Tagged: モニタ

JN-i375C144UQR-H

JAPANNEXTから発売されたモニタを考える。

デスクトップが広いということ

私は2015年8月から、PCモニタとしてウルトラワイド液晶を使用している。
一番最初に使用したのはDELLのU3415Wという機種で、まだHDRにも対応していない頃のモニタである。

そう考えると、私がウルトラワイド液晶を使用しはじめたのは、時期的にも早い段階の頃だったといえるかもしれない。
その時使用していたU3415Wは、解像度としては3,440×1,440ドットと、21:9の中では比較的標準的な解像度のものだたが、当時はまだウルトラワイド液晶でも縦幅が1,080ドットのモデルも当たり前にあった時代で、それから考えると当初から結構なスペックの製品を使用していた、といえるかもしれない。
その後、モニタをどうしてもHDR対応にしたくて、DELLのAW3821DWを入手した。

AW3821DWは、解像度がさらに高くなり、3,840×1,600にまで拡大した。
横幅は4Kと同等となり、縦幅のみ560ドット少ない、というのがこの解像度の特徴である。
4Kモニタより狭いが、横幅に広い特徴からPCゲームなどでは見渡せる広さが特に広く感じられるという特徴がある。PCゲームなどで画面を広く感じるのは、解像度の高さよりも先に画面比率が優先されるという特徴がある。そうなると4Kモニタはあくまでも16:9のモニタとなるので、きめ細かい表示はできるが見え方はフルHDとあまり変わらない、なんて事がよく起きる。しかし21:9という比率のウルトラワイド液晶などだと、単純に横の視野が広くなるので開放感が高まる。そういう意味で私はウルトラワイド液晶を昔から優先して検討しているところがある。
ゲーム以外の用途でいっても、ブラウザなどの画面を横に複数表示させる事で情報量を増やしたりする事が簡単なので、使い勝手がとても良い。
マルチモニタでも同じ事が出来る、という人もいるかもしれないが、画面が分かれていない事のメリットは情報を配置する場所を選ばないという事に直結するので、人によっては大きなメリットになるだろう。

それなりの価格には意味がある

だが、そうした広いデスクトップを持つウルトラワイド液晶モニタの中でも、3,840×1,600ドットを表示できるモニタの価格は比較的高めの事が多い。またそれらに高リフレッシュレートという付加価値やHDRという付加価値、また10bit表示といった特徴が加わると、途端に価格が跳ね上がる。
昨今では、リフレッシュートが144Hzというのが標準的と言われるようになってきた、というが、それぐらいの性能を持つウルトラワイド液晶モニタだと、それなりの価格を覚悟する必要がある。
必要十分な機能を持つ名機かと思うそんな中、JAPANNEXTから「JN-i375C144UQR-H」というモニタが発売された。直販価格は109,800円と極端に安い部類ではないものの、同性能を持つ製品の中では比較的安めであると言える。

USB Type-Cによる映像と給電を同時に行える機能を持つ事で、ノートPCとの相性もよく、それでいて入力ソースを2画面に分割して表示する「Picture By Picture」、入力ソースを画面の上に重ねて表示する「Picture In Picture」といった機能も持つ。
また、ちょっと驚いたのがPS5の120Hz表示対応である。あくまでも表示解像度をWQHDに限定した時に限るが、リフレッシュレートを120Hzにする事ができるという。
元々PS5はWQHD表示に未対応だったが、現在のファームウェアではWQHD表示が可能になっており、そのモードでリフレッシュレートを120Hzに引き上げられるのだという。
正直、4K表示はきめ細かい表示はできるが、臨場感という意味ではフルHDよりも上、ぐらいの感じしかしない。まして動いているものを見ている時の感覚なので、どちらかというとリフレッシュレートが高い方が映像は綺麗に見えるはずである。
こうした機能が10万円超で買えるという事の意味は、私としては大きいと思う。

Continue reading…

500Hzの恩恵は?

