バンパーをぶつけた時は…

車に乗っていると、よほど運が良くない限り、必ずいつかは事故に遭遇する。
これだけ車が走っているのである。自分が安全運転でも、相手側が飛び込んでくる事だってあるのだから。

樹脂バンパー時代の利点

昔の車は、ぶつけても本体に影響を及ぼさないように頑丈なバンパーが取付けられていた。
しかし、イマドキの車はバンパーがボディの一部になっていて、本来のバンパーの意味とは異なるものになってしまっている。
しかも樹脂製のバンパーが大半で、その樹脂の上にボディと同じ塗装が施されている。
塗装は意外と強く乗っているため、相当のアタリ方をしない限りは塗装は無事である事が多いが、樹脂製パンパーは思いの外、簡単に凹んでしまう。
だが…この凹み、実は意外と簡単に直ってしまうのだ。

ネットで、ふと気になった記事を見たところ、この動画が紹介されていた。
凹んだ樹脂パンパーにドライヤーで30分ほど熱を加えつつ、裏側から押し戻すと、元の形に近い状態で復元するのである。
考えてみれば当たり前の事なのだが、樹脂に熱を加えて軟化させてやれば、元の形に戻すのが容易になる、という事である。
しかも、この方法はほぼプロの修理と同じやり方。プロは流石にドライヤーで30分も熱を加えたりせず、バーナーを使用するようだが、流石に素人がバーナーで熱を加えるのは危険が伴うため、堅実にドライヤーでやった方がよさそうである。
昔のような頑丈な金属製のバンパーではできない事だが、現代車の樹脂製バンパーであれば、このような方法で修理できてしまう。有り難い時代になったものである。

修復率70%ほど

ただ、この方法を採ったとしても、修復率は70%ほどと思った方がいい。
先程、塗装は意外と強く乗っている、と言ったが、実際には剥がれる事もあるだろうし、特に樹脂パンパーの折れ曲がりの強いところは、その折れの形が若干残る事もある。
あくまでも大凡みた感じで直る、という事であり、完全に修理できるというわけではないので、そのあたりは注意だ。
プロの場合、この折れが若干残るところにパテを盛って全体の形を馴染ませ、その上から再塗装するため、そうした痕が残らないワケだが、素人でそこまでするのは中々にして難しい。
また、塗装が剥がれたならその部分にリペイントする必要があるが、この塗料もおそらく綺麗に修復するのは困難を極めるはずだ。前述のパテ上の再塗装と同じだ。
色味が微妙に異なる、なんてのは当たり前の話だし、元々が焼付塗装だから、上から塗った塗装が完全に焼付塗装に馴染むかというと、それは難しい話だ。
プロが修復すればそれなりの見栄えになるだろうが、素人が塗装の修理を行う場合は、プロのようには行かないという事は大前提と考えるべきだろう。

それでもザッと見て目立たなければ良い、というのなら、この修復方法で修理費をかなり浮かせる事はできるだろう。
但し、安全性に関して言うともちろん一度凹んだ実績のあるバンパーであるため弱くなっている、と見るべきだ。
そのあたりを考えた上で、どちらが良いか検討すべきだろう。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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