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当たり前が曖昧に?

電力使えば速くなるのは当たり前。そんなの誰でもわかること。

12900KS、投入

IntelがCore i9-12900KSを投入する。
追加で最強の座をもぎ取る?まだ市場流通する前のようだが、そのベンチマーク結果が出回りはじめた。
噂レベルの話ではあるが、時期が時期だけにその結果には一定の信憑性があると考えられる。
その噂によると、CPU-Zのベンチマーク結果で以下の数値が出ているという。

定格時:Single 883.4 / Multi 12232.0
OC 時:Single 922.9 / Multi 12610.4

オーバークロック時の周波数は5.2GHzから5.3GHzとした比較的軽いもの、との事。
他にもCinebench R23の結果があるようで、そちらは定格動作のスコアらしい。

Core i9 12900KS:Single 2162 / Multi 29164
Core i9 12900K (DDR5):Single 2027 / Multi 26582
Core i9 12900K (DDR4):Single 2024 / Multi 27584
Ryzen 9 5950X;Single 1668 / Multi 26715

Core i9-12900Kの時は、ライバルのRyzen9 5950Xとマルチコアでほぼ同等だったものが、Core i9-12900KSだと概ね9%向上しているようだ。約1割の性能向上というと小さい結果のようにも聞こえるが、それでも10%向上となれば結果としては差が見えてくるレベル。
問題は、この結果を生み出すに至る消費電力がどれだけか、という事である。
12900Kと比較して、ベース/最大の消費電力で25W/19W上昇しているというのだから、ワットパフォーマンスとしては割に合わない結果、と言えるかも知れない。
消費電力を上げれば、そりゃ速くなるよね…という、実にわかりやすい結果である。

数値に拘る?

パワーユーザーというのは、とにかく数字が重要で、割合という考え方よりも結果として最大値がどれだけか? という事に拘る。
オーバークロッカーと呼ばれる人達であればなおの事である。
それはそれで記録だから良いのだが、実用性をそこに加味すると、考え方は変えざるを得ない。
結局、消費した電力に対してどれだけの性能なのか? という事を考えないと、最近のPCでは電力の爆食いという現象を引き起こす。
正直、仮想通貨が登場してからは、この考え方を持たないとコストに見合わないというぐらいの差が見えてくる。
だから、今回のCore i9-12900KSのような製品は、個人的には一般的なもの、という認識からはズレた製品ではないかと思っている。いや、一般的に使ってもよいとは思うが、一定の性能を持っているなら、ワットパフォーマンスの方が世間一般では重要だと思うワケである。
その点で考えると、残念ながら高性能の区分ではまだAMDの方が有利な上級なのかな、という気がしてくる。

今私に必要な性能

元パワーユーザーの私からすると、今のPC事情は非常に複雑である。
元パワーユーザーなので性能に拘りたいという気持ちはあるのだが、最近はコストに見合わないところが散見されるようになってきた。
特にハイエンドと呼ばれる性能は、もう既に私では不要な領域であり、ミドルハイと呼ばれる性能にしても、コスト的にどうなのか? と考えてしまうレベルである。
正直、普通の人であれば、Intel Core i5のレベルで十分だろうし、AMD Ryzen5のレベルで十分と言える。AMDの場合、それでも8コアが欲しいとなればIntelならCore i7、AMDならRyzen7も視野に入ってくるかもしれないが、そこでCPU価格が5万円を突破してくると、コストとして本当に見合うの? と一度立ち止まるレベルである。
なので、PCを購入する時には、自分はそのPCで何をするのか? というところをよくよく考えて、CPUを選択する事になると思う。
ただ、残念ながら、これだけの性能検討の余裕はGPUには無かったりする。
理由は、4K、HDR、120Hzというイマドキの映像処理に余裕を持たせようと思ったら、かなり高性能なGPUを要求してしまうからである。
高騰気味のGPUの市場において、イマドキの映像処理性能を重ねてしまうと、確実に10万円の壁を超えてくる。これではコスト的に高すぎると考える人が増えるのも当たり前である。
CPUの性能はかなりのレベルで行き着いた感じがあるが、GPUは依然として要求性能に実際が追いついていない状況にある。その要求性能を満たす為に必要なコストが、現実離れしている状況をなんとかしないと、この慢性的なGPU高騰問題は解決しない状況にある。
その要求性能を満たす側面として、先日のRadeon Super Resolutionなどのソフトウェアによる底上げがあるわけだが、それらを利用できるGPUそのものが高騰化している状況では、本末転倒である。今、まさにその渦中にあると言っていい。

というわけで、メーカーが達成する性能において、大電力を消費して達成可能となったという事そのものは、当たり前の話である。
どうやってワットパフォーマンスを得るのか? という事が置き去りになって、とにかく最高性能を追求できればそれでいい、というのは、一定の性能を得た現代ではそれだけで良いという話とは異なると思う。
さらにGPUでは、要求性能と現実の乖離、性能とコストバランスがおかしな事になっている。
大電力こそ正義…と言う理論は、最終的には残念な結果しか生まないように思えるのだが…そうした側面はいつまでたっても無くならないのは、やはりそこにはロマンがあるからなのかもしれない。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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