DELLから最大リフレッシュレート500Hzのモニタが登場。

ハイレベルな表示性能

DELLから、オーバークロック時ではあるものの、最大リフレッシュレート500Hzの24.5型ゲーミングモニタ「AW2524HF」が発売された。価格は96,800円。
最大の特徴は1GtG min時最大0.5ms、通常時リフレッシュレート480Hzというその画面書き換え速度で、シビアなゲームにおけるリフレッシュレートに大きく貢献するその性能と言える。
私には部分的に過ぎた性能解像度はフルHDで、FreeSync Premium、DisplayHDR 400といった認証を取得、sRGB 99%の色域表現、表示色10億7,000万色、コントラスト比1,000:1といった性能を持つFast ISPパネルを採用し、ゲーミングディスプレイに求められるほほ全ての要件を標準以上に満たしている。
インターフェースとしては、DisplayPort1.4を2、HDMI2.1を1、USB3.0を4を持ち、USBハブとしての機能も持つ。
表示色が10億色を超えるところを見ると、10bitカラーの入力にも対応しているものと考えられるので、フルHDという解像度を許容できれば、相当に質の良い映像を得られるモニタと言える。

違いが果たしてわかるのか?

ただ…私的に思うのは、果たしてこの500Hzというリフレッシュレートの恩恵をどれだけの人が享受できるのか? という事。
標準性能でも480Hzのリフレッシュレートなワケだが、正直これでも常人には十分すぎる性能であり、オーバークロックする意味はあまりないのではないかとさえ思う。
どちらかというと、中間色応答速度が最短0.5msになるという性能の方が人によっては恩恵があるように思える。
というのも、通常は中間色応答速度(Gray to Gray)は1msという製品が圧倒的に多いからだ。本製品も通常性能は1msなのだが、オーバークロック時には最大0.5msと言う性能を発揮する。この違いは微妙な差ではあるかもしれないが、高リフレッシュレートをより有効に活用できる性能ではないかと思う。
ただ、それにしてもこれらの性能の恩恵を受けられるのは、10~20代の若者に限られるように思われる。人間の方がこれらの性能に追従出来ないレベルではないかと私は思う。
たしか以前に年齢別で高リフレッシュレートのモニタでプレイ環境に差が出るかという記事があった。

これによると正直言えば若年層、それも10代しか360Hzと240Hzの違いを識別できないという結果だった。
これは識別できるかどうかという実験だったワケだが、通常の話であれば240Hzもあればもうそれ以上のものと比較しても違いが分からないというのが結果である。
この実験は極論かもしれないが、私などはもう120Hz以上になるとそう大きな違いを感じないというのが本音で、どちらかというと色味の方の違いの方が気になる。
なので、標準状態でも「AW2524HF」は十分すぎる性能を持っていると言えるのでは無かろうか?

Continue reading…

大型モニタを使うということ

JAPANNEXTから65型と55型の4Kモニタが発売された。

HDR10対応なのはよいが

JAPANNEXTから、PIPやPBP昨日を備えた4K対応のモニタとして55型「JN-V5500UHDR-N」および65型「JN-V6500UHDR-N」が発売された。価格は55型が79,980円、65型が124,980円と、大型パネル製品の割にリーズナブルかなと思えるのが良い感じである。
65型で4K+HDR仕様としては、どちらも非光沢のVAパネルを採用しており、ブルーライト軽減、フリッカーフリー機能、FreeSyncなどもサポートする製品で、どちらも表示色数は10億7,000万色とおそらくは10bitカラー入力に対応した製品なのだろう。
55型でHDR色域は55型がsRGB 98%、65型が99%、応答速度は55型が4ms、65型が6ms、輝度は55型が300cd/平方m、65型が330cd/平方m、コントラスト比は55型が4,000:1、65型が5,000:1と若干65型が有利なスペックではあるが、これぐらいの差だと体幹としてはあまり大きな差は感じられないだろう。
インターフェースはどちらも共通でHDMI2.0、HDMI1.4×2、DisplayPort、ミニD-sub15ピン、ファームウェアアップ用のUSB Type-Aで、音声入所つ力を備え、5W×2のスピーカーを持つ。
HDR10にも対応するので、イマドキのHDR表示にも耐えうるが、その表現の幅がどの程度の効果で表示されるかは結構微妙かもしれない。ただ、対応はしているので、接続するPC等の機器からはHDR信号を受付けることはできる。
また、55型で14kg、65型モデルで19.5kgという重量があるが、400×200mmのVESAマウントにも対応するので、これらの重量に絶えられるモニターアームがあれば、スタンド運用ではなく、モニタアーム運用も可能かもしれない。

