ZONE OF THE ENDERS 改善版がベスト盤で

 私はKONAMIの小島監督の作品が好きである。
 これはKONAMIが好きというよりも、小島監督個人が好きという意味ではあるのだが、その小島作品の一つのZONE OF THE ENDERS(以下ZOEと略)という作品がある。
 純粋に小島監督が監督として参加している作品ではないのだが、小島監督の色が濃く出ている作品の一つである。
 ZOEはいかにもCGですと言わんばかりの作り方だったが、その続編であるANUBIS ZONE OF THE ENDERS(以下Anubisと略)は、デモシーンにアニメーション(サンライズ制作)が使われ、よりロボットアニメの色が濃くなった。個人的にはその選択は正しかったと思うし、それによってキャラクターがさらに個性的になったと思う。

 そんなZOE、Anubisが1本となってPS3にHD版としてリメイクされたのが2012年10月25日だった。
 価格も4,000円を下回る価格だったため、購入する気マンマンだったのだが、特典版とかいろいろなエディションが存在していて、プレミアムモデルの購入を迷っていたら、購入するタイミングを見失い、結果、今まで買わずにいる。
 だが、今回買わずにいた私にとって、これは「買え」という神の啓示とも思える情報が飛び込んできた。ベスト盤の発売である。

 実は昨年発売されたHD版は、フレームレートの低下やグラフィックスのクオリティなどに問題があり、ユーザーの一部から様々な指摘があった。せっかくのHD版なのに…というユーザーの思いがそれほど強いという事なのだが、今回、ベスト盤発売にあたり、それらを改善した改善ベスト盤が発売される事となった。

 ベスト盤である以上、その価格はさらに安くなっている。
 パッケージ版で2,480円、ダウンロード版なら1,980円と2,000円を下回る価格になった。これはお買い得と言う他ない。

 ちなみに昨年HD版を購入した人には7月25日から無料で修正パッチが公開されているため、それを適用すれば今回の改善版と同等になる。


 この修正によって改善されたのは、パフォーマンス、被写界深度表現、色再現性、エフェクト表現などで、かなり見違えるほどの変わりようである。
 もちろん、良い意味で、である。
 その中のパフォーマンスの改善を載せてみる。

 見て分かる通り、動きが全く異なるぐらい滑らかになっている。
 公式サイトではそれらが詳細に解説されているため、気になる人は目を通してみるといいだろう。

ZONE OF THE ENDERS 公式サイト 改善説明
http://www.konami.jp/zoe_hd/jp/best.html

 今まで買わずにいた私にとっては、これは買わねばならないだろう、と思わせるだけの改善をひっさげての再登場だ。
 もし、私と同じように買っていないという人は、ぜひこのベスト盤の購入をお勧めしたい。私は…今抱えている問題を解決したら購入しようと思う。

 ただ…そうなると気になるのはパッケージ版が良いのか、それともダウンロード版がよいのか? という事になる。
 正直、PS4はPS3とは非互換であるため、どちらでも問題はないと言えるのだが、PS3ソフトを何らかの形でPS4でプレイ可能にする(クラウドストリーミング対応の可能性大)事が既に言われている為、ダウンロード版を購入する方が、来たるべき時の対応が楽かもしれない。まぁ…それだけHDD容量が必要になるわけだが。

 どちらにしてもリーズナブル&ハイクォリティなベスト盤の登場は喜ばしい事である。
 気になる人はぜひ検討してほしいゲームである。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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