CP+2016に行ってきた

盛り上がってたが疲れた…(-_-;)

カメラと写真映像の祭典

パシフィコ横浜で開催されている、カメラと写真映像のワールドプレミアショー“CP+ 2016”に行ってきた。
毎年、行きたいと思いつつも行く事ができなかったのだが、今年は何とか時間を作ることが出来た為、一度は見ておこうと思い行く事にした。
私の住んでいる所からパシフィコ横浜までは、移動時間だけでも2時間以上かかる。開催時間は10:00からだが、おそらく1時間くらい前から長蛇の列が出来ているだろう、と見越して、現地に9:00前には到着する予定で行こうと思ったのだが、直前になってトラブル発生、結局現地には9:15頃に到着する流れで移動する事となってしまった。コレはお昼ぐらいのパシフィコ横浜やはりというかやっぱりというか、もう9:20頃には開場前に1,000人を越す行列が出来上がっていて、その盛況ぶりがよく分かる事象に遭遇してしまった。
そのままその行列に並び、私もなだれ込む準備に入ったワケだが、それには理由がある。そもそも今日のCP+参加は、時間を気にしていたわけではないのだが、スタンプラリーでOlympusのプライズ品を貰えたらいいなぁ…と漠然と考えていたのだが、行列を見たら俄然燃え上がり「何が何でも貰ってやる!」という感情に火が付いた(爆)
先着500名のプライズ品、何が何でもゲットするぜっ!

出鼻をくじかれる…

今回のCP+ 2016の入口は、入ったすぐの所にオリンパスのブースがある。今年80周年だぜ!これは開場地図で元々確認していて、スタンプラリーの最終目的地がココになる。なので、スタンプラリーの一番最後にオリンパスを訪れる予定だったのだが、入場が始まった直後、そのオリンパスブースから妙な叫び声が聞こえてきた。
「オリンパス製品をお持ちの方~! 記念品の贈呈がありますのでコチラにお並びくださ~い!」
「っ!!!」
この言葉が聞こえてきた段階で、スタンプラリーに何かの変更があって、プライズ品のゲット条件を変えてきたのかと思い、E-M1を持参していた私も速効でその列に飛び込んだのだが、この記念品、スタンプラリーとは全く異なるサプライズだったようで、昨日発売されたPEN-Fのステッカーを配っていた。
「…」
しまった! スタンプラリーに出遅れた(爆)
結局、ステッカーをもらった後、スタンプラリーを開始すべく、開場の10のブースを走り回ることになった。

解りづらい位置にあるQRコード

オリンパスのスタンプラリーは、マイクロフォーサーズ協賛企業10社を回るものなのだが、そのスタンプラリーはスタンプを台紙に押すというのではなく、QRコードでアクセスできるサイトにQRコードを読み込んだという事を記録していくもので、全部で10個のQRコードを探すものになっていた。
オリンパスは最後に回るとして、最初に飛び込んだのがコシナ/カールツァイスブースで、ここはQRコードをすぐに見つける事が出来たのだが、ここに落とし穴が一つあった。
QRコードが2つ並んでいて、当初どちらのものを読み込んでも良いという意味だと思って1つだけ読み込んで次のブースに進めたのだが、コレが間違いだった。実は、2つ並んでいたのは、一つがコシナでもう一つがカールツァイスだったのである。それを理解できず、私は1つだけ読み込んですぐに隣のDJIブースに進んでしまった。
その後、タムロンブースではQRコードがどこに置いてあるかが全く解らず、探し回る嵌めになり、さらに他ブースでも地味に置いてある企業などもあり、QRコードを見つけるのに相当時間がかかってしまった。
そしてオリンパス以外全て回ったと思った私のQRコードは、残り2つあると表示されていて、そこでカールツァイスのコードがない、と最初のミスに気がついた。
結局、全部集めて回るのに30分近くかかってしまったのだが、探し回っていたのは多分私だけではないだろうと、オリンパスブースに行くが、ここでもトラップ。オリンパスブースのQRコードが見つからない(爆)
結局、CP+開場入口近くの所にオリンパスのQRコードがあり、ココで全てが終了。全て集めたので、コンパニオンのお姉さんにそれを見せたら、あっさりと景品と交換してくれた。…焦る必要はなかったのかもしれん(爆)

試してみて思った

スタンプラリーを終えてしまえば、私としては焦る事は何一つない。
あとは自由時間みたいなもので、とりあえずオリンパスブースで新製品等のタッチ&トライをしてみるだけである。
まず一番最初に目に入るのは、昨日発売となったPEN-Fである。
とにかく、あのPENの大きさの中にEVFを内蔵させ、それていてバリアングル液晶を搭載、20MPセンサーを搭載した万能ミラーレスという触れ込みは間違いない性能を保証してくれる。
私も数分待ちの順番に並び、実機を触ってきたが、私としては機能の凝縮感や作りの良さは感じる事が出来たが、撮影する上では何となく違和感のようなものを感じた。
レンジファインダーばりの左寄りのEVFは、実際に使うと何か違和感を感じるのである。沢山あるダイヤルなどは使い勝手はとても素晴らしいのだが、いざ撮影となるとファインダーの違和感が気になって仕方が無い。私的にはこのPEN-Fは相当に慣れが必要な個体なのかもしれないという感じがした。

