自宅で一人考える

思わぬ一人の時間と向き合う。

しんと静まりかえる部屋

2日前、母が入院した。
入院の件に関しては当Blogでも記事にしたが、入院時に母が言葉を話せなくなってしまっている事が私にとってとても不安要素ではあるものの、担当看護師の話で一縷の望みはまだ残されている。
体調が戻れば、また話せるようになる、という事は、過去にも同じ事があるため、今回も期待できる事ではあるものの、年齢と症状を考えると確実に大丈夫とは言い切れず、未だ私の不安要素として心を揺さぶり続けている。
漠然とした不安
だが、今その揺らぎと戦ったところで結果は内側からは出ない。病院からの話を待つしか無いし、私に出来る事といったら、母のケータイに電話する事だけ。もちろん、その電話に出てくれるかもわからないし、仮に出たとして会話が成立するかはわからない。
母には姉がいるのだが、その姉から電話がかかってきた。
母に電話しても出ない、という事が気になったのだろう。
私は事情を説明し、病院にいる事、言葉を話せなくなっていることを伝えた。
ちなみに母の姉、つまり私の伯母は、前回の入院の時にも母に電話してきており、前回も入院当初に言葉に異変があった事を知っている。
なので、日を改めてまた電話すると言ってくれた。無事、姉妹で話をしてくれればよいのだが…。
で、現在自宅には私一人だけが残っている。
1階は母がいつもいる部屋で、私は通常2階にいる。1階に2部屋あれば、私も安心して別室にいながら母の確認をするのだが、それができないので、母には呼びたければケータイで私に連絡してくれと伝えている。
その母からの連絡がこない状況が不意に出来てしまったので、1階は静まりかえっているわけだが、そんな静かな部屋にいると、不安しか出てこないところがやりきれない。

とりあえず通常通り

そんな不確定要素ばかりの状況だが、とりあえず私はいつもと同じ対応、もしくはそこから派生する処理をする事にした。
母が不在なので、ベッド周りの整備に取りかかる。
布団の整頓と母の服装まわりの洗濯を今日のうちにやっておき、明日のシーツ洗濯に備えておく事から始め、室内の清掃を済ませてしまう。
また、母の食事の為に作られたものの整理も必要だ。ヘルパーさんに一部簡単なものを作って貰っているが、これらもそのままにしておくと傷んでしまうので、私が食べられるものは食べてしまう事にする。
冷蔵庫の食材も、母がいつ帰ってくるかわからないので、日持ちしないものは処理を考えないといけない。
今は、とりあえずいつもやっている事と派生する問題を処理する事しかできないのだから、気にしていても仕方が無い。

見えない未来

母親の状態にも不安は残るが、そもそも今後どのように生活していくかという事に関しても、大きな変化をさせなければならない時期にきているだけに、未来の見通しが自分にもないのが困りものである。
今住んでいるところそのものが古いという話も、当Blogでは何度か話題にしたが、そもそも住む場所を変えていくという漠然とした不安も私の中には存在する。
その住む場所を変えるという事に関しても、事前に処理してしまわねばならない問題があるので、そちらも気になる所。
この先、いったい幾らの予算が必要で、それらに私は耐えられるのか?
明るい見通しというものが何もないだけに、全てが不安でしかない状況が、じりじりと私を追い込む。
世知辛い世の中とは良く言うが、受動的に生きていくしかなかった私に対して、この仕打ちは実に苦しく、厳しいものである。

神に祈って全てが上手くいけばそれに超した事はないが、祈るだけで上手くいくほど甘くもない。
自分の判断一つとは言え、足がかりになる手助けすら期待できないこの状況、どう生き抜くか?
私の困難は続く。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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