている。
 Sound Blaster Digital Music Premium HD(以下SB DMP HDと略)にPCのサウンドデバイスを専任させ、SB DMP HDから光デジタル出力した音をDr.DAC2に入力、そのままスピーカーやヘッドホンに繋げ、マイクの入力もSB DMP HDへ再生リダイレクトで行う、という構成である。
 当初、Dr.DAC2をUSB接続したままで何とかならないかと考えたのだが、Dr.DAC2ではマイクと音声をミックスさせる事はできないし、何よりDr.DAC2はUSBによるサウンド入力よりも光デジタル入力の方が高音質になる、という話らしいので、Dr.DAC2のUSBサウンドは引退していただき、SB DMP HDの出力をよりリッチにする為の仕事をしてもらう事にした。
 結果から言うとこの選択は大正解。前の音もクリアな音だったが、今回の構成の方が遙かにクリアかつ繊細な音になった。おそらくSB DMP HDの出音も高音質で、それをさらに高音質な経路でDr.DAC2に入力された事が原因かもしれない。

 だが、この構成で一つ問題が出た。マイクが認識されないのである。再生リダイレクトでSB DMP HDのデバイスの認識はしているのだが、接続したマイクが通信デバイスとして認識しない。いろいろな事を試したがダメで、ネットで調べて見たら…アップデート必須という事らしい。
 というか、アップデートしなきゃデバイス認識しないってのはどういう事なの? と思いつつ、アップデートしてみたところちゃんとマイクを認識した。事なきことを得たとはいえ、何とも後味の悪い解決である。

 Skypeのマイクテストは概ね終了したが、あとは実際にSkypeで会話してみるまではわからない。それは今後継続テストを行うとして…今度はHDMIキャプチャボードである。
 このキャプチャボードは結果から言うとさらなる困難を迎えることとなる。
 まず…付属ソフトをインストールしたところ、再起動後にいきなりDLLがないと警告され、インストールした付属ソフトを起動してみれば問題多発。全く起動できるような状態にはならなかった。
 そこでネットでも安定ソフトとして認知度の高い“アマレコTV”をインストールしてみた。
 コーデックが有料とあったが、まずテストしてみたところ…こちらはこんな感じになった。

 PS3が無事認識された。
 解像度は720pであるため、等倍表示させるとPCモニター上に1280×720ドットのエリアにキャプチャ映像が表示される。フレームレートは59.94fpsで、事実上の60fpsである。
 この状態でPS3の操作は全く問題なく、またtorneの映像も全く問題なく表示された。
 問題はこの状態で録画できるか? という事だが、残念ながらまだ何か問題があるのか録画しようとすると“acmStream open”というErrorが表示され録画できなかった。
 おそらく設定に何かしらまだ食い違いがあるのか、あるいはもっと致命的な問題があるのかもしれない。

 それと、アマレコTVのグラフ3タブの“ミキサー”をONにしてマイクの音とPCの音をそれぞれ“再生リダイレクト”および“HDMIキャプチャボード”に設定してやると、なぜかErrorが出てしまう。

 もうね…意味がわからん orz

 とりあえず、何とかここまでこぎ着けた。
 PS3の取り込み映像ではなく、PC画面の配信はまだテストしていないため、一度そちらを試してみて、テスト配信できるか今度は検証してみようと思っている。
 それにしても…私の環境は驚くほど特殊な環境とは思っていないのだが、上手くいかないものである。
 果たして上手くいくのかどうか。
 動画配信までの道のりは遠い…。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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