大型モニタを利用するという事

正直、55型や65型のモニタをPCのメインモニタとして使用するというのは、ちょっと大きすぎるような気がしないでもない。
私の理想論でいくと、4Kモニタは43型が丁度良いサイズになる。
4Kで43型だと、その画面解像度は102dpi(ppi)になる。
Windowsの基準値は96dpiなので、102dpiだと若干表示は細かくはなるが、許容値と言える。
なので55型だとこれが80dpiとなるので、標準より多少粗めになる。また、画面全体を見渡そうと思うと画面と眼の距離は1m以上離す必要はあるだろう。
この距離感だとデスク上での運用では結構使いづらいところがある。
ただ、最近はコンテンツの表示そのものが以前よりも4K表示に適してきているので、案外55型が目の前にある環境でも利用できるかもしれない。
現に私は37.5インチのウルトラワイド液晶を通常のモニタ環境と同じ距離感(眼とモニタの距離でいうと30~40センチ)で使用しているが、慣れてしまったのか違和感すら感じない。全体を見渡すと画面端は多少見づらいところはあるものの、見渡す事ができないレベルではない。
ただ、同じウルトラワイド液晶でも、WQHDを横に2画面繋げたサイズ…つまり5120×1440ドットのモニタだと完全に画面端は一望する事はできないだろう。
この辺りは人によってもいろいろ違うので、モニタを展示している店頭などで確認して自分の見渡せる範囲と距離感は掴んだ方がいいだろう。

Continue reading…

5,120×1,440ドットのモニタ

以前からこのサイズのモニタはちらほらあるが…。

横に長い

Philipsより、5,120×1,440ドット表示の44.5型ウルトラワイド湾曲液晶モニタ「45B1U6900CH」が発表された。4月中に発売され、海外価格では1,189ユーロとなる。国内販売に関してはまだ正式には発表されていないものと思われる。
画面比率は32:9ととてつもなく横長のモニタで、WQHDモニタを横に2枚繋げたモニタと考えると、わかりやすい。
曲率は1,500Rで、パネルはVAパネルを採用、表示色数は1,670万色、中間色応答速度は4ms、輝度は450cd/平方m、コントラスト比は3,000:1(最大8,000万:1)で、色精度がΔE<2となる。またDisplayHDR 400に対応するが、10bit入力には対応しないと思われる。この解像度でリフレッシュレートは75Hzあるのはちょっとした驚きである。
インターフェースはHDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4、USB Type-C×2で、ハブ機能としてUSB 3.1×4、Gigabit Ethernetも持つ。このUSBとEthernetは、USB Type-Cドッキング機能として機能するもので、ノートPCなどを接続した際に、100WのUSB PD給電と共に利用する事が可能。その他、5W×2のステレオスピーカーも内蔵するが、オマケ程度と考えた方がよいかもしれない。
また、本体上部にはポップアップ式の500万画素のWindows HelloサポートのWebカメラを搭載する。単にモニタという位置付けではなく、総合的なドッキングベースの代わりとして機能するよう作られていると言える。
とにかくその横の長さが最大の特徴で、サイズは1,085×238×515mmとなり、その重量は12.96kgにもなる。

この横幅をどう使うか?

Philipからは、以前にも似たようなサイズ感のモニタは発売されていた。
WQHD(2,560×1,440ドット)が横に2枚繋がったようなサイズ感なので、実は3,440×1440ドットの21:9のモニタよりも収まりが良いという特徴がある。
欠点は左右に長すぎるので、画面を一望する事が難しく、おそらく通常利用においては首を左右に振りながらの使用になるだろう。その点で1,500Rという湾曲モニタは意味があるとも言える。
3,440×1,440ドットくらいのモニタだと、映画館のスクリーンのような感覚で使用する事になるのだが、5,120×1,440ドットだとそのレベルを遙かに超えるものがある。
とにかく横に長い一度実機を見た事があるが、このモニタでダライアスをプレイしたら快適だろうな、とは思ったものの、通常使用では使い切れるかわからない感じがした。
ただ、前述したようにWQHDモニタの2枚分のモニタなので、そういう意味では日頃WQHDモニタを使用している人からすれば、それをデュアルモニタとして使用しているのと変りがない。使い方の工夫次第でその利便性は変わってくるだろう。
私は思うのだが、この5,120×1,440ドットのモニタは、2つのPCを接続したら、真ん中で2つに切り分けて、左がPC 1、右がPC 2といった表示にできるとものすごく使い勝手が良くなるように思える。
横に長いモニタだから横長に使えるというのは普通だが、その状態で使う事もできれば2枚のモニタとしても使えるといった使い方ができると、グッと利用範囲が広がるように思う。
というか、4KモニタだとフルHDを4画面とかにできる機能があるので、それと同じ事がこの手のウルトラワイドモニタでもできれば良いのに…と常々思う。

