Monthly Archive: 8月 2014

VAIOの不調原因?

先日、Adobe Creative Cloudの話をしたが、その際、VAIO Duo 13をリカバリーする事態に陥った。
どうもその原因はAdobeだけに問題があるようではないようだ。

Microsoftがやらかした…

Microsoftから、8月13日に公開したWindows更新プログラムが原因で、コンピューターの異常終了や起動失敗などが発生している問題が起きているという発表があった。
どうも、主としてWindows8以降が対象となっているようだが、その前にもニコニコニュースでWindows7を巻き込んでいる問題が取り上げられている。
ここまで世界的に普及しているOSの更新プログラムがこのような不始末を起こすと、その被害の大きさたるや、尋常なものではないと言える。ある程度PCに詳しい人なら、対処法を見てどうにかできるかもしれないが、情報公開された対処法を説明されても理解できない人も多数いると考えられる。そんな対処できない人からすると、公式がサイバーテロを仕掛けてきた、とさえ言いたくなる人もいるのではないかと思えてならない。
とりあえず現象等については、以下に詳しい。

impress INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140819_662544.html

更新プログラムをインストールして問題が発生しない人もいるようだが、念の為にアンインストールした方が良いというぐらいだから、相当深刻な問題と捉えてもよいだろう。
私のVAIO Duo 13も、Adobe Photoshop CCのアンインストールが上手くいかない事から、念の為にWindowsの更新プログラムを適用した事で、同じように起動できなくなり、自動修復が開始されたと思ったら、修復されずに、結局リカバリーするハメになった、という経緯がある。
ニコニコニュースの現象と全く同じである事から考えると、間違いなくAdobe問題を抱えていたところに、実はMicrosoftの刺客が忍び寄ってきて、テロを起こした…そんな感じである。

更新プログラムという存在

元々、昔のソフトウェアは問題を抱えた状態で市場に出回る事はまずなかった。というか、その時点で回収問題だった。
MicrosoftがWindowsというOSを発表し、それが次々と修正プログラムを出してきたのが始まりで、そこから未完成でもあとから修正できる、という悪しき慣例が生まれたとも言える。
それ以来、ファームウェアにしても同じような動きを見せるケースが現れ、修正プログラムが当たり前みたいな風潮が生まれ始めた。
このような流れ自体がいかがなものか? とも思うのだが、時代が時代であり、またネットという媒体から予測外の脅威がもたらされることから、修正プログラムの存在はやむを得ないだろうな、とは思う。
だが、公式が吐き出す更新プログラムに問題があるという事は、それとはまた違った意味であり、由々しき問題である。
昔、あるソフトウェア開発のディレクターが言っていたが「Microsoftの更新データは発表されてから一ヶ月は寝かせてから適用する」と言っていたのを思い出した。
確かにその方が安心できるのかもしれない。
だが、世の中の進化が早い今となっては、その一ヶ月で脅威にさらされる可能性もあるワケで、ここらへんは割り切って考えるしかないのかも知れない。

どちらにしてもこういう問題に直面するという事は、PCに疎い人にはキビシイ時代であり、詳しい人には悩ましい時代である。

理想の4Kモニターだったら良いのだが…

9月5日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開催されるコンシューマ・エレクトロニクス展「IFA 2014」に、韓国LG Electronicが興味深い製品を出展するようだ。

湾曲型モニター登場

テレビという製品では既に登場していた湾曲型パネルだが、とうとうPCモニターとして登場するようである。
これで縦解像度が2160ドットあればモンスター級だったんだが…アスペクト比21:9で画面が湾曲した34型IPSディスプレイ「34UC97」は、解像度3,440×1,440ドットで写真編集や映画制作などの用途を想定したモデル。
Thunderbolt端子を備えており、複数台のデイジーチェーン接続が可能。また、出力7Wのステレオスピーカーを内蔵しており、高音質化機能のMAXX AUDIOを搭載する。
業務用途として写真編集や映画制作を想定している…といいつつ、その実個人ユースで写真や映像鑑賞を目的として使用する事も視野に入れたモデルのようにも感じられる。
湾曲パネルがどのような臨場感を与えるかは、実際に湾曲パネルを使用したテレビなどを見てもらった方がわかりやすいのだが、没入感という意味では平面ディスプレイよりずっと深みにハマるものがある。
それを34型におさめてきた辺りで、東芝の40型REGZAなどのパーソナルユースを目的とした方向性に合わせてきた製品と言えるかも知れない。

