睡眠時無呼吸症候群

ちょっと自分の健康の事を書いてみたい。

血中酸素濃度が…

数年前、私は医師に勧められて睡眠時無呼吸症候群ではないかどうかの検査をした。
その結果は言うまでもなく「黒」で、血中酸素濃度が60%を切る、という状態だった。
その当時も医師からはすぐに治療した方が良い、という話をもらったのだが、たまたまこの睡眠時無呼吸症候群の検査をした病院と、私がいつもかかっている病院が違う病院だったため、その時は一時保留という形にした。
それから1年以上が経過して、今また、この睡眠時無呼吸症候群の話が浮上した。
現在行っている糖尿病の治療がなかなか進展しなくなった事がその理由である。かかりつけの医師によると、この睡眠時無呼吸症候群(以下SASと省略する)と糖尿病との関係は無視できないものがあるとの事で、SASの治療をする事で停滞した状況を変化させる事ができるだろう、というのである。
確かに、SASはいろんな部分に影響している…とサイトを調べるといろいろ出てくる問題で、コイツが解決できるといろんな側面にも良い結果が出てくるだろう、という気はしている。
だが、このSASの治療は、実は結構お金がかかるという事が分かっていて、私の経済力の中で気楽に受けると言えない事情がある。

保険適用の壁

SASの治療としてもっとも一般的で効果があると言われているのが、CPAP治療法である。
CPAP(シーパッブと読むらしい)は、小型の送気機械で、鼻に取り付けるマスクとセットで使う。
要するに鼻に送気用のマスクを取り付けて送気機械と接続し、空気を強制的に送気して寝る、というものである。
この送気量などの設定は、一度検査を受けてその結果からパラメータを得る必要がある為、おそらくはもう一度SASの検査を受けねばならず、そのパラメータを装置に入力して、実際に使用する事になる。
問題はこれらにかかる費用だが、まず検査の為の1日入院だが…コレ、保険適用外らしい。
入院は他の患者の邪魔にならないように個室で受けねばならず、しかも保険適用外。私が1日検査をした時も、たしか7万円くらいはかかったはずだ。
そしてCPAP治療の装置だが、これを購入するとなると40万円くらい必要になる。なのでレンタルという手段が用意されているのだが、保険適用でレンタルすると月5,000円くらいかかるのだが、これには条件があり、月(30日)に1回の医師への受診が義務付けられていて、それができないと保険適用外になってしまうのである。
しかも、その月1回の受診時に医師と問診を中心として行うようなのだが、その時間が10分弱。実際病院に行って10分弱(実際には7~8分くらい)の診断を受けるのに、待合室で待つなどの時間とかかかると、それなりの病院だと半日は必要になる。
何ともハードルが高いように思えるのだが…。

費用を削減できるが問題も…

で、こうした問題に疑問を感じている人が実際にいて、解決策がないか? 等、いろいろ先人が挑戦していたりする。
例えばCPAP治療の装置だが、コレ、実は個人輸入で海外から購入する事ができる。
但し、CPAP治療の装置を購入するには医師の処方箋が必要で、こればっかりは国内外問わず必要になる。そうした問題はあるものの、処方箋さえ出てしまえば、10万円前後(モノによってはもっと安く)購入する事ができる。
もし購入できてしまうと、月1回の受診は不要になるし、そもそも保険適用とか関係なくなる。
問題は医師のサポートを得られないという事と、最初の送気圧の設定値が分からない、という事。しかし、実はコレは最近の装置だと自動で送気圧を合わせる事ができる装置があるため、大きな問題にならない可能性もある(あくまでも可能性の話。もっと詳しく調べる必要はある)。
こうした問題がある事を加味しても、レンタルしたり国内で購入する金額と比べれば、その差は一目瞭然である。

継続するとバカにならない

CPAP治療を仮に正規に行う事として、月5,000円程度の出費と月1回の受診を受容したとして、それにかかる月費用は約7,000円くらいと算出できる。既存で受けている治療と合わせての金額になると、それを月毎に分割としたとして月額7,500円程度くらいにはなるのではないかと思う。
これを1年続けると、単純に合算して90,000円となる。これに大体2~3ヶ月に一回、既存の治療薬を買い続けると、年額で大体15,000円。つまり、医療費の年額が105,000円となる。
1年継続するだけで、個人輸入のCPAP治療機器が買えてしまうという事になる。
これを2年、3年と続けると…まぁ単純にこれに年数分加算されていくという事になる。
いくら治療とは言え、結構な金額である。

問題は、毎月のレンタル料5,000円も去ることながら、毎月の受診である。
これがせめて3ヶ月に一回、というぐらいのスパンになるとかなり費用的にも楽になるし、時間的にも楽になる。
あるサイトでは、今のこの制度は医療機関のボロ儲け制度とまで言っていて、稼ぐ為にぼったくっているとしている。その理由は単純に海外での販売価格との比較から来ている。
メタボという事が問題視され、またそれに関して規制ができるぐらいの状況下にあり、そうした人のほとんどがこのSASが関与している今、もっと治療しやすい環境に持って行く必要があると私は思う。

社会問題にも発展している

というのも、最近では電車やバス、飛行機の操縦者に対してSASではないかを検査する事を義務付けている所もある。そうした義務としている理由は、SASは根本的に睡魔に襲われるものであり、しかも自分がいつ寝たのかを全く記憶していない(というかできない)という性質があり、これが交通機関で大きな問題とされているのである。最近ではJAFがこのSASの検査を行うというサービスまで始めている。
こうした背景から、CPAP治療はもっとそのハードルを低くしていかなければならない状況にあるのではないか? と思うワケである。
SASが改善されただけで、国民総生産力が上がる可能性だってあるのである(さすがにコレは言い過ぎかもしれないが)。

何はともあれ、私としてもCPAP治療は視野に入れておかねばならないものではないか? と最近は思っている。
ただ、それに乗るには今の制度ではまだ金銭的な問題や時間的な問題が大きい所がある。
こういうの、日本の偉い人がもっと真剣に取り組んでくれればなぁ…と真剣に思うワケである。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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