保護された通信

SSL化した時の続きの話。

Publisher Studioが表示されない

先日、当BlogをSSL化した話をしたが、その際、Amazonアソシエイトである「Publisher Studio」が利用できなくなった、という話をした。
Publisher Studioは確かに便利だが、SSL化した事でPublisher Studioが使えなくなったのか、それとも他に理由があるのかは、その時には明確にわからなかった。
ただ確実なのは、Publisher Studioは外部スクリプトを呼び出しているという事と、少なくとも私のアソシエイトIDの情報が記載され、それを起点にAmazonアソシエイト側が情報通信しているという事である。
このような通信のやり取りをしている事そのものが、保護され安全なのか? となれば、それは確実に安全とは言えない状況だと推測できる。
なので、おそらくはPublisher Studioが危険を脅かす通信をしていると判断して、現在のGoogle Chromeがスクリプトそのものを停止させているのではないかと考えている。
というか…Amazonアソシエイト側は、そのシステムかブラウザの上でこのような扱いになっているという事を理解しているのだろうか?

実験

とりあえず、本当にPublisher Studioが問題なのか、という事を実証する必要がある。
現在、当BlogをGoogle Chromeで表示させると「保護された通信|https:~」とアドレスバーには表示されている。保護された通信そのアドレスバーの右端の方を見ていくと、盾マークに赤い×が表示されているマークがある。これにマウスを重ねると「このページは承認されていないソースからのスクリプトを読み込もうとしています」と表示される。スクリプト停止そのまま、その盾マークをクリックすると今度は「このページは承認されていないソースからのスクリプトを読み込もうとしています」と小窓が表示され「安全でないスクリプトを読み込む」というリンク文が表示される。
なので、実験としてその「安全でないスクリプトを読み込む」をクリックすると、止められていたスクリプトの読込が始まる。保護されていませんすると…アドレスバーの「保護された通信|https:~」という表示が「保護されていません|https:~」という表示に切り替わり、https:の部分が二重線で消される表示に切り替わる。それと同時に…「Publisher Studio」が表示されるのである。
この実験で分かる通り、SSL化した事でGoogle Chromeが安全でないスクリプトを止めた結果が「Publisher Studio」が表示されなかった原因だった事がわかる。

利便性? 安全性?

となると、ここで私は2つの選択肢を選ぶ事になる。
「Publisher Studio」の設置を諦めるか、それとも「Publisher Studio」を設置して特定スクリプトの実行を許可し、安全性を落とすか、という事である。
Amazonアソシエイトそのものは、何も「Publisher Studio」を利用しなくても活用可能でありリンクにアソシエイトIDを加えれば機能する為「Publisher Studio」を絶対に使わなければならない、という事はない。
なので当Blogのフッターに記載したスクリプトを削除すれば安全になる…というのであれば、そもそもそのスクリプトを削除し「Publisher Studio」の利用を完全に諦めれば当Blogはより安全なサイトとして成立する。

ま、この状態であればどちらを選ぶかなど自明の理である。何しろ今の状態でも「Publisher Studio」は利用できないのだから、削除してしまった方がよりスッキリするというものである。

ところが…!

で、早速当Blogのフッターから、Amazonアソシエイトのスクリプトを削除してみた。
それでアドレスバー右端の盾マークが消えてくれるハズ…と思っていたのだが、結果としてスクリプトを削除しても盾マークは消える事がなかった。
ひょっとしたら、Amazonアソシエイトの「Publisher Studio」だけが問題ではないのかもしれない。
実は、他にもいくつかのスクリプトを埋め込んでいるものがある。
例えばGoogle Analyticsであったり、Google AdSenseであったり、いろんなものを埋め込んでいる。Googleのサービスであっても、情報のやり取りをスクリプトで実施しているならば、それを対象に「安全でない」とするのは、ある意味正しい事であるから、それに則った結果かもしれない。
ちなみに…私の記憶が正しければ、GoogleとAmazon以外のスクリプトは埋め込んでいないハズである。
しかし、結果として他のスクリプトを消すというのは分析の上でも問題なので、とりあえず現状維持とするしかない。
よって盾マークは消す事ができない事が判明したので、Amazonアソシエイトのプログラムが問題の無いものと扱われる可能性にかけて、以前の状態のままのフッターとして本件を凍結する事にした。
つまり、SSL化した直後と同じ状態の維持という事どある。

いろいろ騒いだが、現時点では現状維持で今後の経過を見ていくことにする。
とりあえずはSSL化はできたので、目的完了である。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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