私の本命はコチラ

湾曲ディスプレイの他にも、Digital Cinema Initiative(DCI)規格に準拠する製品も投入してくる。
私からするとコチラが本命だ映画制作などでの利用を想定した4Kモニター「31MU97」は、前述したようにDCI規格に準拠していて、その解像度は通常の4Kパネルを超える4,096×2,160ドットに至る。
31型というサイズでありながら、4,096×2,160ドットという解像度を持ち、その色域もAdobe RGB比99%と圧倒的な表現力を持つ。
そういうモデルであるから、当然ハードウェアキャリブレーションに対応し、キャリブレーションソフトも備える為、こちらは完全にプロ仕様を意識したモデルと言えるだろう。
個人的にはこの「31MU97」が私の本命モニターという事になるが、気になるのはその応答速度。せめてGtoGの表示が2ms程度であれば、私的には何ら問題ないのだが、IPSパネルであるため、5msくらいになるかもしれないが、正直それでも十分かもしれない。
何より4,096×2,160ドットで60fps表示可能ならそれで問題はない。というか、その性能はぜひとも持っていてもらいたいものである。

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手持ちレンズ比較

まぁ、一度くらいはやっておいた方がいいな、と思い、新しく望遠ズームが加わったこのタイミングで比較なるものをやってみた。

望遠ズームはやはり望遠だった

昨日、知人から譲り受けた望遠ズームレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rという、Olympus PENシリーズなどでもキットレンズとして扱われているレンズである。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R筐体、マウント共に樹脂製であるため、頑丈な印象は薄いが、それ故に軽く、扱いやすいのがウリ。
35mm判換算で80mm~300mmという中望遠から望遠をカバーするレンズで、最短撮影距離が0.9mとあまり近くないのが弱点である。まぁ、望遠レンズで最短撮影距離が短いなんてレンズはほぼ存在しないとは思うが。
で、このレンズ含めて、手持ちのレンズでどんな違いが出るのか? という事を自分なりにテストしてみた。
条件は、同じ被写体、高さ2cm、長さ4.5cmくらいの陶器製の犬をそのレンズの最短撮影距離で撮影する、というタダそれだけ。
本当は被写体の表示サイズをほとんど同じにして写りの違いを模索する方が比較になるのではないかとも思ったが、私が日常で使用する場合、結局ブツ撮りの場合は寄って撮影するため、直接関与するのが最短撮影距離になるだろうと考え、この条件で撮影してみた。撮影する角度が若干異なる比較もあるが、あくまでも最短撮影距離で撮影した後の被写体の大きさ等で判断できれば問題はなかろう。
PanaLeica 25mm F1.4での撮影(画像クリックで原寸大画像表示。以下画像は全て同じ。なおカメラの設定は全てオート撮影)
まずはPanasonic Leica 25mm F1.4での撮影。
スペック上では最短撮影距離は0.3mとなっていて、実際それぐらいの距離を空けないとAFのピントが合わなかった。
35mm判換算で50mmという焦点距離だから、これが限界…というか、十二分な解像度と画角である。
M.ZUIKO 40-150mm F4.0-5.6 Rの望遠側次にM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rの望遠側、つまり35mm判換算で300mmである。
最短撮影距離が0.9mというだけあって、かなり被写体から離れないとAFのピントが合わなかった。
ただ、流石望遠である。被写体がかなり大きく表示される。写りの良さもLeicaと比較して決定的にダメという感じもしない(もちろん条件で変わるかもしれない)。屋内だと使い道がないかもしれないが、屋外ならかなり有効な使い方ができそうだ。
M.ZUIKO 40-150mm F4.0-5.6 Rの広角側一方、こちらはM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rの広角側、つまり35mm判換算で80mmの絵である。最短撮影距離は0.9mぐらいであるため、最大撮影倍率が大きくならない結果がコレである。描写力としては申し分ない感じなので、これはこういうレンズと割り切って使うのが良いと思う。
多分、お子さんがいる人などが運動会で使用する際に最適な一本だと思う。

