発売されたiPad Air

第5世代になり、2021年モデルのiPad Pro 11インチとの差が気になる。

価格差も小さいが

第5世代iPad Airがいよいよ発売された。
当Blogでも以前の記事で第5世代iPad Airの事を書いたが、使用者が体験する事そのものに関して言えば、2021年モデルのiPad Proと第5世代iPad Airには違いはほぼない。
ハードウェアの違いといっても、アウトカメラ、Face IDとTouch IDの差、最大ストレージ容量、液晶のProMotion、画面サイズが11インチか10.9インチ、といったぐらいしか違いが無い。
同じストレージ容量256GBの価格でいっても2万円ぐらいの違いなので、その2万円で他のハードウェア的な違いを採るか採らないかで選択機種が決まる、といった具合ではないかと思う。
そう考えると、案外お買い得という感じではないのかもしれない。
11インチiPad Proから、必要かどうか曖昧なものを削除したら第5世代iPad Airになった、といった方が的確かも知れない。
第5世代iPad Airはお買い得なのか?私が、今回2度目のiPad Airの話を持ち出したのは、知人が「iPad購入を検討しはじめた」からである。
第6世代iPad miniの登場時期にではなく、このタイミングだったので、選択する機種の迷いは今まで以上なのかもしれない。
つまり、それほどまでに、2021年モデルのiPad Pro 11インチと、第5世代iPad Airが似ているという事であり、ほんの少しの追加予算でProへと到達できる環境が、購入機種を惑わせている、という感じなのだろう。

何度も言うがストレージ

何度も同じ事をいう事になるが、ハードウェア的な違いでもっとも大きな違いは、最大ストレージ容量の違いである。
256GBで事足りる、という人は、第5世代iPad Airを購入した方が良いと私は思っている。
カメラが単眼になったり、Touch IDだったり、ProMotionでなかったりという違いは、あまり大きな問題ではない。いや、Touch IDという問題に関しては、iPadをノートPCのようにMagic Keyboardで運用しようと思っているなら、ちょっと面倒な事になるかもしれないが、普通に手書きベースで利用しようと考えているなら、Touch IDの方が逆に使い勝手が良いかも知れない。
なので、ストレージが256GB(あるいはそれ以下)、手書きベースでの運用、という人であれば、迷う事なくiPad Airで良いだろう。差額の2万円でApple Pencil 2を購入してもまだおつりがくる。
では、ストレージ容量が256GBで足りるのか? というところをどう考えればよいだろうか?
これは使い方次第と言ってしまえばそれまでだが、最近になってちょっと様子が変わってきている部分もあるので、そこを押さえておく必要がある。

外部ストレージが使いやすい

iPadは元より、iPad OSが進化してきている事で、今までと異なる使い方が出来る様になってきている。
今までは、動画編集などを行おうと思えば、iPadの内蔵ストレージ容量は大きくなければ無理だとすら言われていた。
ところが、外部機器との接続において、USB Type-Cが普通に使えるようになってきた今の段階で、対応アプリケーションが徐々に外部ストレージを直接操作できるスタイルに変わりつつある。
動画編集アプリとしては有名なLumaFusionというアプリケーションがあるが、このアプリはUSB Type-Cで接続した外部ストレージのデータを直接編集して保存する機能が追加された。
これにより、内蔵ストレージに頼らずに動画編集が簡単に行えるようになった。
Adobe系のソフトはもともとAdobeのCloudストレージの利用を推奨しているところもあるので、通信環境さえ整っていれば、何とかなったりもする。以前から比べれば、内蔵ストレージに依存するアプリが少なくなってきているのは、一目瞭然である。
但し、全てのアプリがそのような動きを見せているわけではないので、状況によっては内蔵ストレージ容量に頼らなければならない事もあるかもしれないが、少なくとも環境的に徐々に外部を利用できるような形になりつつあるのは事実だ。
そうなると、256GBという容量が実に絶妙な容量となり、256GBあれば何とか使える、という環境が見えてくる。
そうなると、大容量のiPad Proを選ぶ必要が無くなる。しかもiPad ProとiPad Airのコアは共にM1が搭載されているので、処理能力に大きな差がないので、そうなれば必要十分な機能を持つコスト的に有利な機種を選ぶのがベスト、という事になる。

と言うわけで、この判断を知人にも説明をした。
実際、大容量ストレージを搭載していても、どこまで使うのかというのは、その人の使い方次第なので、アドバイスとしてもあまり強く言えない部分でもある。なので、今まではアドバイスを求められた側は自然と大容量なものを薦めがちになるのだが、外部ストレージの利用が可能になった事で、考え方は変わっていく。
私としては、iPad Airを中心に考えて良いのではないかと考えているが…どうだろうか?

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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