携帯除菌スプレー

除菌率99%の次亜塩素酸を電解生成する電動スプレー。

DL-SP006

Panasonicが、次亜塩素酸技術を活用した携帯除菌スプレー「DL-SP006」を発売した。Panasonic Storeでの直販価格は6,578円。
次亜塩素酸は塩水を電気分解した水溶液の事で、プールの除菌や水道水の浄化、食材の洗浄などにも使用されている。最近ではこの次亜塩素酸に対応する加湿器なども登場しているので、知っている人も多いかと思うが、除菌効果のある液体である。
次亜塩素酸で除菌生活これをスイッチを押す度に約1分で電解生成する携帯除菌スプレーが「DL-SP006」である。
スティックタイプで、34g(乾電池含まず)という軽さであり、単4乾電池を入れて、塩水を都度電解生成する。
アルコールなどの薬品を使っているわけではなく、あくまでも塩水での除菌であり、身の回りものに安心して使用する事ができるのが売りだが、当然のことながら新型コロナに対して効果がある、というものではない。
Panasonic Storeでは、この除菌スプレー本体の他に、使用する塩水を入れたパックを販売するが、使い方としてはこの塩水パックの先端をはさみで切り、中の塩水を「DL-SP006」に入れればセット完了となる。塩水パックは本体購入次に10回分の塩水パックが同梱されるが、別売りのものは90回分入っており、直販価格は1,100円。使用期限は製造から3年となっている。

仕組み

「DL-SP006」は本体中央にある電解スイッチを2秒以上長押しすると、内部に入れられた塩水の電解を開始する。その際、電解スイッチの上にある表示ランプが青く光るので、本体を倒さず立てた状態にして約1分待つ。青いランプが点滅から点灯に変わると、その後青いランプは消えてしまうが、それで電解は終了である。
その後は除菌したい場所にスプレーすればよいだけ。本体満水時は40~50回の使用が可能である。
スプレーの使用頻度としては、便座やテーブルには5回噴霧、衣類や帽子、靴などは3回噴霧で、噴霧後は材質が金属や木材などの場合は布などで拭き取ると良い。Panasonicの調べによると、噴霧後拭き取り5秒で99%の除菌率を達成しているという。
この性能なら、除菌に熱心な人でも納得できるのではないだろうか。

但し、一度電解したあと4時間を経過すると、本体内の次亜塩素水は有効塩素濃度が低下し、除菌効果が低下してしまうため、改めて電解作業が必要になる。もう一度電解スイッチを押して1分ほど電解する必要があるが、この行為で本体内の塩水の除菌効果が低下する事はない。

コストをどう見るか

この「DL-SP006」をコスト的にどう見るか? で評価が割れる事になる。
今現在もアルコール消毒を緻密に行っている人であれば、月間あたりのコストをアルコール消毒液と比較して考えて見れば良いだろう。
案外、「DL-SP006」の方が安上がりになるケースも考えられる。
ただ、アルコール消毒と次亜塩素酸による除菌とではそもそもの効果が異なる事もあるので、どちらを取るかは使う人次第ではないかと思う。

ただ、前述したように新型コロナに関しての効果はメーカーとしては謳っていない。
しかしそもそもの清潔さを保つ除菌という行為をより身近なものにするガジェットとして、本機は一定の意味があるように思う。
興味のある人は試されたし。

Panasonic DL-SP006
https://panasonic.jp/sanitizer/

 

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Share
アバター画像

武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントは承認待ちです。表示されるまでしばらく時間がかかるかもしれません。

Desktop Version | Switch To Mobile Version