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アキバに行ってきた

本当はアキバでなくても良かったと思う。ただ、知人がそこに集まるからアキバだったのである。

あいにくの天気

年に2回、大阪の知人が上京してくるタイミングがあるため、何故か特定の知人が年2回、決まった時期に集まるという慣例が私にはある。
今回もその慣例に則ってアキバに出かけたわけだが、今日の東京の天気は生憎の曇り空。しかも雷雨注意と言われるぐらい、雨が降る事が前提とされていた天気だった。
普段、あまり持ち出す事のないE-M1なので、ここぞとばかりに持ち出したワケだが、結局青空の下での撮影というワケにはいかなかった。

アキバにはその知人達と会うために行ったわけだが、ついでだったのでいくつか買い物をした。
カメラの防湿箱に使う乾燥剤と、メンテナンスの為のレンズペンをヨドバシAkibaで購入した。
今日会う知人の一人は、既に私より遙か彼方先までカメラマニアになってしまっていて、既に本体は2台、レンズも私の倍くらい所有する猛者になっていた。
その猛者からキットレンズの望遠ズームを1本譲り受ける事になっていて、ヨドバシAkibaでその知人と合流、そのまま他の知人と合流という流れで今日という日が流れていった。
…まぁ、その途中で空も雨模様になってしまったのだが、その雨もしばらくすると止み、アキバはどんよりとした曇り空に覆われていた。
とりあえず、そんな中、ヨドバシAkiba前でUDX側の空を撮影してみた。
ヨドバシ側からUDX側の空を撮影(画像クリックで原寸大の画像を表示。以下、全て同じように画像クリックで原寸大表示である。)
何の加工もしていないベタな撮影画像である。
今回はM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの広角側、つまり12mm(35mm判換算24mm)の画角で撮影した。このPROレンズで広角の絵を撮影する練習という意味合いを持たせている。
完全にE-M1でオート撮影であるため、サッと撮影したに過ぎない。5軸手ぶれ補正がどの程度効いているのか、などが分かるはずだ。

ヨドバシも撮ってみた

で、折角ヨドバシAkiba前にいるので、ヨドバシも撮影してみた。
ヨドバシ正面カラフルな看板がどこまで収まりきるか心配したが、結構幅広く入っているようだ。24mmは流石である。
パッと見た感じ、パンフォーカスっぽい感じがしないでもないが、絞ってはいないので僅かながら焦点がボケているところもあるハズだ。
どちらにしても、広角らしい絵と言える。

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なぜHONDAが?

毎年この時期になると、東京は有明に人がわんさか集まってくる。
その数、おおよそ20~30万人。交通だけでなく、通信まで麻痺する異常事態である。

コミケ86

もちろんその理由は、コミケが行われるから。今回で86回というから、年2回開催されても既に40年の歴史がある事になる。
かつては、私も仕事柄どうしてもこのコミケ会場に足を運ばねばならなかった事もあったが、職も変わり今では全く蚊帳の外。コミケに行かなくなってかなりの年月が過ぎたが、未だに知人はコミケ現役であったり、関係者だったりして、私自身は全くの無関係という立ち位置に立っていないようである(知人談)。
ま、実際は何もしてないから、無関係なんだが(私談)。
そんな今年のコミケ86だが、不思議な事にHONDAが単独出展しているという。

HONDA クルマ ツナゲル ココロ 
http://www.honda-c86.jp/
DJユズキとメイリン
右がDJユズキで左がメイリンというキャラクターだが、DJユズキは面白法人カヤックとHONDAがコラボしたアプリに登場するキャラクターの一人である。
左のメイリンはアプリに登場するキャラクターではないようだが、MMDデータが配付されており、ユーザーが好きに使えるようだ。

何故HONDAが?

