迫力あるPCゲームを

モニタを一台追加して、デュアルモニタ化したら、いろいろと変わった。

とにかく広い!

メインPCのモニターを3,440×1,440ドットのU3415Wと1,920×1,200ドットのMDT242WG-SBの2枚構成にした事で、事実上の横解像度は合計5,360ドットとなり、デスクトップが狭いという感覚が一切なくなった。
配置としては、確かにU3415WとMDT242WG-SBは若干離れているため、画面が繋がっているわけではないからズバリ5,360ドットを一直線に活用…という事ではないのだが、それでもU3415Wの3,440×1,440ドットを全面使えるようになった事は私の環境を大きく変える事になった。
特に大きく変わったのはPCゲームで、今まで2,560×1,200ドット程度のウィンドウで表示していた所を、一気に3,440×1,440ドットという広さに拡張できるようになった事で、ゲーム内情報をより沢山表示できたり、或いは感じ取れる迫力が大幅に向上した。
もっとも、私はフルスクリーンでのゲームプレイは余り好きではないので、全てウィンドウ表示させている。
だからフルで3,440×1,440ドット表示という事にはならない。ウィンドウ枠の大きさを考えれば、実際はそれよりも小さくなるワケで、その枠がどれぐらいの表示数なのかをちゃんと数えて3,440×1,440ドット内に収めている。
私のWindows10環境では、ウィンドウ枠は上のタイトルバーが31ドット、左右の枠が各1ドット、下が1ドットとなっているため、ウィンドウだけで上下32ドット、左右2ドットを差し引くことになる。
但し、Windows10は一番下にタスクバーがあるため、実際のゲーム画面はさらに狭くなる。
スクリーンショットを撮ってドット数を数えたところ、タスクバーは縦幅40ドットだった。
つまり、ゲーム画面として使用できるサイズは、これら枠表示分を差し引いて横3,438ドット、縦1,368ドットという事になる。
FF14は、画面サイズをカスタマイズできるため、このサイズを指定する事で、ウィンドウ表示でU3415W全面にゲーム画面を表示する事ができるようになった。
World of Warship(以下WoWと略)は、細かいカスタマイズができないのだが、大体3,438×1,368ドットに近いサイズの選択肢が表示されるため、それに合わせる事でほぼ問題なく全画面プレイが可能である。横に広いというのは良いものだ…これがU3415Wで表示できるウィンドウモードでのWoWのメイン画面である(画像クリックでオリジナル解像度画像を表示)。若干下にスキマが見えるが、これはWoW側の解像度設定の限界点という事である。
大凡21:9という比率で各々のゲームを表示させると、実に横に視界が広がり、ゲームの臨場感はかなり高くなる。
FF14で極蛮神討滅戦などをやると、あまりに広すぎてフィールドの隅々まで見渡す事ができ、実にプレイが楽になった。
WoWにしても、視界が横に広がることで、敵艦や魚雷をプレイヤーである私が補足できる範囲が拡大、随分とやりやすくなったと言える。

GeForce GTX 970

ただ、流石に3,440×1,440ドットのモニタと1,920×1,200ドットのモニタを表示させつつ、かつ3,440×1,440ドットの画面をほぼ全てゲームに使うと、ビデオ性能が苦しくなるのは当然なのだが、意外とGeForce GTX 970でも問題なく60fpsくらいのフレームレートは出ている感じであった。
実際の話をすると、FF14はゲームそのものが30fpsでコントロールされていて、それを画面として60fpsで表示しているのだが、概ね60fpsに近いフレームレートが出ている感じであった。
WoWは実はゲームの裏コンフィグ…というと変な感じだが、設定値が書かれているxmlファイルにMAX75fpsと記載されている。つまり、通常であればどんなに高性能なビデオカードを搭載していても75fps以上になる事はないのだが、このxmlファイルを編集する事で、120fps等にする事ができる。
私はとりあえず90fpsを上限にしているのだが、3,438×1,368ドットで表示していても60fps~70fpsくらいで表示できているため、滑らかさという面で突っかかったりするような表示になったりはしない。
ちなみにどちらのタイトルでも設定はほぼ最高の表示品質にしているため、見た目に妥協をしているわけではない。
そうであっても、必要十分な表示でプレイできているのは、さすがはGeForce GTX 970といったところではないかと思う。
まぁ…もっと余裕があればいいなとも思うのだが、そう考えれば考えるほど、GeForce GTX 1080とか1070が欲しくなるわけだが、現時点であっても、極端に困るという事はないのが有り難い話である。

