新生FF14は変われるのか?

サービス開始前はかなりの期待が集まったFF14だが、そのサービスが始まってすぐに、いろいろな問題が表面化、結果、こんなつまらないゲームはFFではないというユーザーの全く以て素直な意見があふれ出し、スクウェアエニックス自体がこの問題に真っ正面から立ち向かわねばならなくなって既に1年が経過した。
私も開始当初は「これは問題だ」と思ったし、この複雑さはTRPGのルーンクエスト(※)を電子化し、全ての事細かい事をユーザーに強いるシステムだと感じた。
何しろ、キャラクターの下着にまで耐久力が設定されていて、それを逐一修復したりしなければならなかったのである。
しかもキャラクターの見た目も個性を発揮できる部分が少なく、これならFF11を続けていた方が面白いかも…と思ったFF11からの移行組みも多かったのではないかと思う。
この為、私は開始1ヶ月程度でプレイを中断、その後私はネットゲーム難民へと姿を変えた。結果的に継続していたMHFと、PS3のGT5、その後はデモンズソウルとプレイゲームを転々とする状況が今まで続き、昨今はWizardry Onlineを始めた所である。

この異常事態に開発陣は大胆且つ抜本的なシステム変更を行い、現在ではほとんど最初の面影はなくなっているようだ。
そして今回、公式にスクウェアエニックスから新生FF14に対する意思表明が行われた。

コレによると、今までのアップデートによって大幅に変更されたシステムなどを踏まえた上で、2011年11月下旬~12月上旬に無料期間を終了し、それ以降は課金が再スタートする、としている。スクウェアエニックスとしても、そろそろ苦しくなってきた、という事だろう。
また内容についてはパッチver1.19のプレイレポートがこちらの記事に掲載されている。読んだ限りで分かることだが、初期とは大幅に変わっているどころの話ではない変わり様だ。
ココまで変わってくると、また始めてもいいかなぁ…と思わなくもないのだが、今、この状況下での再スタートとなると、私的に問題があったりする。


それがWizardry Onlineの存在である。
Wizardry Onlineは基本プレイ無料のアイテム課金制度を取ったMMO+MORPGで、その作りはFF14から比べてかなり雑ではあるものの、根本的な面白さを兼ね備えたゲームだと感じている。
ハッキリ言ってしまうなら、FF14は確かに細やかな部分まで作り込んであり丁寧だという事はよく分かるものの、Wizardry Onlineの潔すぎるアイテム課金制度の前に、果たしてその魅力が伝わるのか? というところに問題があるのである。
Wizardry Onlineは、そのデモムービーやイベントシーンの作り込みは恐ろしいほど粗雑で、またグラフィックレベルもFF14と比べたら悲しくなるぐらいの出来だが、アイテム課金という制度からプレイする敷居の低さは想像するよりずっと低い。そのため、ほとんどの人が気軽にプレイに参加する事ができ、またパーティプレイの面白さを実感できるゲーム内容となっている。
FF14は確かに美しいビジュアルとFFというブランドに支えられたゲームだが、現時点で私がこの両者を天秤に掛けた場合、残念だがFF14が重きを得るとは考えにくい。FF14も月額料金が1,500円程度と安く設定はされているものの、その1,500円分をWizardry Onlineのアイテム課金に使った場合、どっちが良いのか? と考えると何となく「Wizardry Onlineでいいかなぁ…」と思わせる所がある。
それにWizardry Onlineは毎月1,500円を必要とする事もない。買うアイテムを考え、最低限必要なものに絞り込めば、0円プレイも可能になったりする。
今のご時世、ユーザーとしてどっちが得かと考えると、FF14の選択肢がどんどんと小さくなってしまうのではないだろうか?

もっとも、この私の考え方と反する考え方を持つ人もいるだろう。
月額料金として1,500円は上限金(一部キャラクターを追加した場合は除く)であり、それ以上は必要としないのだが、アイテム課金は時と場合によってそれ以上の出費を招く事もある。
それにFF14はアクションと言いつつもWizardry Onlineよりはアクション要素が少ないのも事実で、アクションが苦手な人であればFF14の方が向いているとも言えるし、何と言ってもWizardry Onlineは“キャラクターがロストする可能性が確実にある”というシステムである事も、プレイする人を選ぶ要因である。
だからFF14にもメリットはある。
あとは個人がどちらを選ぶか? という事である。或いは両方選択肢から外れる…なんて事もあるだろう。

こういう状況を見ていくと、私もそろそろプレイしているオンラインゲームに対する考え方を改める時期に来ていると感じている。
今プレイしているゲームを見直し、今後時間を何に使っていくか? と考えれば、もう見直す時期に来ている事は間違いない。
まずは…今もって課金しているMHFの見直しから始めるしかないかもしれない。
プレイして既に2年近く経過しているが、そのアクションの高さは理解するものの、些か飽きてきた所もあり、変わり映えしないスタイルはその思いをより強くさせるだけになっている。
とりあえず10月中にそうした考えをまとめ、今後の展開を考えていこう。
FF14がその中に残るのか、それともどうなるのか…ある意味、自分の中でも見物である。

※TRPG「ルーンクエスト」
個人的にこのゲームほど良く出来ているゲームはないとすら思っている。
システムはTRPGとしては非常にこなれているベーシックシステムを採用しているが、そのシステムをさらに細分化、より細かいアクションをシステム的に可能にしている所は絶賛できるシステムである。またその独特の世界観は指輪物語にも劣らないと私的には思っている。なので、文中の表記では誤解されるかもしれないが、決してルーンクエストがつまらないという事ではないのでご注意されたし。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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