正直、その理由がよく分からない。
ただ、一つ言えるのは、前述の公式サイトの中の4コマで語られた事が事実を基にしているのなら、HONDAはクルマとヒトの接点に関して、幅広い層に訴求するためにコミケを選んだ可能性がある。
昨今、車が昔ほど売れない時代になってきただけでなく、二輪に関しても売れない時代に突入している。そもそも生活に必要がなくなってきた、という観点もあるかもしれない。
そんな中、自由に移動できるモビリティとしての車を、いろんな層の人に知ってもらう為だけでなく、そういう人達の声を取り入れたいが為に、コミケというユーザー参加型展示会に出展という流れを掴んだのかも知れない。
HONDAは昔から特撮モノにバイクを提供していたりして、夢を与えるようなジャンルに対して敷居が低いところがある。もちろん、最近はHONDAだけでなく、スズキやカワサキ、スバルやトヨタ、日産、マツダと数多くの自動車・バイクメーカーがこうした夢を与えるジャンルに対して間口を広げてきているが、自らが立ち上がってそうした間口に飛び込んでいくケースはあまり多くはない。スバルはアニメも作ったりとかなり前向きな部分もあるが、今またHONDAが、そうした間口に自ら飛び込んだ形となったのだろう。
具体的に会場で何をしているのかはわからない。試乗会みたいな事をやっているのかもしれない。ただ、そこにMicrosoftが協賛しアンケートを採っている事は公式サイトにも記載されている。やはり情報が欲しいのだろう。

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Creative Cloudの使い勝手

Adobeの写真家向けプログラムに参加して早4ヶ月が過ぎた。
しかし、未だに納得できない使い勝手が存在する。

SSD使用者の事を考えようよ…

AdobeのPhotoshop CCとLightroomの最新版を常に使い続ける事ができるサービスが月額980円で利用出来るという事で、今年の3月末、事実上4月から使い始めたCreative Cloudだが、どうもAdobeのアプリーションの作り方が悪いのか、それともWindowsというOSと相性が悪いのか、上手くインストールやアンインストールができない状態になる。
単純に手順を説明すると、まずWeb上からインストールしたい(というか契約した)アプリケーションを選択し、インストールを開始する。そうすると、まずCreative Cloudというデスクトップ上でAdobeソフトをコントロールするアプリケーションのインストーラーがダウンロードされ、それのインストールから始まる。そのインストールが終了すると、Web上でインストールしたいと選択していたアプリがCreative Cloudツール上で自動的にインストールされるのだが、この時、インストール先などを選ぶ事が出来ず、勝手にAdobeが定めたデフォルト設定でインストールされるのである。
コレ、SSDなどにシステムをインストールしている人からすると結構迷惑千万な方法で、Cドライブに余裕のある人はまだ良いが、余裕がないとあっという間にシステムドライブを圧迫してしまう。
また、このCreative Cloud上でAdobeソフトのアンインストールをサポートしていないため、Windows標準のコントロールパネルからアンインストールを行うと、時にCreative Cloud上でそのアンインストール情報を誤認していたりして、非常に使い勝手が悪い。

昨今、システムドライブにSSDを選択する人は増えているワケで、それらの全ての人が起動ドライブに余裕を持たせた設計をしているとは限らない。せめてインストール先を最初からコントロールできるようにしてもらえないものだろうか?

まだまだ問題はある

それと…さらに問題なのは、Photoshop CCなど、シリーズ名がCCと銘打ったものはまだ良いのだが、LightroomなどのアプリケーションはそうしたCCというシリーズ名に属していないせいもあって、Photoshop CCとLightroomの扱いが若干異なっている。だから、インストールに関する決まり事などにも一貫性が見られず、同じコントロール下で取り扱うアプリケーションという感じがしないのである。
感覚的に…初期のMicrosoft Officeのような、各アプリケーション間の連携が出来ていない作りになっているのである。
おそらく、MacOS上のCreative Cloudではこんな問題は起きていないのではないかと思うのだが、Windows版はとにかく作りが粗雑で、インストールやアンインストールという、もっとも基本的な所で問題が多発する。
そのおかげで、私は手持ちのVAIO Duo 13を工場出荷状態にしなければならない事態にまで発展したのだから、この問題は深刻としか言いようがない。

