独立国家として

普段、あまり政治的な事は書きたくないのだが…。

日本の政治家はオカシイ

このBlogではあまり滅多な事で政治的な事は書かない。政治的な話に触れる度にこのような事を書くのだが、政治的な話は人によって意見が違う事が多々有り…というか有って当然であり、またどれも正解がなく、また間違いもないので、そうした話を書くときはあくまでも私個人の意見として書くという事を毎回宣言している。
なので今回ももちろん私の個人としての意見であり、反論ある事を承知の上で書く事にする。

海上自衛隊哨戒機が韓国駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けたという話が出ている。
問題なのはタダのレーダー照射ではなく、火器管制レーダーだという事であり、これは明らかに軍事行動である。
しかも何か警告あっての照射でもない。ある意味、宣戦布告なしの軍事行動である。
この件に関して、日本の政治家が遺憾の意を唱えた。ぐっと堪えてココまではいいとしても、問題はその韓国の説明である。
韓国国防省関係者の話では「韓国海軍艦艇のレーダー使用は遭難した北朝鮮船舶捜索のためで、海上自衛隊の哨戒機を狙ったわけではない」というのである。
…バカか?
海上にいるハズの北朝鮮船舶に使用するのは海上レーダーであって、対空のしかも火器管制レーダーでは絶対にあり得ない。国防省という軍事に携わるもののコメントとしては落第点のコメントとしか言いようがない。
だが、もっとどうしようもないのは日本外務省の金杉憲治アジア大洋州局長である。本件について納得できないから訪韓するというのである。
…バカか?
韓国側の責任者を呼びつけろよ!
こんな事ばかりしているから、日本がナメられるという事に何故気がつかないのか?

火器管制レーダー

そもそもレーダーは特定の波長の短いマイクロ波を使って跳ね返った波長成分を解析して距離などを把握する仕組みである。
火器管制レーダーは使用する武器を確実に当てるため、非常に精度の高い波長解析を必要とするので、その分索敵範囲が非常に狭い。いわゆる船舶レーダーのような存在を確認する為のレーダーは広範囲を捜索範囲とする為、火器管制レーダーとは根本的に仕組みが違う。
だから韓国国防省関係者の言い訳はあり得ない。
そんな簡単な反論が出来る内容をコメントとして出している時点で、日本はバカにされているという事を日本の政治家はもっとストレートに表現しても国際的にはバッシングを受けたりはしない。
これ、相手がロシアだったら、この時点で報復攻撃を開始しているレベルの話である。
それとも、日本はこういう有事の際にも米国の顔色をうかがいながら一手を下さないと行けないのだろうか?
だとしたら、何の為の海上自衛隊なのか?
普通なら、哨戒機が火器管制レーダーの照射を受けた段階でF-2の対艦装備でスクランブルをかけ、敵性艦船に対し防衛行動を執るなどの処置があって然るべきであり、その行動になったとしても国際法上何ら問題がない事案である。
しかし、日本はこのような事態になっても責任者が相手国に訪問して事実関係の説明と再発防止を要求するという手段に出るという、何とも甘っちょろい行動しか起こさない。
日本は、独立国家として全く正しくない反応しかしない政府を持つ国と思われても仕方のない存在としか言いようがない。

韓国内では「よくやった」

韓国の一部のネットユーザーの声なので、国家としての統一意見ではないのだが、ネットユーザーの中では今回の自衛隊機への火器管制レーダー照射を「よくやった」とする声があがっている。他にも「駆逐艦艦長を特進させるべき」という声もある。
反日活動に積極的な者の意見とは思うが、慰安婦問題、徴用工問題を含めた反日感情の行き着く先の報復とでも言いたいのか、今回の行為を正当化し賛美する動きだが、そうしたコメントをしている人たちは今回の行為が国家を揺るがす出来事だという事を理解しているのだろうか?
前述したように、国際法上では日本が反撃活動に出ても不思議ではない状況である。その行為に対して賛美するという事は、戦争に突入するも已む無し、という思いがあるという事である。
そうした国民感情があるという事を知ってなお、日本の政治家は生ぬるい対応しかしないのだろうか?
国交断絶という動きになっても不思議ではなく、また日本が韓国に対して経済制裁をする可能性がある事案と私は考えるが、果たしてそうなったとき、困るのはどちらの国だろうか?
まぁ、それを冷静に判断できる国民なら今までの問題もここまでこじれたりはしないだろうから、そもそも冷静に判断できない、或いはするつもりがない国民なのかもしれないが。

独立国家

憲法9条を改憲するという話で日本国内でも随分と意見が分かれ、長い間論議されている。
平和憲法として日本国憲法は間違いなく素晴らしい憲法だと私も思うが、今の日本国憲法では現世界の中で独立国家が自国防衛していくには不十分すぎる内容と言わざるを得ない。
国内で作成されたものとしても、WW2の時に米国によってもたらされた憲法を一切改憲する事もなく今だに使用しているというのは、海外の人からすると異常に見えるらしい。
確かに今の日本国憲法では軍隊を持つことができないが、日本が独立国家であると世界で主張する為には、自国防衛を可能にする体制が必要不可欠である、と私は思っている。別に戦争をしたいわけではない。戦争を知らない世代ではあるが、戦争が悲劇しか生まない事は中東を見ていれば予想もできるし、できるなら日本はあのようになって欲しくない。
だが、軍事というのは自動車の運転によく似ていて、自分が安全運転をしているからといって確実に事故に遭わないというワケにはいかないのである。時に自分以外の理由で事故に遭う可能性が常について回る。それが軍事も同じなのである。いくら日本が戦争する気がなくても、攻めようとする国があれば戦争になってしまうのである。
そうした際、他国と安全保障条約を結んでいても国民を守る事ができるのは最終的に自国防衛組織だけなのである。だから独立国家はまずその独立を守るために軍隊を持つのである。戦争をする為でなく、自国とその国民を守る為に持つのである。
今の自衛隊は、法的な立場で言えば実に不安定な組織で、これを国防軍とは呼べないのである。日本は法治国家なので、そこにまず問題があるという事を国民は知っておく必要がある。

2018年ももうあと数日を残すというこの時期に、とんでもない問題を起こしてくれたものである。
もし日本がココで腰抜けな対応をしたならば、この先もずっと日本は韓国に悩まされ続ける事になるだろう。
いつまでも生ぬるい対応ですり抜けられると思っていたら、手痛いしっぺ返しを喰らうのは日本である。
経済的な事や政治的な事での揉め事なら私もあまり反応はしないが、軍事的問題となれば落ち着いてはいられない。
何故なら、何よりも重い人命に直結する話なのだから。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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