久々にAudioを見直すか?

未だに使い続けているLXA-OT3を良くするために。

手付かずのアンプ

私が今、PCと接続して使用しているアンプは、2013年12月に発売された2014年1月号のStereo誌に付録として付いてきたLUXMAN設計のデジタルアンプ「LXA-OT3」である。
これをもう7年使用し続けていて、その時にも当Blogで記事にした
この「LXA-OT3」の前には「LXA-OT1」という前身になるモデルが存在しているのだが、そちらも購入して使用していて、その時の音が良かったので後継モデルの「LXA-OT3」を購入、そのまま使用している。
この「LXA-OT3」だが、デジタルアンプなので、基板上にオペアンプが1個搭載されているのだが、このオペアンプがなんとDIP8ピンのソケットとして搭載されているので、別のオペアンプに交換する事ができる。
デジタルアンプはこのオペアンプによって音が全く異なるものになるので、こうしたオペアンプの交換でより良い音にする事ができるのが面白い所。
当Blogでも、過去には音をよくする為に検討した案を記事にした事もある。
だが、この記事を書いたは良いのだが、その後その案を実行する事はなく、現在もそのまま使用し続けている。
だが、流石にもう7年も同じ構成で使用し続けているので、そろそろ何か手を入れた方がいいかもしれないと思い始めた。
時代はデジタル化が進み、本当はもっと違ったオーディオ構成を執った方がいいのかもしれないが、音声入力の関係からYAMAHA AG06を使用している関係で、どうしてもスピーカー出力はアナログになる関係から、できれば今の構成のまま何とかグレードアップさせたいところ。
そうなると、やはりオペアンプをいよいよ交換する、という方向で考えるしかないのかも知れない。

MUSES

前述したように「LXA-OT3」にはオペアンプが1個搭載できるようになっていて、そこにDIP8ピンのオペアンプを搭載する事で音そのものを大きく変えることができる。
このオペアンプ、実にさまざまな製品が存在していて、その価格もピンからキリまでと実に幅広い。
安い物になると25円とかそういうのもあれば、高いモノになれば5,000円とか桁が2つも異なるものも存在する。
その中でも有名なのはBurr-Brown(Texas Industry社)のOPA627AUやOPA627BPというオペアンプや新日本無線のMUSESシリーズがある。
これらはどれも価格が3,000円以上するもので、高級オーディオに搭載されているオペアンプとして有名なものである。
MUSESは01と02があり、これは共に2回路のオペアンプになるのだが、Burr-BrownのOPA627AUやOPA627BPは1回路のオペアンプなので「LXA-OT3」に実装するためには、2回路にする為に2個を連結してやる必要がある。OPA627AUは、SOPTypeなので、DIP8ピン基板の両面に実装して使用する必要があるし、OPA627BPは2個を並列で実装する変換基板に取り付けて使用する必要がある。
MUSES01やMUSES02は2回路なのでDIP8ピンソケットならそのまま使用する事ができるが、新日本無線のMUSESのサイトを見ると、今はMUSES03という1回路の新型が存在するので、これを使おうと思ったらOPA627BPと同様の並列実装基板で取り付ける必要がある。

オペアンプのデュアル化MUSES 新日本無線
https://www.njr.co.jp/MUSES/index.html (現在はリンク切れ)
※新日本無線は日清紡マイクロデバイス株式会社となったため、MUSESのサイトは以下に。

MUSESのさらなる新型

これらの高級オーディオで使用されているオペアンプに交換すれば、今よりずっと深い音色の音へと変化させる事はできるが、調べていくとさらに進化したオペアンプを見つけた。
MUSES05という新型が完成していて、今まで少量生産だった為、限定販売(といっても企業売りしかしていなかった模様)だったものが、2022年2月に一般販売を開始するようだ。

AV Watch
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1370656.html

MUSES05は1回路のオペアンプのようなので、「LXA-OT3」に実装するとすれば2個を並列化する必要があるのだが、ややこしい事にMUSES05はどうも8ピンのオペアンプではなく、12ピンのオペアンプのようで、従来のDIP8ピンソケットに使うためには、12ピンの並列化基板かつDIP8ピン化する必要があるようである。
それを見越してか、12月17日まで、このMUSES05のDIP8ピンに変換した「MUSES05 Duo」が抽選で100名にプレゼントされる企画を実施していたようである。…残念。
できれば、このDuo使用を一般販売してもらいたいところだが…ないんだろうな、コレ。

ちょっと驚きなのは、新日本無線は2022年1月1日付でリコー電子デバイスと合併し、新会社「日清紡マイクロデバイス」となるようだ。
MUSESブランドはそのまま残るようだが、新体制でより開発体制を強化する、としているが、要するに2社の開発を統合して整理するという事なので、単純に開発陣が倍化する、という事ではないだろう。
願わくば、より良い音を追求するMUSESの姿勢を変えず、今後も新製品の開発をしてもらいたいものである。

という事で、MUSES03をデュアル化して「LXA-OT3」に搭載すれば、音は劇的に良くなるような気がしてならない。ま、その前にMUSES02とかでも良いのかも知れない。
変換基板とMUSES03を2個購入すると、大凡8,000円ほどの出費、MUSES02なら4,000円ほどの出費だが、さてどうしたものか。
やってみるだけの価値があるかどうか迷うのが「LXA-OT3」という付録アンプの最大の問題である(爆)

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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