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広角レンズの魅力にハマりそう

私がカメラと本格的に出会ったのは、実は高校時代。
まだデジタルカメラが登場する前の話である。

昔から人物撮影が多かった

ハッキリ言うと、私は人物を撮るのがあまり好きではない。
特に女性を撮るなんてのはもっとも苦手とする部分だ。
何故か?
それは猛烈に恥ずかしいからだ(爆)
撮られる側は撮られる事を覚悟(おそらくそこまで深刻に考えてないかもしれない)しているのだろう、あまりそういったそぶりを見せない事が多いが、撮る側である私は吊り橋効果に似たものを常に感じていた。
高校時代、別に女性モデルを相手に撮るわけでなく、関係各所の要望から同じ学校の女子生徒のさりげない日常を撮影する(別に女子学生だけに限った事はなくもちろん男子生徒も撮影はしていたが)だけなのに、何故かファインダーを覗くと強烈な鼓動を感じるのである。
だから時に手が震え、撮影結果がピンボケになる事もあるぐらいで、それでもそんな事を1年も経験すると、ピンボケは流石になくなったが、それでもファインダーを覗くことによる吊り橋効果は収まる気配は全くなかった。
何故そうなる? と思う人も多いと思う。
私の場合、ファインダー越しに見ると、被写体である女性がいつもと違って見えるのである。
これは全ての人に共通して起きる事ではないから、理解できない人は永遠に理解できないだろうと思う。私はそうなってしまうのだから仕方が無いのだ。
だから、人物を撮るというのは苦手な事の一つであり、それでもカメラ好きの自分としては人物よりは風景を撮りたい、と願っている。だから…と言うわけではないが、昔から比べて標準レンズで撮影する事が多くなった。

風景と言えば…

風景を撮影する時、おそらく大活躍するのは広角レンズだ。
広角レンズというのは、基本的にコレだという定義はない。私が広角レンズと呼んでいるのは35mm判換算で35mm未満の焦点距離を持つレンズの事で、20mm以下になると超広角レンズだと思っている。
この辺りの感覚は人によって違うため、大凡35mm未満を広角レンズ、と私は総称して言っている事が多い。
そんな広角レンズの特徴と言えば、とにかく空間が広く撮れるという事。もうコレに尽きる。
Wikipediaの「広角レンズ」の所に、同じ人物の大きさで広角、標準、望遠で撮影したサンプルが掲載されているが、同じ人物の大きさなのに周囲の景色の写り方がまるで異なる事がわかる。
要は広角レンズは対角線画角がかなり広いのだ。また被写界深度が深い事から、比較的周辺含めた全てにピントが合いやすい(あくまでも合いやすいだけでパンフォーカスという事ではない)。
まぁ、絞り値をいろいろ変えて、違った撮り方をすればまた違った表現になるのだが、基本的には広角レンズは空間を広く撮影できる、という事に違いはない。
ちなみに人物取りが最適な焦点距離は、私の場合35mm判換算で85mmだと思っている。85mmジャストのレンズがなければ、85mmを中心とした前後20mm以内の焦点距離なら人物を撮るのにあまり困らないのではないかと思っている。ま、これも人にもよるし、状況にもよるが。

で、今までは広角レンズというものに関して「コレ欲しい」とかあまり思う事もなかった。
ところが、私が購入したE-M1に付いてきたレンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの広角寄りは35mm判換算で24mmとかなり広角な画角で撮影ができるものであり、そうした広角寄りの撮影をし始めると、意識していなかった広角レンズというものに興味が出てきた。
それに追い打ちをかけるように、ITmediaでこんな記事を見かけた事で、よりその意識が強まってしまった。

ITmedia デジカメプラス
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1408/13/news121.html

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諸般の事情

明日からいよいよ夏のお盆休みに入るという人も多いと思う。
長い人になると、先週土曜日から休み…なんて事もあるかもしれない。

金沢行きを断念

私は通常通りに8月13日からお盆休みに入る。
昨年、父が亡くなった事もあって初年度の今年くらいは父の墓参りに行くべきと考えていて、墓のある石川県金沢市へと行く予定を立てていた。
但し、私自身が8月14日にはちょっとした用事があるため、12日の夜に金沢へ向けて車で走り、13日早朝には金沢入り、その後墓参り等日中を金沢で過ごし、そのまま夜には金沢を出発、そのまま自宅へと帰還するという予定だった。
強行軍だなと言われるかもしれないし、それを否定するつもりもないが、ウチではこのような移動はそんなに珍しい事でもなく、母親に関してもそれに同行する事に異議はない、という話だった。

ところが…諸般の事情で金沢行きを断念せざるを得ない状況になってしまった。
理由は単一のものでなく、同時多発テロのように誰かに仕組まれていたんじゃないかと思うぐらい、タイミング良く複数の問題が発生、結局断念せざるを得ない事となってしまった。
…何となくバチあたりな話になってしまったが、行けないものは行けないのである。
と言うわけで、今年は自宅で父のお参り、という事になる。

