(function() {function signalGooglefcPresent() {if (!window.frames['googlefcPresent']) {if (document.body) {const iframe = document.createElement('iframe'); iframe.style = 'width: 0; height: 0; border: none; z-index: -1000; left: -1000px; top: -1000px;'; iframe.style.display = 'none'; iframe.name = 'googlefcPresent'; document.body.appendChild(iframe);} else {setTimeout(signalGooglefcPresent, 0);}}}signalGooglefcPresent();})(); いよいよUltrabookの時代がくるか? | Angel Halo | 2024

いよいよUltrabookの時代がくるか?

 2011年、IntelがUltrabookというカテゴリーを発表した。
 現在のノートPCとタブレット機器の性能・機能を兼ね備え、薄型軽量で洗練されたデザインでありながら、極めて高い応答性とセキュリティー機能を実現する…という、言葉で書くと何でもアリな内容だが、そういうコンセプトを持ったPCという名目となっている。
 このUltrabookの定義だが、いくつかある。

・プロセッサは第2世代以降のCore iシリーズ(Ivy Bridge以降)
・高さは14型以上の場合は21mm以下、14型未満の場合は18mm以下。
・バッテリー駆動時間は5時間以上。8時間以上が奨励されている。
・I/OはWi-Fi機能のみが必須。
 Ivy Bridge世代以降はこれに加えてUSB3.0への対応も必須。
・Rapid Start Technology等の搭載によるハイバネーション状態からの7秒以内の復帰の実現。
・Smart Connect Technologyの搭載(Ivy Bridge世代以降搭載モデル)。

 タブレットPCをより強化したような内容も含め、従来のノートPCを完全に置き換える内容である。
 ちなみに、この内容で進めるのはいいとして、以前ネットブックとして売られてきた製品の位置づけについては、Intelはその後を言及していない。
 つまり…私が思うに既にIntelはネットブックを黒歴史にしようとしているのではないかという感じである。
 もちろん、普通に考えて黒歴史にはならないハズではあるが、Atomのデスクトップ向け後継コアが2009年以降に登場していないのは、Atomの演算力では通常のノートPCを快適に動作させるには辛いという事と、性能対消費電力のバランスから言ってIvy Bridge以降の世代で十分なパフォーマンスが得られると踏んだからかもしれない。
 ちなみに現在のAtomの活躍場所は完全にスマートフォンやタブレット向け、或いは家電等への組み込み向けとなっている。Atomの戦場は既にステージ変わりしてしまっていると言える。


 実際、登場し始めたUltrabookの性能はすこぶる良い感触という話が多い。
 5時間以上稼働するノートPC、しかも薄いとなると、今までならその性能に「?」が付いてしまうが、搭載コアは仮にもIvy Bridgeである。しかも7秒以内にハイバネーション状態から立ち上がる即応性は、使う者にストレスをあまり感じさせないと言える。
 私が長年望んでいた性能が、今ようやく形になった…そんな感じである。

 ただ残念なのは、Ultrabookの定義に反してしまうが、VAIO U101のようなコンセプトモデルが登場していないのは私的にとても残念である。
 大きさとしてA4ファイルサイズ程度、厚みが21mm以下…というのが今の主流のようだが、個人的には厚みはそこそこあっても、全体の大きさをもっと小さくしたモデルが欲しい所である。
 また、同じくSonyから発売されていたVAIO
PのようなタイプもUltrabookの定義から外れないものが製造可能だが、現時点でコンセプトが出ていない。かなり個性的なモデルではあるため、世界
的需要がないのかもしれないが、一定の需要はあるのではないかと思う。
 そう考えると、今回のUltrabookは実に無難な線でまとめた製品群しかないわけで、おもしろみに欠ける。

 性能としては申し分ないものを手に入れたUltrabookだが、各社の棲み分けが非常に付けづらい状況ではないかと思う。
 恐らくはAndroidタブレットや、iPadなどとも違い、それでいて従来のノートPCとも違うカテゴリーという位置づけにしたいのだろうが、使用す
る側の一番の要望は、Androidタブレットレベルの駆動時間と可搬性、そしてノートPC並の性能、とこの二つの両立したものであり、それ以外は特に気
にしていないものと思われる。
 しかしUltrabookの定義内にサイズの定義があるだけに、その形状をある一定に特定してしまう部分があり、独自性に縛りを設けてしまっているように思う。
 もし、プロダクトとしてユーザーにもっと訴求していくつもりなら、自由度はもっと広くすべきだろうし、個性的なモデルで勝負すべきだと思う。
 おそらくAppleは、次世代Macbookでそういう野心をもってWindows勢を切り崩しに来る…のではないかと思うのだが、ジョブズ亡きAppleがそこまでやってくるかは、まだ分からない。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で
Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

2 Responses

  1. ひろ より:

    初期型のVAIO Uは仕事で使ってました。スペックは低かったですがカバンに放り込めて便利でした。。。
    自分ももっとフットプリントの小さなUltrabookをラインアップしてほしいかな。薄型も良いけど、持ち運ぶ場合はフットプリントのサイズも気になるんで。

  2. 武上 より:

    筐体の小さなPCの需要というのは、どうも日本固有らしくて、世界的な売上に繋がらないのだとか。
    まぁ…欧米人の手のサイズに合わないのだろうと思うし、そもそも欧米人はモバイルの考え方が日本人とは違うようで。
    私も元々VAIO U3の所有者なんですよ。あの使い勝手の良さは使った人でないとなかなか分からないと思います。
    ただ、U3の後に出てきたU101の洗練されたデザインを見たときにショックでしたけどね(爆)
    あとVAIO Pも個人的に欲しかった形。
    元々テキスト書き用途でOASIS Pocketとか、sigmarion2とかも使ってたので、その延長上のデバイスとして魅力的でした。
    そういったキワモノ(?)Ultrabookが出てきてくれれば面白いんですけどね。

ひろ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。