まさかのWindowsXPへの対応

先日、Internet Explorer関係の脆弱性で危険にさらされるという問題が露呈した。
その件でまさかの対応が行われた。

まさかの公式サポート

数日前の記事に書いたVGX.DLLの問題、素人には当然の事ながら難しいし、ベクター描画って言われてもチンプンカンプンで…という人も多いと思う。
もちろん私だって全部理解しているわけではないし、今回の問題は理解できる人が悪意に満ちている時に起こりうる脆弱性で、それが実際に発症してしまったから問題になった。
この件があまりにも大きく取り沙汰され、日本マイクロソフトに想像を絶する形で問い合わせが殺到したらしく、緊急に、つまり定例外で更新プログラムがマイクロソフトより公開された。

この話が出たとき、ああ、Windows Vista以降の対応を緊急にやったという事だね…と思っていたのだが、なんと、今回はWindowsXPに対しても更新プログラムが提供されるという話を聞き、この問題が如何に大きな問題であり、そして周辺に理解されない難しい問題だったかという事を再認識した。

日本のセキュリティーチーム
http://j.mp/1fXoP5q

そして今回の問題で、如何にネットを使っている人々のPCの理解と認識が低いかという事も露呈した。
日本においては諸外国と比較してもかなり低い理解度ではないかと思ってしまうほどで「そもそもIEって何?」というレベルの話まで出ている。

笑ってしまう話が実は真面目に現実的

当初、この記事を読んだとき、どこまで本気な話なのか? という事を真剣に私は考え込んでしまった。

impress Internet Watch やじうまWatch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20140502_646823.html

IEという言葉がInternet Explorerの略語だという事を理解していない…という事にも驚きだが、これはまぁ、まだ解る。だがそのInternet Explorerって何? という人もいて、IT系(と言える程のものではないと思っているのだが…)に詳しくない人たちがかなりカオスな状況になっているらしい。

前述リンク記事内にもあるが、このリンク先を読むと、そのカオスっぷりが凄まじく、こんなので世の中いいのか? とちょっと不安になる。

深刻な脆弱性が見つかったInternet Explorer(IE6~11)を巡り全国各地の社内がコントでカオス(市況かぶ全力2階建) 
http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65790944.html
【IEがやばい!】その前にIEが何か理解していない人が多すぎるwww【上司がやばい】(ぶる速-VIP)
http://burusoku-vip.com/archives/1719038.html

「IEが危険」という事が「Yahoo!が危険」という話にすり替わり、「Yahoo!が危険」だから「Googleで検索する」と言ってIEで検索してるとか、どんな話だよ(爆)
究極な話で言えば「Internetが危険」という話に行き着いて「PC使うの止めます」という所まで行き着いた話まである。
まぁ…難しそうなカタカナ言葉が出てきて思考停止してしまったのかもしれないが、あまりにも普段から意識しなさすぎという事が露呈した結果でもあり、ここらへんは使う側の意識レベルの問題なんだろうなと思いつつも、あまりのレベルの低さにこのままで良いのか? と真剣に考えてしまう。

私も会社でサーバ管理やらPCのセッティングによく駆り出される立場だが、ウチの会社では未だに圧縮ファイルの実態を知らない人もいる。そういう環境に慣れてきた事もあって、この問題が笑い話として取り上げられても、やっぱりなぁ…と思いつつ、ウチの会社でこの話があまり大きく取り上げられなかった事を考えると、ウチの会社の人達からすると、今回の問題は危機感すら煽られないレベルだったのか? とちょっと不安になってくる。
まぁ…地方のちいさな製造工場では、こんなレベルが日常茶飯事なのかもしれない。

ホントにコレでいいのか、日本?

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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