日本の伝統も移り変わり…

父が亡くなった時にも書いたかもしれないが、最近の葬儀は日本が古来から行っているような事をあまりしなくなってきている。
もちろん、ちゃんと伝統に則った人達もいるが、ウチは家族葬での葬儀で、その後、初七日、四十九日など、固定の儀礼はしなかった。ああ、四十九日の時には、父の遺骨を金沢まで運んで埋葬したが、結局それも家族だけで行い、親戚等の同席はほぼなかった。
葬儀を行ったときに、葬儀会社の人に聞いたのだが、最近はこういう小規模の家族葬が多く、またウチのように初七日、四十九日に何か特別に執り行うというケースも減ってきているらしい。
それだけ家族という単位が大家族から核家族へと移り変わり、そしてそれらが一巡しきった為に、昔から受け継いできたものを受け継がずに行き始めた、という感じではないかと思う。
もし、家族の中にお爺さんやお婆さんがいたら、多分、こんな家族葬だけで済ませてしまうという事を許さないだろうし(金銭的事情でやむなく断念という事はあるだろうが…)、また少なくとも親戚類の参加がないなんて事はないだろう。
昔、私の曾祖母が亡くなったときの話だが、親戚だけで100名を超えるメンバーが揃ったという。一体どれだけの兄弟がいたんだが…。

そんなワケで、今年はちょっと罰当たり的なお盆になってしまったが、諸般の事情なので仕方が無い。
しかし…この「諸般の事情」って言葉、なんて汎用性の高い言葉なんだろう…(爆)

カメラが取り出しやすいバッグを

オリンパス E-M1を購入した際、一応カメラバッグは購入したのだが、どうも使い勝手にしっくり来るものではない事を最近感じている。

やはり値段相応か?

E-M1を購入した際のカメラバッグは、Photo Mという所から販売されているカメラバッグで、厚手キャンバス地のバッグである。このカメラバッグは、インナーバッグがカメラを保護できる素材のものになっていて、そのインナーバッグを中にいれてカメラバッグとして機能する。
このようなカメラバッグはそう珍しいものではなく、実際使っていても「こんなもんだろ」ぐらいの感覚でいた。
しかし、バッグ本体は良いとしてもストラップ部分が妙に柔らかく、肩に担いで持ち歩いている時は良いが、肩から下ろしたりする際、どうもこの柔らかさと滑る感覚がよろしくない。
価格は4,000円台と決して高いカメラバッグではない為、やはり値段相応か? と感じてしまう。
悪くはないが良いという感じもない写真は商品紹介ページからの抜粋だが、まぁ、見た目もそんなに悪いというわけではない。
収納力もカメラ本体の他に交換レンズが3~4本入る為、結構な容量が入る。
だが、使い勝手という面で何かが足りない。何となく、そう思えてきたのである。

ホントはコレが欲しいのだが…

で、実は予算さえあればすぐにでも欲しいというカメラバッグがあるにはある。
ただ、価格が35,000円を超えるシロモノで、おいそれと買えるものでもない。
それがULYSSESのCICLISSIMO(チクリッシモ)と呼ばれる製品で、なかなか機能的で優れモノ。
ホントはコレが欲しい…見た目は普通のカメラバッグ…というかショルダーバッグに見えるが、ワンアクションで肩掛けのメッセンジャーバッグに変化する。
収納力も多く、カメラ本体と交換レンズが2~3本、それらとは別に他の小物類がガンガン入る。
価格が高いのが最大の問題で、部分的に金具部分が樹脂製という耐久力の不安があるのも気になる所ではあるものの、機能的には最適な一品である。
こういうカメラバッグを見ると、どうしても今のカメラバッグが霞んで見えてしまうのだが、価格差を考えればそれは当たり前の話であり、だからといってCICLISSIMOが買えるのか? と言えば金銭的に無理かなぁ、と思わざるを得ない。

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SIMロック解除義務化?

