やはりビデオカードの問題なのか?

 昨日Blogに書いたFinal Fantasy XIV(以下FF14と略)だが、やはり私の環境だとトラブルが頻発した。以前にもあった事だし、PSO2の時にもあった事、そしてそれらが共通して起こりうる現象で、原因の特定は予測ながらも共通している事もわかっている。
 それは私が現在しようしているビデオカード、GIGABYTE製のGeForce GTX 560Tiチップの“GV-N560SO-1GI”という現在取り扱い終了となっている製品である。
 このビデオカードは何と通常のリファレンスカードと同じ消費電力でありながら動作クロックをGPUコア822MHz→1GHz(21%UP)、メモリクロックを4,000MHz→4,580MHz(14.5%UP)にまで向上させたモデルで、発売当初から需要と供給が整わない、人気ビデオカードであった。
 使っている当初は特に大きな問題など感じなかったのだが、どうも途中でOS側がビデオカードドライバーの反応がなくなったとしてドライバーの再起動をする事があり、さらに時々ながら画面描画が崩れ、ビデオ表示が反応がなくなり、そのままOSが落ちる、という現象を引き起こし始めた。
 いろいろネットで調べて見ると、どうも原因はこのビデオカード側にあるようで、同じGeForce GTX 560Tiを搭載した別メーカー製品ではこのような事が起きていない事が判明した。
 なので、良いビデオカードではあるが、別の安定したカードへの切り替えをしなければな…と騙し騙し使っていたのだが、FF14では“DirectXがグラフィックデバイスを見失ったため強制終了しました”という内容のエラーが出て、ゲームが進まないという状態が頻発、少なくともプレイがマトモにできない状態を確認した。ちなみに他の理由でこのエラーが出ている人がいるのだが、私の場合、この問題がエラーが発生したとき、ほぼ100%の確率でOSもビデオドライバを再起動するというエラーが表示されていたため、原因はビデオカード側にあるものと予測している。

 そこで…とうとう私も緊急措置としてビデオカードの交換を敢行することにした。
 搭載チップはGeForce GTX 670である。


 購入したのは、ZOTACの“ZTGTX670-2GD5R001”という製品で、性能はNVIDIAのリファレンス通りのものである。
 最近はオーバークロック品も多いのだが、あえてオーバークロック品にしなかったのは、消費電力を抑える為と、安定した動作を得るためである。

 オーバークロックしなくても、少なくとも今の560Tiよりも上のレンジで動作する事は間違いないし、消費電力から言っても今のビデオカードと同等かそれ以下で動作する。
 追加電源も6ピン+6ピンで、リファレンス通りなら消費電力は170w以下。
 実に真っ当な製品である。

 GeForce GTX 670は基板の長さが680に比べてかなり短い。どういう理由でこの大きさの基板になっているのかは解らないが、とにかく短いのに、空冷ファンが大きい。
 GeForce GTX 680よりも動作クロックは低く、それでいて消費電力も20w以上小さい事を考えれば、それだけ発生する熱も小さい…とスペックからは読み取れるが、おそらく実測値では680とあまり変わらない消費電力と発熱量ではないかと考えられる。それなのに…カード長が短いというのは、どういう理由なのかがよくわからない。

 ちなみに性能はというと、ネットでの他サイトの計測だと、680の10%弱下というのが大体の性能。但し、より処理が重くなる条件下だと20%近く下回る可能性はある。
 ほとんどのケースで見た目若干下回るかな? ぐらいの感覚で見えるだろうから、今の私からすれば十二分なスペックである。

 ここら辺は考え方一つである。
 今回、私がこのビデオカードを選択した理由は、その価格にある。
 680の価格が安いモノで5万円弱、660Tiの価格が安いモノで3万円弱だったのだが、この“ZTGTX670-2GD5R001”は私が買った価格が33,970円と、660Tiの安いモノとの価格差でも5,000~6,000円程度であり、上の680との価格差で言えば14,000~15,000円の価格差だった。
 オーバークロック版などを視野に入れれば、もっと価格差も変わってくるのだが、コストパフォーマンスとして見たとき“ZTGTX670-2GD5R001”はかなり良い、と判断したため購入を決めた。
 当初は660Tiを購入しようと思ったのだが、この価格差なら一つ上を狙ってみるか? と判断したのである。ちなみに660Tiのオーバークロック品だと、670を僅かに超える性能を示すものもあるが、同時に消費電力はさらに上回り、上昇する性能と消費電力のバランスが良くないという事も解っている。さらに660Tiのオーバークロック品の価格は32,000円クラスにまで跳ね上がる為、コストパフォーマンスから言っても今回の買い物は決して悪い買い物ではない、と判断した。

 と、ココまで如何にもコレなら大丈夫!という事で記事を書いているのだが、実はFF14は64bit環境では問題が多く、特にDirectX9を使用していることで強制終了が多発する事が報告されている。
 …つまり、私がこのビデオカードに交換しても、同じような問題が起きる可能性はまだまだ続くわけで、ひょっとしたらDirectX9が原因で今のビデオカードも問題が起きている可能性も否定はできない。
 ただ、今のビデオカードでグラフィックドライバが落ちて画面が崩れるという現象は他の560Tiカードではあまり聞かない問題であるため、今よりは安定するだろう、という予測はしている。
 どちらにしても、今よりはマシ…という程度かもしれないが、まずはGeForce GTX 670で様子を見たいと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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