Continue reading…

モニタを見直す

この見直しで、今後の環境を考える。

液晶モニタ交換を視野に

メインPCの入れ替えという言葉は、当Blogではしょっちゅう出てくる言葉であり、そしてそのほとんどの場合で、途中で頓挫している。
理由は予算的な問題もありつつも、半導体不足による市場の不安定が原因だったり、それが引き金でコストが異常事態を迎えている事だったり、時期を定める事が難しいという理由も含まれる。
だが、そのメインPCの入れ替えと同時に検討しなければならないのは、2015年8月に導入したDellのU3415Wという34インチウルトラワイドモニタの入れ替え時期が来ている事で、予算の使い方がまた変わりそうである。
さすがに7年前のモニタで今の最新PCを動作させるというのは酷な話で、単純に業務に使用するならまだしも、HDRや高リフレッシュレートを必要とするようなゲーミング用途であれば、まずはこのモニタを変えてやるのが最初ではないかと考えた。
ただ、今まで使っていたのが3,440×1,440ドットの34インチウルトラワイドモニタなので、入れ替えるとすればそれよりもスペックは上に行きたい。しかもウルトラワイドに一度慣れると、その使い勝手から普通の16:9のモニタをメインで使用するのは結構キツイものがある。
となると、交換するモニタは横3,440ドット以上の21:9もしくは横3,840ドット以上の32:10くらいのウルトラワイドモニタか、そのヨコ解像度を持つ4Kモニタクラスでないと私の食指は動きづらい事になる。
そしてこれも残念な話だが、このクラスのモニタになると、安いものというものがあまりない。ましてHDRや高リフレッシュレートを持つものであればなおさらである。
このように考えると、メインPCの入れ替えコストと同額という事はないが、10万円以上、場合によっては20万円に届くレベルのコストをかけてモニタを買い替えないと、目的に合致した製品がないように思える。
予算的には前途多難な話だ。

モノは良いが欠点もある

ただ、そうしたコストの面を今は考えず、理想のモニタを探してみると、現時点でHDR対応、高リフレッシュレート、21:9、といった自分好みの条件を当て込んでいくと、最近は該当するモニタが検索で出てくる。
当Blogでも以前に記事にした、MSIのOptix MEG381CQR PLUSをはじめ、DellのAlienware AW3821DWなどが当てはまる。
モノは良いのだがその価格が…どちらも144Hzリフレッシュレートに対応し、Over Driveでその上の160Hzなどにも対応する。さらにVESA DisplayHDR 600に対応し、G-Sync UltimateやFreeSyncに対応という、じつに至高の性能を持つ。
画質、機能、共に両立できる素晴らしいモニタだが、ただ価格が厄介で、どちらも定価なら20万円を超える。まさにコスト度外視でないと手が出ない製品である。
たた、これらのハイエンドモニタであっても、PlayStation5を接続する時は問題が出る。
というのは、PS5は画面モードとしてフルHDか4Kかという2つのモードしか持っていないので、これらのモニタに接続すると、どんなにがんばってもフルHD、HDR、120Hzという表示になってしまう。
Xbox Series X/Sだと、2,560×1,440の解像度を持つため、これにHDRと120Hzの表示が可能になる。
あくまでもPCに接続する事を前提としたハイエンドモニタなので、ある種の割り切りが必要となる。

Continue reading…

そろそろメインPCが限界か?

ファンの音がうるさくなってきた…尋常ではなく。

簡易水冷ではあるが…

私が使用するメインPCは、組立てたのが2017年末と既に5年目に突入した状態である。
搭載するCPUもIntel Core i7-8700Kと、Windows11をインストールできるCPUとしてはギリギリのラインで、3年間はメンテナンスフリーとする簡易水冷の期限も切れている事から、各所にガタがきている状況である。
最近、PCを起動する際に回るファンの音が、異音と言ってもいいレベルでうるさくなってきていて、そろそろベアリングの所に問題が出ているのかも知れない。
そういう、音でもわかるレベルで新型に変えたいと思わせる状況が、今の私の状況である。
で、実際の新型への移行だが…未だGPUに決定打を欠くことから、構成を考えては崩す、という事を繰り返している。
というか、搭載するGPUを決めてしまえば、あとは簡単に決まってしまうような感じかと思うのだが、高騰しているGPUから製品を決められない私がいる。
伊達にRadeon VIIなんてスペックのGPUを持っている事が仇になっていて、豊富なビデオメモリを搭載しているが故に、同等量のビデオメモリを搭載したGPUを選ぼうものなら、GPUだけで20万円弱くらいになってしまう。
コレが出来れば一番いいんだが…使用しているモニタの解像度が3,440×1,440と2,560×1440のデュアルモニタである事も、ビデオメモリの量を気にする要因である。
こんなワケで、価格的に高騰する事は目に見えてわかる次期メインPCだけに、GPUの価格がどうしても気になる状況が続いている。