現在、総務省が有識者会合を行って、SIMロック解除の義務化やクーリング・オフ制度の導入などが方針として打ち出されている。

SIMロック解除は諸刃の剣

私個人の希望からすれば、SIMロック解除はぜひやるべきだと思っている。
だが、実は日本市場を見た時、このSIMロック解除が必ずしも正しい結果を招くとは言い難い話であったりする。
というのも、日本ではキャリアが行っているサービスが回線提供だけではなく、いろいろなサービスを行っている関係から、SIMを簡単に変えられる仕様にする事で、それらサービスを受けられなくなるなど、多種多様な問題が顕在化してくるからだ。
さらに、各キャリアがハードウェアを取り扱う事で、通信料で端末代金をある程度カバーしている関係で、意外なまでに格安で端末が提供されている実態があるが、SIMロック解除となる事でキャリア側は確実に通信料を徴収できない可能性から、そうした端末代金の割引サービスを提供できなくなる。
そうなれば、おそらく端末代金は1台あたり10万円弱くらいに跳ね上がる事になる。今のスマートフォンの原価等を考えれば、実の所それぐらいの価格になってしまうのである。

そうなると、全ての人がSIMロック解除を望むとは考えにくい。
日本国内では、いわゆる3大キャリアでは通話できないエリアが限りなく狭いため、SIMを切り替える事で使用可能エリアを広げたりする必要がない。
ところが海外ではSIMを切り替える事で利便性を上げる必要があったり、価格を抑えたりする必要がある為、SIMロック解除がとても大きな意味を持つ。
つまり、日本国内ではその必要性があまり大きくないのである。もしあるとするならば、キャリアを変えた時に同じ端末を継続使用できる、という事であり、もちろんそれにはコストという意味で意義はあるのだが、通常は乗り換え時に端末ごと変えてしまう為、必要性そのものがない、と考える事もできる。

もし義務化されるとしても…

そういう状況から考えるに、SIMロック解除が義務化されるにあたっては、いろいろな意見が出てくる事になるだろう。
例えば、SIMロックされた端末をユーザーが望むなら各種サービスを実装したSIMロック版を提供し、SIMロック解除された端末を望むユーザーにはSIMロック解除版を提供する、といった手法である。
また、一定期間はSIMロック状態にしておき、その期間が過ぎた段階でユーザーの任意でSIMロック解除を可能にする、という方法も考えられる。
単純に全てをSIMロック解除するのではなく、キャリアがビジネスを行う上でとてつもない損失を生まない形で、なおかつユーザーにもメリットのある方法が模索されれば、このSIMロック解除化は往々にして受け入れられるのではないかと思われる。

ちなみにクーリング・オフ制度の導入に関しては、今までそれが行われていなかった事の方が問題ではないかと考えられる。
ただ、明らかにクーリング・オフ制度を悪用するケースにはユーザー側のペナルティが必要だろう。これは何もスマートフォンに限った話ではないだろうし、そうしないとキャリアとして大きな損失を招くことになる事は言う迄も無い話である。

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Kaveriで高効率PC

久しくAMD系でPCを自作していない。
今はAPUというとんでもなく便利なコアがある為、ちょっといろいろ考えてみる。

Kaveriを知る

KaveriはAMDが発売したAPUの中でも、初めてCPUとGPUでメモリ空間を共有する“hUMA”を実現したコアで、従来のAPUよりもずっと今後展開していくであろうコンピューティングに適したAPUとなっている。
搭載しているCPUコアはSteamroller系で、GPUはGCNでRadeon R系が搭載されている。アーキテクチャだけで見れば相当スゴイものと言えるが、もちろんCPU&単体GPUの組み合わせと比べれば性能はそこそこと言わざるを得ない。
だが、電力効率を考えればそんなに悪いものでもなく、特に映像という部分においては、Intel系よりもずっと処理能力は高いのが現状である。
こうした特徴を持つAPUのKaveriだが、そのグレードによって目指す方向がガラリと変わるのも面白い特徴である。
動作するコアが2コアになるA6シリーズはとにかく省電力&グラフィックパワーな性能、そこそこの価格でそこそこの性能を実現するA8シリーズ、ハイスペックな性能&グラフィックパワーを可能にするA10シリーズと分けられる。まぁ…単純に性能の違いでこのクラスに分かれるだけの事なのだが、コストと見事なバランスが取れていると言える。
KaveriでPCを組む場合、このAPUのグレードで求める性能が決まるため、価格の目安が付けやすい。
私自身が特にお薦めしたいのはA10-7800というコアで、コイツは通常使用するTDPは65wになるが、Configurable TDPというTDP調整機能によって45wで動作させられる機能を持つ。
当然、TDP45wで動作させればその分性能は落ちるのだが、30%分省電力化(65w→45w)させても落ちる性能は約9%(処理内容によっても異なる)程度と、実に高効率な運用が可能になる。
KaveriのA10-7800は現時点での最高クラスの性能をもつAPUであると同時に、最高クラスの高効率を持つAPUなのである。
コイツは使ってみたいAPU

