24GB、48GBというメモリ

正直、32GBってちょっと微妙だと思うときがある。

Micronから24GBモジュール

今年の1月中頃ぐらいに、Micronから第2世代のDDR5メモリ製品としてDDR5-5200及びDDR5-5600規格に準拠する製品が発売された。これらのウチ、DDR5-5200モジュールは8GB、16GB、32GBがラインナップされたのだが、DDR5-5600モジュールは8GB、16GB、32GBに加えて24GBと48GBがラインナップされた。
私呪る限り、モジュール単位として24GBや48GBという製品が発売された事はなかったように思うが、ここにきて、今まで常識とも思われていたメモリ容量から逸脱する選択肢が与えられたと言える。
というのも、メモリ容量は通常2の乗算で得られる数字で加算されていく事が普通だと言われていて、2、4、8、16、32、64、128、256、512、1024…という倍々に増える数字の中で増やされてきた。
これ以外の容量が存在しないわけではないが、そういう場合、もともとオンボードでいくらかのメモリを搭載していて、それを補うカタチで歪な容量のメモリが存在していた、というケースがほとんどである。例えば、オンボードで2GB搭載しているから、6GBのモジュールを追加して計8GBにする…といった類いである。
そういった、一部特殊な例を除けば、大凡4、8、16、32という容量数値が使われていた所に、忽然と現れたのが24GB、48GBというモジュールである。
実際にそれらのメモリモジュールを挿して使用する事ができるのか、となると、Intelサイドのマザーボードでは、Alder LakeとRaptor Lakeでは利用できたようだが、残念ながらAMDサイドのRyzen 7000シリーズのマザーボードでは利用する事ができないという状況だった。
UEFI/BIOSを更新しないと完全対応は難しいシステムとしては起動し、UEFI/BIOSの画面に入る事はでき、そこで容量もちゃんと認識しているとの事だが、Windowsをブートする事ができなかったようである。ブートマネージャを通過する事ができすハードウェアエラーとして処理されたようである。

この先の対応

今回のこの24GBおよび48GBのメモリモジュールの発売は、何も血迷った結果とかではなく、今後これら容量のモジュールが継続して発売されていくという事のようで、一過性のものではないようである。
であれば、当然AMDも対応していかねばならないのだが、AMDはAGESA 1.0.0.7 BIOSでいくつかの問題の解決と、SocketAM5プラットフォームにおける24GBおよび48GBのDDR5 DIMMのサポートを行うようである。
現在開発中という事で、各マザーボードメーカーがUEFI/BIOSのアップデートというカタチで提供できるようになるのは4月~5月といったところで見込まれている。
Intel側はAlder Lakeの段階で対応できていたのに、なぜAMDはRyzen 7000シリーズの時対応する事ができなかったのか? 私はココに多少の問題を感じないわけではないが、私もこれでUEFI/BIOSアップデートを行う大義名分ができたと言える。
実は、ブート速度の問題でUEFI/BIOSはアッブデートしたいと思っていたのだが、UEFI/BIOSのアップデートはある種危険を伴う行為でもあるので、ブート速度の問題が改善されているであろうX3Dコア対応のUEFI/BIOSアップデートを実は未だ実行していない。
対応メモリを実装するかどうかは別として、今後どこかでUEFI/BIOSのアップデートをした方がよいだろうという時期が来るとみていたが、どうもそのタイミングがこの対応メモリ拡張のタイミングではないかと思っている。

容量的に48GBくらいほしい

現時点では、私は16GBのメモリモジュールを2枚挿して、計32GBとしてPCを構成している。一応メモリクロックは6000MHzとオーバークロックが可能なカタチで実装しているので、速度の面では不満はないのだが、容量として32GBは多少少ないかな、と思う時がある。
普通16GBもあれば十分だろ? と思うかもしれないが、動画を編集したりすると、メモリなどはあればあっただけ良いと感じるし、マルチコアを有効に使おうとして複数のアプリケーションが起動していると、メモリは多い方が何かと便利だ。
そういう使い方をしていると、32GBでは心許なく感じるときがある。
タスクマネージャでメモリ使用量を確認して、50%を超えている事に気づくと、どこかしら不安になる。
実際には、そんなにバカスカメモリを消費するわけではないのだろうが、Google Chromeなどもタブを多数開けばメモリをガンガン消費するので、容量は多ければ多いほど良いというのは、ほとんどの人がそう感じる話ではないかと思う。
64GBまではいらなくても、32GBでは少ない…そう考えた時、ベストとなるのは24GBを2枚挿すパターンではないかと思う。

というわけで、モジュールとして容量が増量したメモリがもっと潤沢に出てくる頃には、AMDプラットフォームでも無事に利用できるようになっているだろう。
https://twitter.com/Zed__Wang/status/1632964074152787968

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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