実はモニタのアップデートも…

だが、メインPCだけを変更すれば良い、というワケでもない。
ここ最近のモニタ事情を考えれば、モニタすらもアップデートは避けられないと思っている。
というのも、メインで使用している3,440×1,440のモニタは、8bitカラーにしか対応せず、リフレッシュレートも60Hzである。特にFreeSyncに対応しているわけでもないし、HDR対応でもない。
これはセカンドモニタとしている2,560×1,440のモニタも同じ。10bitカラーというところは違うが、60Hzであり、FreeSyncやHDRに対応しているわけではない。
そう考えると、メインPCも更新しなければならないのと同時に、モニタすらもイマドキのものにアップデートしないと、昨今の事情に追いつかない事になる。
いくらPCやソフトウェアが環境に対応していても、再現するモニタが対応していなければ、その環境を享受する事ができない。
私のPCまわりは、大きな転換期を迎えている、と言っても過言ではなさそうである。

Continue reading…

43型が置けるなら…

ASUSからようやく希望を叶えてくれるようなモニタが現れた。

ROG STRIX XG43UQ

ASUS JAPANから、HDMI2.1対応製品を含むゲーミングディスプレイ4機種が発売されると発表があった。
43型「ROG STRIX XG43UQ」、32型「ROG Swift PG32UQ」、28型「TUF Gaming VG28UQL1A」および「TUF Gaming VG289Q1A」が発売され、価格はともにオープンプライスとなっている。
この中で私が特に目を付けたのは、言うまでもなく43型の「ROG STRIX XG43UQ」である。
コレが置ければ最良手なんだけどなぁ43型で4K解像度という事で、ドットピッチは102dpiとなり、表示拡大率100%であっても純粋にデスクトップが広く感じられるサイズになっている。
「ROG STRIX XG43UQ」は応答速度は1ms(MPRT時)で、最大144Hz表示に対応した4K(3,840×2,160ドット)VA非光沢パネルを搭載し、DisplayHDR 1000認証を取得、色域はDCI-P3 90%をカバーし、FreeSync Premium Proもサポートするという、至れり尽くせりの仕様になっている。
表示色数も10億7,370万色となっているので、10bitカラー入力にも対応していると考えられ、輝度は750cd/平方m、コントラスト比は4,000:1となっている。
インターフェースはHDMI2.1が2つ、HDMI2.0が2つ、DisplayPort1.4が1つ、USB3.0が2つとなっており、10Wの2chスピーカーを搭載、イヤフォンジャックも備えている。
これで本体サイズは974.58×301.5×631.31mm(幅×奥行き×高さ)、重量15.3kgとなっており、横幅1m近いサイズが置けるようであれば、実に良いモニタではないかと思える。

ここにきてようやく追いついてきたか?

私は、今から1年程前に、PS5が発売された事で、それに追従できるモニタが必要であるという事を訴えてきた。
実際にはその前から、HDRに対応する4Kクラスのモニタでもっとリフレッシュレートの高いモニタが必要になるという事を言い続けてきたのだが、それを大きく後押ししたのがPS5だった。
だが、実際にはPS5が発売されても、なかなかPS5を満足させられるだけのモニタが現れず、リフレッシュレートを満たせばHDR対応が欠け、HDR対応を満たせばリフレッシュレートが欠けるという状態だった。
しかし、ここ最近になってようやくHDRと高リフレッシュレートを満たす事のできるパネルが登場しはじめている。ようやく技術が追いついてきた、という事なのかもしれない。
ただ、やはりまだこれら高性能なモニタは価格が高い。10万円台後半ともなれば、導入できる人は限られるだろう。これが10万円内で値動きするぐらいになると、時代が変わったと言えるのだが、そこに行き着くまでにはまだ時間がかかりそうである。

