SynologyのNAS

昔、検討した事はあるんだが…。

実は導入したいNAS

2ヶ月ほど前、メインPCに接続していたUSB3.0接続の外付けHDDの電源が壊れた時、実は導入を検討したのがNASであった。
最終的には、扱えるHDD容量とドライブ数が多く、かつ価格が安い外付けHDDユニットを再購入したのだが、本音を言えば独立可動するNASを導入したかった。
その時にいろいろと検討したのがSynology製品もしくはQNAP製品のNASだったのだが、この度、Synologyの安価な2ドライブのNASキットの新製品「DiskStation DS220j」が登場した。店頭予想価格は20,990円前後の見込み。
HDDの価格が下がって導入しやすくなったか?「DiskStation DS220j」は、前モデルが「DiskStation DS218j」で、その時にはCPUがデュアルコアだったものが、今回はクァッドコアにパワーアップし、転送速度が向上したモデルになる。
ドライブは2.5/3.5インチドライブベイ2基で、Webブラウザベースの独自OSである「DiskStation Manager」で動作する。
DLNAメディアサーバとしても利用でき、ルーターのポート転送設定をしなくても外部アクセスが行えるクィックコネクト機能もサポートされる。
詳細なスペックで言うと、CPUはRealtek RTD1296(4コア/1.4GHz)になり、DDR4 512MBのメモリを搭載し、ストレージ構成としてはSynology Hybrid RAID、Basic、JBOD、RAID 0/1に対応する。
インターフェースとしてはGigabit Ethernet、USB3.0×2を持ち、転送速度はRead/Write共に112MB/s以上となっている。
本体サイズはNASとしては小さく、100×225.5×162mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は880gになる。但し、HDDを組み込めばその分だけ重量は増す。

8TBをミラーリングで

個人的には、この「DiskStation DS220j」に8TBのHDDを2基入れて、それでミラーリングで構成して使いたいと思っている。
タダのデータストレージという使い方しか想定していないのだが、画像やら映像やらのデータがたんまりあるので、それらをデータ欠損なく保管するには8TBぐらいの大容量HDDをミラーリングで使えば、データが破壊されればHDDを入れ替えて保全すればいいだけになるので、そういう使い方をしたいと思っている。
もっとも、もっと大容量のHDDでも良いのだが、8TB HDDのバルクで15,000円程度で購入できる為、8TB HDD×2とDiskStation DS220jで合計50,000円ちょっとで構成できる。この価格なら検討する価値はあるかな、と思っている(ちょっと高いけど)。
これが10TB HDDとかになると、HDDの価格が25,000円を超えてくるため、構成すると70,000円超の予算が必要になってくる。相対価格20,000円の差ではあるが、絶対価格としての70,000円はかなり大きく、手が出しにくい。
また、本当はNAS用に耐久力を増した専用HDDを使えばなお良いのだが、NAS専用HDDはとても高いので、安めのHDDで壊れれば交換、というスタイルで使っていけば、HDDも比較的新しいもので維持できるし、良いのではないかと思えてくる。

安心を買う

最近はワンボードマイコンなども登場しているので、もっと安くNASを構成する事もできなくはない。
ただ、導入のハードルの低さを考えると、SynologyのNASは導入しやすく、価格も高すぎるほど高いというわけではないので、比較的導入はしやすいと思う。
ワンボードマイコンそのものは確かに安いが、自らOSとアプリケーションを用意し、セッティングしなければならない。
しかしSynologyのNASは「DiskStation Manager」でほぼ必要なものが全て揃い、設定も楽にできる。この安心を買う、という意味で、製品単価が決められていると考えれば、SynologyのNASは決して高いわけではない。あとはこの絶対価格をどう受け入れるか、という問題だけである。
興味のある人はぜひ検討してみてもらいたい。

 

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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