昨日予想した内容が早速崩れた。
30%増量か
昨日、Blackwellの発表から、私がRTX 50シリーズの予想をしたのだが、早速その予想が崩された。
ま、専門家じゃないから当たり前といえば当たり前なのだが、そもそもBlackwellそのものの製造プロセスに関しても、私の認識が間違っていたようだ。
というのは、TSMCとNVIDIAでいうところの製造プロセスの命名において、一致しないらしいのである。
たとえばTSMC 4NはNVIDIAのカスタムプロセスの命名だが、TSMCの製造プロセスでいえばTSMC N5になるという。つまり、今回言われているTSMC 4NPは、単純に5nmプロセスではなく、全く別のプロセスノードになると考えられる。
具体的にどのプロセスノードなのかはまだ情報が出ていないので、具体的に半導体の密度がどれぐらいになるかはわからないというのである。
ただ、現時点で噂されている内容だと、どうもRTX 40シリーズに対して30%ほどトランジスタ密度は上昇しているらしい。
であるなら、性能もそれに準じた一定量の性能向上は果たしている可能性がある。
最近の高密度な製造プロセスでは、基板層や配線層で異なるプロセスノードを使用したりしていて複雑化している。
単純に製造プロセスと言っても、その内容は多岐にわたるため、情報が錯綜しやすいという事なのだろう。
メモリインターフェースの謎
そしてもう一つ謎がある。
それはメモリインターフェースで、少し前の噂ではメモリインターフェースはRTX 40シリーズと同等になると言われていた。つまり、最上位のRTX 4090の384bitというのが今回のRTX 50シリーズの最上位、RTX 5090、コア名でいうところのGB202でも同じく384bitが使われる、と予想されていたのだが、ここに来てGB202では512bitという話が出てきている。
また、このGB202の一つ下のコアであるGB203(おそらく5070などで使われるか?)では、GB202の半分の規模になる、という予測もあるようである。これがもし本当なら、5070系(おそらく)では256bitのメモリインターフェースという事になる。
メモリインターフェースは、RTX 40シリーズ、つまり“Ada Lovelace”では当初はRTX 4080でのみ256bitとなっていたが、今回はRTX 50シリーズが登場した直後に、ミドルレンジ以上で256bitとして登場する可能性がある。ま、GB203がどのグレードに適用されるかで変わる話ではあるが、規模をいきなり半減させたものをRTX 5080に持ってくるという事は考えにくいので、この予想はそう外れてはいないのではないかと思う。
単純には計れない
“Ada Lovelace”ことRTX 40シリーズのモデル構成とRTX 50シリーズのモデル構成が同じになるか? と考えると、現時点で同じになるとは考えにくいようだ。
ライバルのAMDが、ハイエンド製品を出さない方針という噂もあるので、いわゆるミドルレンジの性能をNVIDIAがどこに設定してくるかは未だ不明だし、NVIDIAがハイエンド製品として捉えるグレードがどこまでのものを想定しているかも、今の段階では不明であるため、RTX 50シリーズの製品として価格がどれくらいのレンジに入ってくるのかも不明である。
単純にRTX 40シリーズをスライドさせて、製品区分を見るという形にならない可能性が高く、非常に予測しづらい、というのが、今の段階ではないかと思う。
私はミドルハイ、ミドルレンジよりちょっと上を狙っているので、現世代でRTX 4070Ti、それに繋がるRTX 4070Ti SUPERを導入しているが、このクラスのRTX 50シリーズがどれぐらいの価格になるのか、また性能になるのか、あるいは製品として登場するのか? といった事が全く見えないのである。
ビデオカードの使われ方が、単純にグラフィックスの制御だけでなく、AIという用途で使われるようになった事で、単純な比較が出来なくなってきているという事でもあるので、ちょうど今はそれらの転換期あるという事だろう。
というわけで、RTX 50シリーズはまだまだ未知数だが、トランジスタ数は30%ほど向上する可能性はあるという。
コストパフォーマンスがこれによってどう変わっていくかが気になる所である。
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