Continue reading…

現在における理想のWQHD

今現在、おそらくこれが理想のWQHDモニタではないかと思う。

TUF Gaming VG27AQL1A

ASUSから12月18日に「TUF Gaming VG27AQL1A」という27インチのモニタが発売される。
2,560×1,440ドット(WQHD)という解像度でありながら、170Hzのリフレッシュレート性能を持ち、DisplayHDR 400までをもサポートするパネル性能を持つ。
ようやく希望の製品が出てきた感じがするさらに応答速度は1ms、最大輝度は400cd/平方m、色域はsRGB色域を130%カバー、HDR10をもサポートする為、実用域ではほぼこれで十分という性能を達成している。
27型パネルでのWQHD表示なので画素密度は109dpiと、表示倍率100%でも文字の認識には一切問題がないので、OSそのままの解像度での運用が可能である。
価格は5万円前後と最近の液晶の割には高めではあるものの、この性能ならば致し方ない、と言える価格。逆にこれぐらいの性能を持っていてこの価格に収まっている事の方が、私としては奇跡に等しい製品である。
16:9の表示比率のモニタとしては、今現在理想の製品だろうと思う。

ASUS TUF Gaming VG27AQL1A
https://www.asus.com/jp/Monitors/TUF-GAMING-VG27AQL1A/

コレでウルトラワイドがあれば…

ただ、私が非常に残念だと思っているのは、このパネル性能を持ちながら34インチのウルトラワイド液晶だったなら…と思う点である。
画素密度109dpiという事なら、34インチの3,440×1,440ドット表示なら、ちょうど27インチの本製品の左右幅を単純に広げて34インチとすれば、ウルトラワイドな21:9比率の横長モニタになる。
これで170HzのリフレッシュレートとHDR10対応等の同等性能を持っていれば、ウルトラワイド液晶製品ではほぼ無敵な製品の誕生となる。
実際には、4Kで43インチモニタであれば、16:9のさらに高解像度なモニタにもなるのだが、ウルトラワイド液晶には単純に16:9の製品にはない魅力があり、個人的には4Kモニタよりもウルトラワイドモニタの方が利用価値が高いとすら思っている。
一度この比率のモニタを経験すると、その使い勝手の良さに他のモニタは使いづらくなるだろうと思う。
ASUSにはぜひともTUF Gaming VG27AQL1Aの34インチ仕様を開発して欲しいところである。

Continue reading…

27型ゲーミングディスプレイ

そろそろ普及してきたとも思うが、本命はまだこない。

DELLの27型WQHD液晶

DELLから、27型ゲーミングディスプレイ「S2721DGF」が発売された。価格は48,980円(税別)。
この「S2721DGF」は、最大165Hzのリフレッシュレートに対応している関係から、G-SyncやFreeSync Premium Proをサポートし、同時にdisplayHDR 400認証を取得している。
スペックを見る限り良い製品解像度はWQHD(2,560×1,440ドット)で、パネルはIPS方式、中間応答速度は1msと非常に高速なモデルである。
他機能として、表示色数は10億7,000万色、輝度が400cd/平方m、コントラスト比は1,000:1、視野角上下共178度となっている。気になる色域はDCI-P3を98%カバーしているので、HDR対応としては順当な対応と言える。
他にも独自機能として、暗部視認性向上機能の「ダークスタビライザー」やFPSカウンターなど、ゲーム向け機能を内蔵し、インターフェースもHDMI2.0×2、DisplayPort1.4×1、USB3.0×4(ダウンストリーム)、USB3.0×1(アップストリーム)、音声出力を備える。

IPSパネルでも高速応答

ここ最近発売される液晶のほとんどが、IPSパネル採用であっても中間色応答速度が1msと高速なモデルが多くなってきた。
これはようやくパネル自体が高速応答可能な時代に突入した、という事だと思う。
なので、60Hz以上の環境へ進むのはいよいよもってこれからという未来がようやく見えてきたという事ではないかと思う。
私の理想から言えば、4KでHDR品質というものが120Hzで表示されるのがスタートラインと思っているので、パネル、コントローラー、インターフェースの全てがそれ以上の性能を持たないと一つ先の未来には到達しないと思っている。
液晶テレビの世界ではそれらはもう実現している、という感じかもしれないが、PCはもっと厳格な規定で構成されている事が多いので、テレビより遅れていた感がある。
2020年の今の段階でこの様相なので、実際私が決め手と思えるような製品がスタンダードになるには、あと1年くらいは架かるのかもしれない。

Continue reading…

Desktop Version | Switch To Mobile Version