Fluid Motionがおもしろい

私がKaveriを意識したのは、この“Fluid Motion”という機能があったからだ。
この“Fluid Motion”は、正確に言うと“Fluid Motion Video”といい、要するにビデオ関係の機能である。
具体的に言うと、「映像補完技術」の事で、特に24pの映像を60pに補完する際にこの機能が大きく働く事になる。
通常、映像は大部分が30p映像だったりするのだが、今はそれを再生側で補完して60pにしたりする。これが所謂倍速駆動というもので、今はさらに120pにして駆動させているものもある。
ところが、これがいつまで経っても24pのままの素材がある。それがアニメである。
アニメはほとんどが秒間24コマで作成されている(昔は秒間16コマだったが)のだが、この24pを60pにする際、単純に補完しても上手く補完されないのだ。というのも、24p映像を単純に1コマと1コマの間のフレームを補完して作成したとしても、全体では48pにしかならない。だから、さらにどこか別の部分に補完フレームを挟んで60pにするのだが、従来の補完フレーム技術ではあまり上手く補完できなかった。
ところがAMDの“Fluid Motion”では、この24pを上手い具合に60pに補完するため、違和感なく、しかもカクつきもなく補完するため、実に滑らかに動いているように見えるのである。
もっとも、この“Fluid Motion”を利用するためには、この機能に対応した再生プレーヤーが必要なのだが、それでもこの機能が使える道がある、という事は非常に魅力的である。

正直、いつもの自分の使い方を考えれば、Intelコアである必要も無いと考えてしまうぐらいの機能がこのKaveriには搭載されていると言っても過言ではない。

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ついにThunder Bladeが登場

セガ3D復刻プロジェクトと呼ばれる、セガ用の昔のゲームをニンテンドー3DSで復刻するというプロジェクトから、ついにサンダーブレードが登場となる。

スピード感はアフターバーナー以下?

サンダーブレードは1987年にアーケードゲームで登場した体感ゲームシリーズ第7弾に相当する作品。
2D画面と疑似3D画面とを交互にプレイしていくスタイルのゲームで、ヘリコプターで現れる敵を次々と撃破していくゲームである。
自機がヘリコプターなので、F-14をモチーフにしているアフターバーナー2と比較すればスピード感は下回るかも知れないが、その難易度は軽くその上を行く。
その傾向は2D画面よりも疑似3D画面のプレイ時によく現れている。とにかく障害物が多いのである。
とりあえずYouTubeにアーケード版のプレイ動画があったので、リンクしておく。

見た感じ、簡単そうに見えるかも知れないが、プレイすれば分かる。
かなりの難易度である。

個人的にはメタルホークが…

このような戦闘ヘリをモチーフとしたゲームは、このサンダーブレードを一つのキッカケとしてその後いくつか登場する。
個人的には、サンダーブレードの疑似3D画面よりも、ナムコから1988年12月に登場した「メタルホーク」の方が戦闘ヘリゲームとして私の中では定番なのだが、サンダーブレードがメタルホークの登場を促しただろうと私は思っている。
サンダーブレードは良くも悪くも当時考えられるであろう技術で、いかにも戦闘ヘリらしい見せ方をするのが精一杯な作品だったのではないかと思っている。
2D画面と疑似3D画面に分けたのは、おそらく難易度調整の意味合いもあったのではないかと思うが、とかく疑似3D画面時に敵にやられた記憶が多い…いや、障害物にぶつかって撃破された方が多いか。
障害物が最大の敵である2D画面時は意外とすんなり進める事が出来た記憶が多い。
多少高低差でやりにくい部分もあったが、概ね通常の縦スクロールシューティングと変わらない感じだからだ。
気分的にはカプコンの1943な感じただ、当時のサンダーブレードの見た目のインパクトの強さは、とても大きなものだった。大型筐体ゲームそのもののインパクトもさることながら、モチーフが戦闘ヘリというところがその原因だったように思う。
今にして思えば、これが携帯機の3DSでプレイできるというのは、当時では考えも及ばなかった事に違いない。

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