困ること

モニタを2つ接続した庫で、困る事も出てきた。
まず、両方のモニタの電源をONにしてWindowsを立ち上げると、何故か表示優先順位においてMDT242WG-SBが高くなり、メインのU3415Wが後に回された。おそらく、接続端子のDVI-Dの優先度がDisplayPortよりも高くなっているという事なのだろうが、まずMDT-242WG-SBにUEFI表示が行われ、続いてハードウェア情報もそれに続いて表示されるワケである。
ログイン直前になってU3415Wに優先順位が回ってきて、こちらの意図どおりのプライマリーモニタとセカンダリーモニタの関係になるのだが、未だDisplayポートは優先順位が低いという事なのだろうか?
また、モニタサイズが違う事で1ドットあたりの大きさが異なる違和感もより感じるようになった。
U3415Wは105dpiくらいなのだが、MDT242WG-SBは96dpiぐらいなので、1ドットのサイズはMDT242WG-SBの方が大きい。だからU3415W側からウィンドウを引っ張ってMDT242WG-SB側に持っていくと、突然ウィンドウが大型化したかのような錯覚に陥る。
昨日の画像に、実はその差を見せるためにわざと2画面にまたがったMicrosoft Edgeのウィンドウを表示させていたのだが、見れば明らかに大きさが異なるという事がわかる。
まぁ、通常は画面をまたがって何かを表示するという事はないのだが、違和感はハンパない。

それでも慣れは早い

多少、扱いが今までと異なっていて混乱する事もあったりもするが、僅か一日使っただけで大体が慣れてきたんだな、と感じている。
何故なら、会社でフルHDのPCモニタを見ると、妙に狭く感じたからだ。つまり、既に自宅の広さになれ始めていた、という事である。
その昔、PCの解像度がVGA、つまり640×480ドットだった頃、800×600ドットのモニタを見て、そこで初めてハイレゾリューションという言葉を覚えた。
そしてその後、私は液晶モニタへと切り替え、解像度として1,280×1,024ドットへと一気に跳躍した。世間的にはまだ1,024×768ドットが主流だった頃の話である。
私はこの1,280×1,024ドットから、イキナリ1,920×1,200のWUXGAへとさらに跳躍したのだが、PCに比してモニターはその進化の度合いが当初はあまり早くなかった。
しかし、フルHD化の波は実に速く浸透した。理由は多分テレビが地上デジタル化となり、同時にフルHD化した、という事と連動したためだろうと思う。液晶パネルを使うようになると、そもそもインターレースという概念もなくなってきた。もちろん未だ一部残っている事は残っているが、ほとんどがプログレッシブによる映像になったと言える。
4Kへの移行は、フルHD化の速度よりも緩慢だと未だに思っている。理由はビデオカード性能が完全に追いついていないというのが理由で、60fpsというフレームレートが安易に出せるぐらいのビデオ能力にならないと、本格的には普及しないし、何よりフルHDの解像度で情報量的には問題ない、と感じる人が多いのかも知れない。
物理的な大きさと情報量、そして表示の滑らかさという、複数の要素に対して、消費者側のニーズがどこにあるのか、また技術的な限界はどこになるのか、などの要素で、今後主流となるモニタの解像度とサイズは割れていくだろうと思う。

何はともあれ、使わなくなった液晶を再利用しつつ、利便性を上げる事はできた。
さらに一枚、1280×1024ドットの液晶が残っているのだが…
さて、コイツは再利用すべきか?
順当に考えれば廃棄だろうな、コレはw

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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