LUMIX DC-S5

ある意味、今一番私が欲しいと思っている一眼デジカメかもしれない。

Lマウントの新型

Panasonicが2020年9月25日に発売するとしている、フルサイズミラーレスカメラ「LUMIX DC-S5」だが、この機種、ある意味私が今一番欲しいと思える一眼デジタルカメラではないかと思う。
その理由は、ライカが採用するLマウントのカメラである、という事と、先代であるS1の機能をよりコンパクトにしたカメラだからである。
Lマウントの普及機になるか?富士フィルムのX-T4も欲しいカメラではあったが、オリンパスのマイクロフォーサーズ規格を使っていた私からすると、Panasonicとの親和性は富士フィルムよりも高いわけで、全く異なるマウントとは言え、まだPanasonicの方が私向きかな、という気がしている。
以前のデジタル一眼カメラを使っていた私の状況と、昨今の「いいな」と思うカメラの方向性の違いは、意外にも「動画に強い」という事。
別に今すぐ動画を撮りたいという風に思っているわけではないのだが、今気になっているのは、実はスチールではなく動画だったりする。
なので、この「LUMIX DC-S5」が発表された時、その動画機能が実は一番気になるポイントだった。
S1とほぼ同等の機能を持ち、それでいてS1Hに肉薄する性能を部分的に持っているだけでなく、ライブビューコンポジット機能を35mmフルサイズセンサー機で初めて搭載しているという点で、30万円以下のカメラでそれらが可能になっている時点でコストパフォーマンスも高めのカメラではないかと感じている。
マイクロフォーサーズはまだまだ顕在とは思っているが、オリンパスが身売りした今となっては、次なるマウントを私の中では見据えていかないといけないのかな、とどこかで考えていた。
そこにきて、Panasonicがこのカメラを発表した事で、私は「Lマウントはアリかもしれない」と考えた。
ライカの規格であるという事と、日本ではSIGMAがLマウント機を出しているので、マウントとしてはまだまだこれからのマウントではないかと思っているので、今の私のイチオシとして見ていて、Lマウントの普及機になると良いなと思っている。

手ブレはまだまだ?

オリンパスのカメラを使っていると、何が一番便利かというと、その手ブレ補正である。
何と言っても、最新機でいけば対応レンズと組み合わせて7.5段分とか、もう訳わからんぐらいの性能を見せつけているのだが、これはオリンパスの話で、他社はそれにまだ追いついていない(といっても近いところまでは来ているが)ところがある。
「LUMIX DC-S5」でも、ボディ内手ブレ補正で5段分が確保されていて、対応レンズと組み合わせて最大6.5段分とこれでも十分ではあるものの、まだオリンパスを追いかけているレベルである。
ただ、そうは言っても「LUMIX DC-S5」はフルサイズセンサー機であるので、フルサイズ機でもここまできたのか、という性能ではある。ま、フルサイズ機の雄であるSonyのαもボディ内手ブレ補正は5段分なので、それと同等と考えれば優れた技術である事は言うまでもない。
…ちなみにオリンパスのE-M1 Mark3は、ボディ内手ブレ補正は5.5段分と他社を一つ上回る。これで身売りとは…なんとも悲しい事実である。

高級機しか生き残らない

ただ、この「LUMIX DC-S5」を私が購入できるかといわれると、答えは残念ながら「No」という事になる。
ボディ単体で24万円前後、20-60mmのキットレンズ込みの価格で28万円前後という価格は、今の私には手の出ない価格である。
しかし富士フィルムのX-T4であっても、似たような価格なので、どのみち私には手が出ない領域にある。カメラだけが私の趣味ではないので、ここらへんは如何ともし難い話である。
最近のデジタル一眼カメラの状況を見ると、残念ながら高級機しか生き残らない状況にある。理由はスマホのカメラの性能向上である。
これはもう何年も前から言われていることで、デジタル処理が発達した昨今では、ちょっとした事であれば、すべてがデジタル処理で再現できてしまう。
ホント意味で光学の凄さを見せつける部分でないと、高級機とスマホの写真に違いが生まれないぐらいになってきているのだが、それでもセンサーサイズの大きさとレンズの良さの違いは出てくるので、高級機のみせどころは全てその部分に集約されてしまう。
カメラの本質部分ではあるのだが、今はデジタル処理で相応の写真が撮れてしまうので、ホントの意味でカメラの良さを見せつけられる腕がないと、差が出てこないとも言える。
趣味としてはハードルが上がったな、と。

スマホを使いこなす方向へ

というワケで、今私はデジタル一眼をどう使って行くかという方向より、より手軽にかつ汎用的に使えるスマホをどう使いこなしていくかという方向にシフトしている。
スチール的な使い方は良いとして、動画撮影を含めた使い方をいろいろ模索しているところである。デジタル一眼でも動画に注目しているのは、それが理由である。
しかも、その動画の編集に関しては、MacBook Proを購入した事で、MacOSに標準搭載されているiMOVIEが使えるので、以前よりは編集も含めた環境が整ってきている。
できる幅は広がっているので、あとは素材をどう集めるかという方向なので、今後はそうした方面から攻めていくことになると思っている。
スマホと言えども、その機能を使いこなしていくのは結構大変だったりする。つまりは、人は機能を使いこなす事でワンランク上をいつでも狙えるという事である。

というわけで「LUMIX DC-S5」を紹介はしたが、このカメラを本当に必要としている人は良いとして、そこまではちょっと…という人は、今ある環境を使いこなす事をお薦めしたい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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