nasne、セットアップ

先日購入したパッファロー製nasneが到着した。

シンプルな商品構成

先日、第2回目予約のBuffalo nasneを購入した事を記事にしたが、そのnasneが本日到着した。
Amazon.co.jpでの購入なので、また法外な大きさの箱で届くのかと思っていたら、緩衝材を内側に張った袋に厚紙の底を入れた上にnasneが入っているという、袋包装で届いた。
この包装方法だと、nasneの箱が途中で破損したりするのではないかという気もするのだが、おそらくBuffalo側がそうした包装形態を取っただけで、今回の件はAmazon.co.jpとは無関係なのではないかと思う。
そんな放送状態はまぁ良いとして、気になるのはnasneそのものである。
nasne、到着箱そのものはおそらくSony発売の頃のものとほとんど変わらないのだろうと思う。違うのはBuffaloのロゴが入っているという事と、内蔵HDD容量が2TBになっているという記載、商品識別のQRコードぐらいが違いではないかと思う。
torne公式キャラクターのトルネフがそのままになっているという事が、アプリに関してはSonyが継続してサービスしているという事を表していると言えるのではないかと思う。
早速中を開けてみると…オリジナルの中身を私は知らないが、おそらくこの中身の構成もほとんどオリジナルと同じではないかと思うほどシンプルである。
本体、ACアダプタ、アンテナケーブル、LANケーブル、マニュアル、B-CASカードの案内とカードを貼付したシートという、たったこれだけのものである。
マニュアルも…実にシンプルで、この説明だけでセットアップするとなると、初心者では結構トラブルが起きるのではないかというぐらい説明が足りない。ま、説明のしようがないのかもしれない。それを知るのは私がセットアップをした後の事である。

PS4 Proでセッティング

早速nasneをセットアップする事にした。
本体にアンテナケーブル、LANケーブル、ACアダプタをを挿し、起きたい場所に置く。設置はこれで終了。電源はACアダプタに通電すると勝手に入る仕組みで、本体後ろに一応電源ボタンとリセットボタンがあるが、これを押す必要は無い。
ハードウェアの設定そのものは実はこれで終了で、あとはアプリケーション側の設定となる。
私はPS3時代にPS3に接続するtorneを使用していたこともあるので、アプリケーションであるtorneの使い方はそんなに迷う事はない。はじめてtorneというアプリケーションを起動する場合は、nasneというアプリケーションの設定が必要なのだが、それもそんなに難しいものはない。
一つ誤解を無くしておくと、PS3時代のtorneはハードウェアとアプリケーションの2つをセットにしたものを指していたが、今のtorneは純粋にアプリケーションのみを指す。PS3のtorneはPS3にアンテナケーブルを接続し、その信号をPS3に取り込むためにハードウェアがセットになっていた。nasneは単体でアンテナケーブルの信号を処理するのでアプリケーションと切り離された製品になる。
PS4 Proを起動し、nasneアプリを立ち上げると、前述の簡単なセットアップが始まり、同一ネットワーク上にあるnasneを探し出す。nasneが見つかるとそのnasneを登録する事になるが、PS Networkのアカウントと紐付ける作業がその途中に入る。
その後、登録したnasneの地域設定をして、チャンネルを確定すると、これでセットアップが完了である。確かにマニュアルに書くには単純すぎるし、基本的に画面に従って入力するだけの作業である。
だが…もしこれがネットワーク的に複雑なネットワークだった場合には、素人だとおそらくそこで詰む事になる。
例えば…nasneは有線LANを使用するので、セットアップにスマホアプリであるnasne mobileを使った場合、有線LANと無線LANのネットワークが切り離されていたりすると、その時点でスマホ側からnasneを探し出す事はできない。何故なら、torneは同一ネットワーク上にあるnasneを検出するので、セキュリティ的に無線LANと有線LANを切り離している環境ではtorneがnasneを見つけられない。
無線LANの場合、有線LANのネットワークを保護する為、無線LANネットワークを独立したインターネット接続用のみのネットワークとして構築するパターンがあり得る。昔、WEPのセキュリティが脆弱すぎるという事が判明した時、WEP接続はインターネットのみに接続し、内部ネットワークから切り離すという設定がほとんどのルーターに機能として実装された事があるが、それと同じように独立ネットワークとして無線LANを構築してしまうと、今回のような場合、nasneを検出する事ができない。
これらはnasneの問題というよりは、無線LANの設定の問題でもあるので、nasneのメーカーとしては対応のしようがないのだが、これでトラブルを起こしたなら、消費者側からすれば「nasne、どうしてくれるんだ?」となる。
そういう意味ではQ&Aは結構しっかり作り込まないと、新規ユーザーは戸惑うかもしれない。
…ま、nasneはそもそも新規ユーザー獲得を第一に考えている製品ではないので、今更な話なのかもしれないが。