次に試したのは、脅威の300mm F4.0 PROである。
完全にプロ使用を意識した超望遠レンズで、実際に手にとって構えてみたが、確かに素晴らしい画を空くしてくれるレンズではあるものの、私に必要か? と考えた時、非常に微妙な焦点距離だという事を実感してしまった。
逆に、こちらも実機を触ってきたのだが、昨年発売された40-150mm F2.8 PROを試してみたところ、コチラの方が私にしっくりくるものを感じた。40-150mm F2.8 PROが良い感じ150mmといっても35mm判換算で300mm、それでいてF2.8という明るさのレンズだが、会場の至る所を狙ってみても、かなりの望遠である事はよくわかるし、手応えとしてもイイ感じ。私としては…まずはコチラのレンズが目標だろうな、と感じた。

撤収

オリンパスブース以外もそれなりに見て回ったあと知人と合流、その知人が見ておきたいと言っていたコシナ/カールツァイスブースを再度見る事となった。
私はスタンプラリーで2度もココに来たのだが、中に展示してあるレンズをじっくり見ていなかったので、私も改めてジックリみてみる事にした。
カールツァイスレンズという、超高級レンズが宝石のように展示されているのだが、驚きなのはそのほとんどのレンズのカットモデル(レンズを縦に半分にぶった切ったモデル)を展示していたという事。
まぁ…この辺りはあまり詳しく書かないが、交換レンズの中身がどうなっているのかがよく分かる為、非常に参考になった。
その後、知人と中古市フェアを見たりもしたが、早々に撤収した。物欲を刺激し続けるのは精神衛生上良くないからであるw

その後、ホントは横浜のいろいろな所を見て回り、カメラに納めようとか考えていたのだが、結構歩き続けた事もあり、知人と別れ、共に完全撤収する事にした。ま、今回の展示会で燃え尽きた、という感じである。

気になったモノ

今回、私としては初めてパシフィコ横浜に行ったわけだが、その向かう前の段階、みなとみらい駅の中でこんなものを見つけた。言葉の意味がとても印象的エスカレーターから見上げた時、この壁が印象敵で、帰り際その全容をカメラに納めてみた。
帰宅してから調べて見たのだが、この壁に書かれている詩は、フリードリヒ・フォン・シラーの、デンマーク王子アウグステンブルク公にあてた「美学的なことに関する書簡27号」からの一部引用との事。
書かれている内容は以下。

樹木は育成することのない
Der Baum treibt unzählige Keime,

無数の芽を生み、
die unentwickelt verderben, und

根をはり、枝や葉を拡げて
streckt weit mehr Wurzeln, Zweige und Blätter

個体と種の保存にはあまりあるほどの
nach Nahrung aus, als zu Erhaltung seines Individuums

養分を吸収する。
und seiner Gattung verwendet werden.

樹木は、この溢れんばかりの過剰を
Was er von seiner verschwenderischen Fülle

使うことも、享受することもなく自然に還すが
ungebraucht und ungenossen dem Elementarreich zurückgibt,

動物はこの溢れる養分を、自由で
das darf das Lebendige in fröhlicher

嬉々としたみずからの運動に使用する。
Bewegung verschwelgen. So gibt uns die Natur

このように自然は、その初源からの生命の
schon in ihrem materiellen Reich ein

無限の展開にむけての秩序を奏でている。
Vorspiel des Unbegrenzten und hebt

物質としての束縛を少しずつ断ちきり、
hier schon zum Teil die Fesseln auf, deren sie sich

やがて自らの姿を自由に変えていくのである。
im Reich der Form ganz und gar entledigt.

フリードリヒ・フォン・シラー
Friedrich von Schiller

ドイツの詩で、作者のフリードリヒ・フォン・シラーの詩は「ドイツ詩の手本」とまで言われているとか。
こういうのを壁に刻み込んでいるセンスは実に素晴らしい。美術家のジョセフ・コスースがこれを考案したとの事。
こういう壁画(?)が駅にあるというセンス、日本も捨てたもんじゃないなと思った。

とりあえず、今日の初のCP+参加は無事終了。
今度は撮影を目的にもう一度横浜に来て、いろいろな所を撮り回りたいと思う。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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2 Responses

  1. ruser より:

    いやはや、凄い人でしたね。
    当初はRICHOブースの後にオリンパスや各社を軽く覗いて、中古カメラフェアや時間があれば中華街に行って飯を…とか考えていたんですが、メインのRICHOブースだけで力尽きましたw
    久々の人混みは予想以上に消耗しますね。
    中古カメラフェアもジックリ見たいと思ってましたが、この時点で既にK-1を買う気120%だったので、物欲を刺激されるだけで手を出せない状態でした。
    私も同じく精神的に宜しくない場所でしたw

    横浜は殆ど行った事が無い場所なので、中華街や古い建造物のある場所にスナップしに行ってみたいですね。

    とにかく、大して歩いてもいないのに疲れました…(´д`)

    • アバター画像 武上 より:

      来年はもっと体力をつけて臨みたいところだ(爆)

      まぁ、冗談はさておき、横浜の撮影は展示会とは別の機会にそれだけを目的に行った方がいいかな、と思ってます。

      それよりも…K-1を購入しましたか。
      これでフルサイズの仲間入りですな。これからはレンズに機を使わないとレンズの素性がハッキリと解ってしまいますな。
      高級レンズしか使えなくなるかもw
      そしてまた金が…(爆)

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