世代交代の時期を見誤った?

 ウチのPCのスペックは、多分もう3世代くらい前のものになってしまった。
 いや、実際には2世代なのだが、Core 2 Quad Q9550では最近のハイスペックな環境にハイスペックで応える事ができない状況である。
 少なくともCore iシリーズであれば、まだ無理が出来るというものだが、実際にはSandy Bridgeが優秀すぎて、最近のIntel系の流れは完全にSandy Bridgeを基本に進んでいるように思えてならない。
 まぁ、別に今すぐSandy Bridgeの性能が必要というワケではないのだが、ビデオカードの性能をもっと活かそうと思うなら、その周辺をもっとちゃんと整えてやらないと活きてこないような気がするのである。
 AMD系は、完全に買う時期を逃している。
 というのは、Bulldozerコアの登場が年末とかに予定されているからだ。しかもその登場するBulldozerコア第一弾に関しても、すぐその後ろに第二弾が控えているくらい、予定が詰まっていて、第一弾はかなり短命になるだろうという事が最初からある程度見えてしまっている。
 であるから、正直次に新PCを組む時はAMDで、と考えていたのだが、もし第二弾のBulldozerコアを待つことができなければ、順当にSandy Bridge、もしくはSandy Bridge-E、あるいはその次のIvy Bridgeに行く方が妥当なのかもしれないと思ったりしている。

 このようにPCの世代交代を考えたとき、やはり私の周囲の言う事を聞いて、今年の頭にSandy Bridgeへと移行していた方が利口だったかもしれないと思い始めた。
 たしかにSandy Bridgeは年頭にチップセットで問題を出したが、その後の復調ぶりは良いような感じ。まぁ、よく見えた理由が、ライバルのAMDがBulldozerコアを後ろ倒ししたからでもあるのだが、Sandy Bridgeは順当にその性能が評価されているところもあり、もし年頭に導入していたならば、今頃こんな事を言っている事もなかったのではないかと思える。


 ただ、最近のPCトレンドとして、そろそろHDDの大容量という部分だけに目を向けていてはいけないような感じがしている。
 というのは、今の私のPCでもそうなのだが、性能の指標となるWindows エクスペリエンス インデックスで一番低い性能を示しているのがHDDだったりする。
 現在の指標値が5.9となっているのは、偏にこのHDD性能が足を引っ張っているからに他ならない。ともすれば、CPUがどうとか言う前にまずこのHDD性能から解決を見ないといけないのではないかという事になる。
 現時点で、このHDD性能を引き上げる方法は2つある。
 一つはHDDのRAID 0、つまりストライピングによる高速化である。RAID 0ではデータが不安という場合は、RAID 10(ストライピング+ミラーリング)という手もある。もちろん、その場合にはHDDが4基必要になるが。
 そしてもう一つがSSDの使用という事になる。WindowsXPではSSDの消耗が激しい事になるが、Windows Vista以降はSSDに最適化された使用が可能であるため、SSDを起動ドライブにするという手は最近のトレンドかもしれない。

 正直、高速化手段はこのHDDの問題とCPUの問題ぐらいしかないと思っている。
 メモリはDDR3であればどれも劇的変化はしないだろうし、ビデオカードは現世代でそこそこのもの、GeForce GTX560Ti(クロック1GHz)を実装しているため、電源容量などの関係からこれ以上の進化は考えにくい。
 ま、ゼロから新規PCを組むなら話は別だが、現時点での強化ポイントとしては、CPUとHDDの改善くらいしか手法がないと思える。

 だが、CPUをSandy Bridgeにする事は、すなわちマザーボードの交換という事にもなる。ソケットが合わないため、これは必須の事となる。
 となると…なんかゼロから組み立てるのとあまり変わらない状態に…
 結局、新PCを考えろって事なのか?

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武上

18歳の時、人生の最大の選択ミスをしてしまい、いきついた場所として山梨県人となる。 その後、建設業に身を投じ、資格をいくつか取得するものの、結局自分の性格と合わない事を理由に上京。 上京後、世間で話題になりつつあったアニメ・ゲームを主体とする業界の人間となり、デジタルコンテンツ業界を含む数々の著名人と同じ土俵でマルチメディアな仕事をするに至る。 一見華やかなメディアの世界の、その闇の深さたるやハンパない事こそ世間に何となく知られてはいるが、業界人しか知らないその氷山の全体像を十分すぎるほど目の当たりにした後、家庭の事情で再び甲州へと帰還。 しかし、この帰還も人生の選択ミスだったかもしれないなぁ…と今では思うものの、時既に遅し。 今は地元の製造業を営む会社の総務・品質保証という地味ではあるものの堅実な職につき、いつか再びやってくるだろう夢の実現を信じて隠者的生活を送っている…ハズだったのだが、またしても周囲の事情で運命は波乱の様相を見せ始めた。 私の人生は一体どの方向を向いているというのだろうか? ちなみに筆者はPCとの付き合いはかなり長いと思っている。 古くはPC-8801 mk2 SR、X1 Turbo、X68000、FM-Towns、PC-9801シリーズ(互換機含む)、PowerMAC 9500等をリアルタイムで使い、その後は、Windows PCの自作機を中心に現在に続いている。 デジタルガジェットに関しては興味もある事から、その時代の時々において、いろいろ使ったり調べたりして、専門家ほどではないが知識は蓄えてきたと思っている。 そうした経験を元に、今の時代へ情報発信させてもらっている。少々くどい言い回しが多いかも知れないが、お付き合いいただけるとありがたい。 連絡先:takegami@angel-halo.com (@を小文字にしてください)

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