torne mobileとPC TV Plus

次に、せっかくnasneが来たのだから、スマホからもnasneを使いたいところ。
というわけで、iPhoneにtorne mobileアプリを入れてみた。
設定は先程と同じ。torne mobileからnasneを検出するだけ。同一ネットワーク上にあれば見つけてくれる。しかも既に地域設定とチャンネル設定は完了しているので、nasneを検出した時点で設定は終了である。
ただ、torne mobileでテレビや録画を視聴するには、610円の視聴プラグインが必要になる。ビデオを切り出して持ち運ぶにも別のプラグインが必要になるので、この辺りは使いたい機能に合わせて課金する事になる。
私はテレビ視聴やビデオ視聴が基本になるので、610円の課金である。見てみたら…Buffalo nasneになってからは480pから720pに変わったというだけあって、綺麗な画質である。チャンネルの切替えに時間がかかるという欠点が浮き彫りになるが、これはアプリの問題ではなくnasneそのものの問題。PS3のtorneの時からもそうだったが、チャンネルを切替えるという事がどうも苦手のようである。
また、torne mobileであっても、番組表は爆速である。nasneはこの番組表の爆速がウリなので、torne mobileでもこの辺りはしっかり押さえられている。追加課金が必要な事は残念な感じもしないでもないが、アプリで収益を上げる事でアプリ開発と維持をしているので、この辺りはやむを得ない所ではないかと思う。
次に…PCでnasneを使う為に「PC TV Plus」というアプリケーションをインストールする。

PC TV Plus
https://www.sony.jp/software/store/products/pctv-plus/

Sony Storeで購入するこのアプリケーションは14日間の体験版仕様になっている。
とりあえず体験版を入れて、正常動作するか確認してみると、torneやtorne mobileのようにnasneを検出した時点で使える様になった。
このPC TV Plusの最大の問題は、インストール先を選べないという事。Install Shieldを使用しているにも拘わらず、別の場所に保存するよう「戻る」を途中に選択しても、結局他のインストール先は選べず、固定されたインストール先にしかインストールできない仕様だった。
インストール後のショートカットを確認するとリンク先は「”C:\Program Files (x86)\Sony\PC TV Plus\Vnt.exe”」と記載されている。インストール先がProgram Files (x86)という事は…32bitアプリなのか?
PC TV Plusを起動した後にタスクマネージャで確認すると、PC TV Plusはやはり32bitアプリケーションだった。この辺り、64bit化する予定などないのだろうか?
とりあえずPC TV Plusの使い勝手を言うと、torneと全く使い勝手が違う。マウスオペレーションである事を最大限に活用する作りになっているのだろうが、全く使い勝手が異なるので、とても使いづらい。
インターフェースとしてはtorneの方がずっとわかりやすく、簡単である。PC TV Plusは表示できる項目が多いという利点を活かそうとしているのだろうが、どうしてtorneと同じデザインにできなかったのだろうか?
個人的にはtorneのインターフェースはとても秀逸だと思っていただけに、PC TV Plusのインターフェースはとても残念な感じである。
ただ、使えないかというとそうでもない。PCで手軽にTVを見る、という目的は達成しているし、番組表もtorneほど早くはないがそこそこの速度で広い画面に大量の番組情報が並ぶのは圧巻である。
PC TV PlusはWindows10の上でボーダレスウィンドウで表示されるので、ちょっと違和感も感じるが、テレビを見るという面で考えれば、ボーダレスである事を歓迎する人は多いのかも知れない。
PC TV Plusは、3,300円の有償アプリなので、14日間を超えて使い続ける場合はSony Storeでライセンスを購入する必要がある。これは買いきりなので、私はとりあえず購入した。

PCの中にテレビ

いろいろな問題なども散見されるものの、PCの中にテレビがあるというのは、私の使い方としては結構良い感じである。
BGMがわりにテレビというのも悪くない。最近はYouTubeをBGMがわりに垂れ流す事言うことをしていたのだが、どうしても見る動画に偏りが出てしまったりしていたのだが、テレビであればチャンネルの偏りはあるかもしれないが、ジャンルは結構幅広くなるので、時事情報を得るには最適である。
…だったらテレビを置けばいいのに、と思われるかも知れないが、テレビのみを置いてしまうと、iPhoneでテレビを見たりする事はできないので、ここはnasneが正解なのである。
あと、nasneをPC TV PlusでPC上に持ってくる事のもう一つの利点は、画面サイズを可変させられるという事。大画面であればそれで良い、というわけではない。さりげなくデスクトップの片隅に表示させておく事もできるので、多目的に情報を見ている時など、結構使い勝手がいい。
PCが中心の生活の人には、nasneはあらゆる意味でも使える機器だと私は思う。
というわけで、nasneは追加費用もかかるものの、他に変わる製品があまりないというのも事実なので、気になる人は次の予約開始日をチェックする事をお薦めしたい。

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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